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LUMIX S1・S1RのファインダーはニコンZ 6・Z 7を凌ぐクオリティ【海外の評価】

Richard Wongが正式発表されたばかりのLUMIX S1RとS1のレビューを現在進行形で公開しています。

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全体的に良好だがAFC性能は要改善

  • マグネシウム合金のボディはとても頑丈でしっかりとしている。遠くから見るとG9と見間違えるが、プロフェッショナル向けのカメラボディはフルサイズミラーレスの中で最も大きい。
  • ボタンやダイヤルは密集しておらず、ほとんどがカスタマイズ可能である。
  • 幾つかのボタンはバックライト付きのため暗闇でもボタンを素早く識別可能だ。便利な機能にも関わらず、多くのカメラはこの機能を実装していない。ただし、全てのボタンがバックライトに対応している訳では無い。
  • AFジョイスティックは8方向に対応している。
  • ISO/WB/露出補正ボタンは「押している間」「押してからmode1/2」に対応している。
  • 手振れ補正はシャッターボタンを半押しした段階で動作する方式か、常に有効にするかの2択だ。前者はバッテリーの損耗を抑えてくれるだろう。
  • バッテリーはパーセンテージで表示できる。
  • 以上のカスタマイズは他のカメラブランドから乗り換える際に素晴らしいものとなる。パナソニックの操作方式を強制するのではなく、カスタマイズで好みの操作性とワークフローを実現可能だ。
  • 他のカメラもそうだが、露出補正ボタンが右端にあると押し辛い。多くの人はホワイトバランスボタンより露出補正ボタンを多用するはずであり、機能を入れ替えるべきだと感じる。
  • メニューシステムはハイエンドマイクロフォーサーズに基づいたデザインだがリニューアルされている。全体的に良好で、以前よりも早く設定項目を見つけることができる。しかし、いくつかの設定項目は少し時間がかかる。
  • ファインダーの解像度は約600万ドットで遅延はわずか5ミリ秒だ。このカメラを使う前はニコンZ 6・Z 7が業界最高峰だと思っていたが、S1/S1Rはあらゆる部分がより優れている。高解像で120fpsのリフレッシュレートに対応、ファインダー倍率を落とすことで眼鏡を装着したままでも見やすい。このクオリティに慣れてしまうと、他のファインダーを使うのが苦痛となってくる(α7 IIIのEVFを覗くと恐ろしいほど低解像に見える)。
  • 背面モニタは3軸チルト式だ。ネット上で動画撮影にバリアングルが適していると議論されているのは知っているが、S1R・S1は動画撮影用にはデザインされていない。もし動画指向のカメラが登場するとしたらS1VかS1Hとなるのではないだろうか。
  • 他のLUMIXと同様にタッチパッドAFに対応している。タッチパッドの誤操作を防ぎたい場合にロックスイッチを利用すると良いだろう。
  • オートフォーカスは従来通り、DFDコントラストAFシステムだ。ディープラーニングを活用した被写体認識機能は人体のみならず、動物も検出するようになった。結果はかなり良好だ。
  • AFSのパフォーマンスはG9とよく似ている。G9は静物を撮影する時のパフォーマンスは私が今まで使った中で最も速いシステムだったのでこれは間違いなく悪い話ではない。
  • -6EVの低照度AFはとても暗い状況でもピントを合わせる事が可能だ。ただし、競合他社と比べて優れているかと言うと疑問が残る。
  • AFCは成功率100%の時もあれば50%近くまで低下することもある。全体的にとても使いやすいとは思うが、信頼できるものではない。
  • 動画撮影におけるAFCは許容範囲内だが、市場で最高のカメラほど高速には動作しない。プリプロダクションモデルのファームウェアでは被写体をとても正確に信頼できる追従性能を発揮するが、フォーカス速度自体は少し遅いので素早い動きには対応しきれない。ただし、動作はとても滑らかだ。フルサイズセンサーは被写界深度が浅く、オートフォーカスの精度と速度は改善が必要だ。この点は最終的にファームウェアで改善することを期待したい。
  • 手振れ補正を実際にテストしたところ、24-105mmの50mmで4?5段だ。50mm F1.4(ボディのみ)と比べると半段良好である。動画撮影時は特に良好で、Nikon Z 6と比べると遥かに滑らかで効果的だ。ただし、GH5のシステムと比べるとはるかに重く、たった1?2分で手が震え始める。
  • キヤノンやニコンと違いデュアルカードスロットだ。個人的にはどちらも同じ種類のメディアスロットを用意して欲しかった。
  • バッファは4700万画素のS1Rでも9fps連写でRAW40+コマ、S1は90+コマと素晴らしい。バッファが詰まったとしてもXQDで高速クリアが可能だ。
  • 新型バッテリー「DMW-BLJ31」は7.2V 3100mAhの容量を持ち、通常400コマ、低消費電力で1100コマの撮影が可能だ。これまでのところ、1つのバッテリーで半日以上のヘビーな撮影に簡単に耐えることが判明している。2個バッテリーを用意すれば1日の撮影に十分耐えうるはずだ。これは結婚式やいくつかのイベントで実際に使ってみてレビューを更新予定である。
  • USB給電と充電に対応しており、バッテリーグリップにバッテリーをさらに一つ入れておけば両方とも充電が可能だ。

とのこと。

レビューが現在進行中で画質や動画についての評価は今後の更新を待ちたいと思います。レビュー動画を見る限りではS1の高感度画質も中々良さそうですね(Nikon Z 6よりISO 16000以上で差がある)。

手持ちのNikon Z 7もかなり良いファインダーだと感じていますが、それ以上のクオリティと言われると非常に気になるところ。G9のようにファインダー倍率を変更できるようなので眼鏡着用者には朗報ですね。

AFS性能はG9並に高速らしいので風景撮影など静物では快適に利用できそうです。ただ、AFCは被写体の動き方次第でまだ信頼性が欠ける模様。この辺りは被写界深度が浅く、フォーカスレンズが大きいフルサイズでは厳しい戦いとなりそうですねえ。480fpsの通信速度に対応する純正レンズならともかく、シグマやライカなど社外製レンズでどのような動作となるのか気になるところ。

バッテリーはCIPA準拠のテスト方式だとかなり心細いコマ数でしたが、実写では許容できるバッテリーライフのようです。

参考動画

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*国内での発表はまだですが、ひとまず検索リンクを設置しました。

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