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LUMIX G9 PRO II はGH6と比べて静止画シャドウのノイズが低減している

PCmagがパナソニック「LUMIX DC-G9M2」のレビューを公開。GH6と比べてシャドウのノイズが低減している、効果的な被写体検出AF、見事な動画機能など。静止画でも動画でも使えるバランスの取れたカメラと評価。

PCmag:Panasonic Lumix DC-G9 II Review

  • 外観:記載なし。
  • 質感:マグネシウム合金で防塵防滴仕様。OM-1のようなIP53規格ではない。
  • バッテリー:OM-1よりも悪いがUSB-C充電や省電力モードで撮影時間を延ばすことが出来る。
  • インターフェース:USB-C経由でSSD収録が可能だがUVC/UACには非対応。
  • 携帯性:G9と同等の重量だが、OM-1よりも大きく重い。
  • グリップ:マイクロフォーサーズとしては十分なサイズ。心地よさはOM01が好み。
  • 操作性:豊富な物理コントロールを搭載。ダイヤル操作で素早くハイレゾモードを利用可能。
  • 手ぶれ補正:12-60mmとの組み合わせで1/2秒で一貫して安定した結果。1秒まで長くすると不安定になる。
  • ファインダー:0.8倍 370万ドット。OM-1のほうが良好だがG9 PRO IIも標準的な仕様。
  • モニター:180万ドットでシャープな画質。晴天下でも良好。タッチ操作の応答性良し。
  • メニュー
  • フォーカス:像面位相差AFに対応。とても良好。被写体検出は正確だが、視覚的なフィードバックは一貫性がない。(人物と動物の瞳検出で表示スタイルが異なる)全体的に高速ながら、M.ZUIKOと組み合わせると初動のピント合わせに苦労する(LUMIXレンズでは問題なし)。
  • 連写性能:60fpsでバッファフルまで約200枚。SDカードへの書き込みには時間がかかる。ローリングシャッターは十分高速だが、一部の被写体では歪む。
  • 解像性能:2500万画素。1億画素手持ちハイレゾは20秒で処理が終了する(OM-1はわずか3秒)。
  • 高感度ISO:ISO 1600までクリア。3200-6400でディテールが低下。OM-1やEOS R7と同程度。6400以上では富士フイルム機のほうが優れている。
  • ダイナミックレンジ:16bit RAWに対応。シャドウのノイズがGH6よりも大幅に低減している。
  • ホワイトバランス
  • JPEG:リアルタイムLUTに対応。LEICAモノクロームも追加されている。
  • 撮影機能:ライブビューコンポジットに対応。ライブNDのような機能があると良かった。
  • レンズ:豊富なラインアップ。
  • 動画:4K 60p 4:2:2 10bitに対応。4:3 5.7K 60pでアナモフィックも利用できる。SSD出力でProRes422HQの収録も可能。手振れ補正や像面位相差も有利となるが、冷却用のファンやCFexpressカードスロットを搭載していない。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:G9 PROから明らかに進化しており、画質や被写体検出AF、エルゴノミクスは他社と同等。動画仕様は実に見事。OM-1やEOS R7ほど個性的ではないが、バランスの取れた何でもできるカメラ。静止画・動画どちらにも適している。

とのこと。
LUMIX S5IIやLUMIX GH6のハードやソフトを継承しつつ、改良が施されたマイクロフォーサーズの最新機種ですね。Gシリーズとしては初となる像面位相差AFに対応しつつ、強力な各種撮影機能を搭載。ここ最近の機種で一度は消えてしまった「AFポイントスコープ」などが復活していることも特筆すべきポイント。

PCmagのレビューでは、画質・連写・操作性・エルゴノミクス・動画機能など全体的にバランスの取れた使い勝手の良いカメラに仕上がっているようです。GH6のような2500万画素センサーですが、シャドウのノイズが低減しているので暗部を持ち上げやすくなっているのは嬉しいポイント。

