Lenstipがオリンパスの交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」のレビューを掲載しています。
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開放から45mm F1.2 PROを超える性能
- 17mm F1.8より物理的なサイズが大きいのは明らかだ。これは優れたビルドクオリティと複雑な光学設計が関係しており、より明るいフォクトレンダー17mm F0.95よりもサイズが大きい。
- 後玉は固定され動かない。
- 製造国はベトナムだ。興味深いことに45mm F1.2は日本製である。
- 32mm幅のフォーカスリングはフォーカスクラッチ構造を採用している。動作は滑らかで抵抗感は適切なので非難すべき点は無い。回転角はピント距離全域で約100度である。
- 付属品はレンズキャップとフードのみだ。この価格設定にしてケースを付属していないのは残念だ。
- 解像性能
・E-M5 Mark IIのRAWファイルに基づいて評価している
・最高の単焦点レンズは91lpmmのLEICA DG 200mm F2.8(91lpmm)やED 45mm F1.2 PRO(96lpmm)だ。
・良像の基準値は48-50lpmmである。
・一見してレコードを破ったことに気が付くはずだ。絞り開放のみならず、最高値も45mm F1.2 PROより優れている。
・フレーム周辺部も最上級の解像性能だ。絞り開放から既に60lpmmを超えており、F2.0-F5.6で65lpmmを超え、F2.8では72lpmmに達する。この画角でこのパフォーマンスのレンズを開発するのは難しかったことだろう。- このような大口径レンズでは軸上色収差の補正が不完全であることが多い。しかし、このレンズはそのような問題が無い。収差は完全に補正されていないが、僅かな色づきだが低レベルな収差の量だ。
- 倍率色収差は絞り開放で0.05%未満、絞ると0.07%まで上昇する。全体的に低レベルな収差だ。
- 球面収差による影響はみられないが、収差の補正は完璧ではない。これが描写を決定するために意図して設計された収差なのか、他の収差補正の代償なのかを指摘するのは難しい。
- 歪曲収差はJPEGで0.15%と低いが、RAWはー3.46%と大きな数値だ。
- コマ収差の補正は適切だ。絞り開放の四隅では僅かに目に付くが、1段絞ると大きく低下する。
- 非点収差の平均値はわずか6.7%と低い数値だ。
- ボケは程よいが非球面レンズの影響が見られる。
- 周辺減光はJPEGよりRAWでやや大きくなるが、それでも非難すべきほどでは無い。絞り開放でー1.32EV、F1.4で-1.09EVまで低下する。F5.6まで絞ればほとんど発生しない。
- 逆光耐性は絞り開放付近で使う限り問題無いはずだ。しかし、22枚の複雑な光学設計により、絞ると多くのゴーストが発生する。
- オートフォーカスはピント全域を0.3秒以下で移動する素晴らしい結果だ。
長所:頑丈で防塵防滴な金属鏡筒・センセーショナルな中央画質・絞り開放から良好な周辺画質・倍率色収差が小さい・周辺減光がライバルよりも小さい・僅かな非点収差・高速で静かで正確なAF
短所:RAWで目立つ歪曲収差・逆光耐性はより良好だと良かった
高すぎると感じた25mm F1.2 PROの後だったが、このレンズは完璧に成功したレンズと言えるだろう。45mm F1.2と同じく優れた光学性能で立て続けにレコードを破っている。どちらも欠点が無い訳では無く、安いレンズでも無いが、パフォーマンスは本当に見事だ。
とのこと。
少し前からLenstipのメインテスト機がE-PL1からE-M5 Mark IIへ変化している点に注意。(古いMFTレンズの中にはE-PL1でのみテストした個体もあるので比較して検討する場合には考慮を)
45mmもシャープなレンズだと感じていましたが、それ以上とは恐れ入りました。絞り開放から周辺部までキッチリ解像するので、OM-D E-M1Xの手持ちハイレゾショットと組み合わせるとえげつない低照度性能を発揮しそうですね。
これでボケが17mm F1.8より綺麗なのだから文句のつけようがありませんね。ただし、レビューでも指摘されているようにゴーストは発生しやすいので絞った際の逆光管理はしっかりとする必要があります。
M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PROのレビュー作例を集めるページはコチラ
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