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LUMIX S 20mm F2.5 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編

パナソニック「LUMIX S 20mm F2.5」のレビュー第一回 外観・操作・AF編を公開しました。

簡易的なまとめ

プラスチッキーな外装ですが、小型軽量でLUMIX S9と相性の良いレンズ。
高い携帯性でS9の長所を補完しつつ、物理コントロールの少なさを補うことも可能。FnボタンとAF/MFスイッチの追加により、カメラのボタンカスタマイズは自由度が高い。この点で(2つの操作系がない)「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」より使いやすいと感じました。

フォーカスはAF速度・AF精度・MF操作のいずれも問題なく、快適に使うことが可能。40mmよりもフォーカスブリージングが少し目立ちますが、許容範囲内。

「導入しやすい、初めての広角単焦点レンズ」としては少し高めですが、説得力を持たせる機能性・フォーカス性能を備えています。

Although the body has a rather plastic feel, this lens is compact and lightweight, making it a good match for the LUMIX S9.
Its high portability complements the S9’s strengths whilst also making up for the lack of physical controls. The addition of an Fn button and an AF/MF switch allows for a high degree of freedom in customising the camera’s buttons. In this respect, I found it easier to use than the ‘LUMIX S 18–40mm F4.5–6.3’ (which lacks these two control systems).

Focusing is comfortable to use, with no issues regarding AF speed, AF accuracy or MF operation. Focus breathing is slightly more noticeable than with the 40mm version, but it remains within acceptable limits.

Whilst it is a little on the pricey side for an ‘easy-to-adopt, first wide-angle prime lens’, it boasts functionality and focusing performance that make it a compelling choice.

*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入です。

LUMIX S 20mm F2.5のレビュー一覧

まえがき

2026年に登場した小型軽量なLUMIX S シリーズレンズ。
同社のレンズラインアップでは、「S 18mm F1.8」「S 24mm F1.8」の中間に位置する焦点距離を採用しながら、「S 18-40mm F4.5-6.3」「S 40mm F2」に近いコンパクトなデザインを実現。

レンズの全長は40.9mm、質量は142gで、携帯性を重視した設計。旅行、ストリート、風景、動画撮影など幅広い用途に適しており、特にLUMIX S9のようなコンパクトボディと相性が良好。

カラーはブラックとシルバーの2色。防塵・防滴に配慮した設計で、フィルター径は62mm。フォーカスリングとFnボタンを備え、ユーザーによる機能のカスタマイズに対応しています。

主な仕様

レンズマウント Leica L
対応センサー フルサイズ
焦点距離 20mm
レンズ構成 9群11枚
(非球面レンズ3枚、EDレンズ3枚)
開放絞り F2.5
最小絞り F22
絞り羽根 7枚
最短撮影距離 0.18m
最大撮影倍率 0.15倍
フィルター径 62mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング フッ素
サイズ φ69.4mm×約40.9mm
重量 約142g
防塵防滴 対応
AF STM
絞りリング -
その他のコントロール Fnボタン
AF/MF
付属品 レンズキャップ

価格のチェック

小売店における売り出し価格は76,230円。
2022年に登場したシグマ「20mm F2 DG DN」と同程度の価格設定と考えると、少し高く感じます。とはいえ、シグマはリニューアル時(2025年)に9万円台まで値上がりしています。20mm F2.5が高すぎるとは言えません。

しかし、同じLマウントアライアンスの「VILTROX AF 20mm F2.8」はパナソニックの半値以下。防塵防滴仕様や開放F値の点で同等ではないもののコンパクトな「20mm」を探しているのであれば手頃な選択肢です。

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外観・操作性

箱・付属品

レンズを梱包している箱としてはコンパクト。
従来の黒を基調としたデザインではなく、梱包を含めて、環境配慮の取り組みにより簡素化。白をベースに深めのグレー一色でプリント、プラスチックの使用量も大幅に削減しています。

緩衝材は入っていませんが、段ボールによる間仕切りで衝撃を緩和する構造。

付属品は前後のキャップ、説明書・保証書のみ。
レンズフードは付属しておらず、対応する純正フードもありません。

外観

プラスチック製の筐体とフォーカスリングで、LUMIX Sシリーズらしい素材・塗装・デザイン。
よく見るとS 18mm F1.8を前後から潰したような外観。

堅牢さに不安はありませんが、7万円前後の販売価格を考慮すると少し安っぽいのは否定できません(プラスチック感が強い)。グリップの良好なゴム製リングがあると良かった。