連写時のバッファも豊富で、1.5秒のプリ連写に対応しているのは凄い、ただし、従来通りSD UHS-IIまでの対応となっているので、書き込み時間には気を付ける必要がありそうです。この場合、SSDを利用することで連写枚数やバッファクリア時間を改善できるのか注目ですねえ。また、GH6と同じく手持ちハイレゾモードにも対応していますが、合成処理には時間がかかり、OM-1ほど高速ではないようです。

ちなみに、手持ちのG9 PRO IIでもシャドウノイズが低減していることを確認しています。OM-1のベースISOよりも遥かに良好で、ハイライトは同程度の粘りを見せます。マイクロフォーサーズ機としてはダイナミックレンジが広く見え、EOS R7などと同程度。Z fcやX-Trans CMOS 4と比べると少し見劣りしますが、それでも十分な画質を実現しているように見えます。

ただし、高ISO感度ノイズに過度の期待は禁物です。出来るだけ明るいレンズを使うか、シャッタースピードを抑えて低ISOを維持するのがおススメ。

パナソニック LUMIX DC-G9M2最新情報まとめ

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:4/3型 LiveMOS
    ・有効画素数:2520万画素
    ・除塵ユニット:センサーシフト式
    ・手振れ補正:8.0段分
    ・GH6ベースのセンサーだがハード/ソフト両面で改良
  • アスペクト比:4:3 / 3:2 / 16:9 / 1:1
  • プロセッサ:ヴィーナスエンジン
  • デュアルSD UHS-II カードスロット
  • USB-SSD 記録対応(静止画・動画)
  • ISO:100-25600 拡張 50
  • V-Log ISO
    センサー出力60fps以下:125-400 /  500-12800
    センサー出力61fps以上:125-400 / 250-3200 / 4000-12800
  • Hybrid Log Gamma ISO
    センサー出力60fps以下:250-12800
    センサー出力61fps以上:250-3200 / 4000-12800
  • 新フォトスタイル:LEICA Monochrome・リアルタイムLUT
  • 手持ちハイレゾモード 1億画素
  • AFシステム:ハイブリッド
    ・測距点:779点
    ・測距輝度範囲:EV -4 - 18
    ・被写体認識:
    ・その他:
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:60-1/8000秒
    ・電子シャッター:60-1/32000秒
    ・フラッシュ同調速度:1/250秒
    ・撮影速度 メカ:14fps
    ・撮影速度 電子:75fps AFS / 60fps AFC
    ・撮影枚数:RAW 170枚(SH時は200枚)
    ・プリ連写:1.5秒
  • ファインダー:368万ドット 0.8倍 OLED 120fps
  • モニター:3.0型 184万ドット バリアングル
  • 動画:
    ・5.8K:30p 200Mbps 4:2:0 10-bit LongGOP
    ・4K:120p 300Mbps 4:2:0 10-bit LongGOP / 60p 800Mbps 4:2:2 10-bit ALL-Intra
    ・出力:
    ・電子IS:Std・High
    ・連続撮影時間:
    ・アナモルフィックモード 5.8K 30p 10bit
    ・ProRes 422HQ:5.7K 30p 1.9Gbps / 1.3Gbps ProRes 422
    ・オープンゲート 5.8K
    ・リアルタイムLUT
    ・SSD収録対応
    ・アナモルフィックデスクイーズ
    ・波形モニター/ベクトルスコープ
    ・ニーコントロール
    ・REC枠インジケーター
  • インターフェース:
    ・USB:SuperSpeed USB 10Gbps (USB 3.2 Gen2)
    ・ヘッドホン:対応
    ・マイク:対応
    ・HDMI:TypeA
    ・LAN:
    ・シンクロ:なし
    ・Wi-Fi:802.11a/n/ac/b/g/n
    ・Bluetooth:5.0LE
  • バッテリー
    ・タイプ:Li-ion battery (7.2V, 2200mAh, 16Wh)
    ・撮影可能枚数:370枚
    ・充電方法:USB-PD・USB給電・USB充電
  • サイズ:134.3 x 102.3 x 90.1 mm
  • 重量:658g(カード・バッテリー含)
  • 防塵防滴:対応
  • ボディ材質:マグネシウム合金
  • 追加グリップ:DMW-BG1

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