焦点距離やレンズロゴなどは基本的にプリントですが、大きく表示された焦点距離「40mm」の部分は刻印のうえから塗装されています。

ハンズオン

質感は価格を考慮すると少し安っぽいですが、防塵防滴・フッ素コーティングなど信頼性に不満はありません。レンズサイズは競合製品の中では最小・最軽量クラス。

最も競合するのはSIRUI F2.4で、同程度のF値と各所の防塵防滴シールを備えています。価格はLUMIXの半値以下と非常に魅力的。

サイズ 重量
LUMIX F2.5 φ69.4mm×約40.9mm 142g
VILTROX F2.8 φ64.9×59.6mm 152g
SIRUI F2.4 φ69.5×62.3mm 207g
SIGMA F2 φ70×72.4mm 370g

前玉・後玉

前面の小さなレンズにはフッ素コーティングが施されています。水滴や油汚れの付着時にメンテナンスがしやすい。

とはいえ、物理的な接触による傷や粉塵などのダメージが予想できる環境であれば、プロテクトフィルターを装着したほうが良いでしょう。

対応フィルター径は62mmと珍しく、LUMIX Sシリーズでは本レンズと40mm、18-40mmのみ。
汎用性が低いものの、今後は62mmフィルター径で小型軽量なレンズが増えると期待したいところ。

前面にはレンズ名がプリントされていますが、反射を抑えたダークグレーのカラーリングでフィルター面への写りこみを抑制しています。

小さな前面レンズと比べて、最後尾のレンズは大きめ。フレアカッターはありませんが、反射防止のため周囲は適切な黒塗り仕様。

金属製のレンズマウントは5本のネジで本体に固定されています。マウントの周囲には防塵防滴用のシーリングあり。レンズマウントの製造国表示は中国。

フォーカスリング

プラスチック製フォーカスリングを搭載。競合他社の純正レンズよりもトルク感が重めですが、滑らかに回転します。ソニーのようなゆるゆるの操作性ではなく、キヤノンやニコンよりも使いやすい。

リングの応答性はカメラ側で調整可能。「ノンリニア」「リニア」を切り替えることができ、リニア時の操作角度も調整可能。リニア時の再現性はとても良好でした。

スイッチ類

左側面にAF/MFスイッチとFnボタンを搭載。コントロールの少ないLUMIX S9で重宝します。

Fnボタンは小さく、窪んでおり、厚手の手袋装着時は押しにくいかもしれません。
AF/MFスイッチは適度な抵抗感でしっかり切り替えることが出来ます。

レンズFnボタンの登録機能を変更するにはカメラ側の「Fnボタン設定」ではなく、「レンズFnボタン設定」という設定項目を使います。AF停止やAF、AFポイントスコープなどを利用可能。

ケラレ耐性

レンズフードは付属していません。純正別売りフードもありません。
必要に応じて社外製の62mmねじ込みフードを導入します。

40mmや18-40mmで使用しているF-Fotoの62mm円形フードを装着。
フード側にフィルターを装着できるため、全長の変化を抑えつつ前玉を保護することが可能。

装着例

LUMIX S9に装着。
S9用に開発されたレンズと言っても過言ではない携帯性。これをカメラと同時にリリースしてほしかったところ(できればレンズキットとして)。

ボディからレンズの突出は最小限。LEICA Qのようなレンズ固定式カメラに見えなくもない。

AF・MF

フォーカススピード

フォーカスユニットはステッピングモーター駆動。
近距離から遠距離まで電光石火のAF速度とは言えないものの、十分以上の速度でキビキビと動作。F2.5の開放F値は、(暗いズームレンズより)低照度で安定しています。

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が下の通り。

40mmと比べると近距離と遠距離の画角変化が大きく、素早いピント移動時はわずかに気になるかもしれません。

精度

LUMIX S5II・LUMIX S9との組み合わせで問題はありません。合焦位置の再現性も良く、結果に大きな乱れはありません。

MF

前述したように、カメラ側で応答性を調整可能。好みの操作感に設定することが出来ます

マクロ

競合する20mmレンズと同程度の性能です。良くも悪くもありません。

最短撮影距離 最大撮影倍率
LUMIX 0.18m 0.15倍
VILTROX F2.8 0.19m 0.17倍
SIRUI F2.5 0.2m 0.136倍
SIGMA F2 0.22m 0.149倍

まとめ

プラスチッキーな外装ですが、小型軽量でLUMIX S9と相性の良いレンズ。
高い携帯性でS9の長所を補完しつつ、物理コントロールの少なさを補うことも可能。FnボタンとAF/MFスイッチの追加により、カメラのボタンカスタマイズは自由度が高い。この点で(2つの操作系がない)「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」より使いやすいと感じました。

フォーカスはAF速度・AF精度・MF操作のいずれも問題なく、快適に使うことが可能。40mmよりもフォーカスブリージングが少し目立ちますが、許容範囲内。

「導入しやすい、初めての広角単焦点レンズ」としては少し高めですが、説得力を持たせる機能性・フォーカス性能を備えています。

購入早見表

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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