PhotographyBlogがニコン「NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S」のレビューを公開。高価で大きく重いものの、超望遠ズームを探している人にとって理想的なレンズになるとのこと。
PhotographyBlog:Nikon Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S Review
外観・構造:
- プログレードのレンズらしくビルドクオリティは良好だ。
- 外装の大部分は金属製で、非常にしっかりとした感触がある。
- レンズマウントは金属製で、防塵防滴仕様だ。
- レンズは三脚座に対応し、脱着が可能となっている。
- 大型レンズフードが付属している。逆さ付けが可能で収納しやすい。
携帯性:
- 重量1435g、全長22.2cm「の大きく重いレンズだ。
- Z 5と組み合わせて使用すると、かなりアンバランスと感じる。出来ればバッテリーグリップを装着したい。
- ズーム操作で内筒が5cm伸び、全長は27cmとなる。
操作性:
- 左側面には二つのスイッチを搭載している。
・AF/MF
・FULL / 3m-∞ AFリミッター- OLED情報パネルには絞り値、焦点距離、ピント位置の表示が可能だ。
- L-Fn1・L-Fn2ボタンはそれぞれカスタマイズ可能である。
- フォーカス・ズーム・コントロールと3つのリングを搭載している。コントロールリングはカスタマイズ可能だ。
- ズームリングは全体のストロークが80度と短く、ズーム全域を素早く操作することができる。
フォーカス:
- 静止画・動画どちらでも高速かつ静かに動作する。
- 最短撮影距離は100mmで0.75m、400mmで0.98mだ。
- 最大撮影倍率は400mm時に0.38倍となり、良好なマクロ写真を撮影することが出来る。
手ぶれ補正:
- 5.5段分の光学手ぶれ補正を搭載しているのは重要だ。
- とても良好に機能している。
解像性能:
- 100mm:中央はF4.5からF16まで抜群のシャープネスだ。F22で僅かに回折の影響を受ける。フレーム端は中央ほどではなく、F5.6からF16で最良の結果が得られる。
- 200mm:中央はF5からF16まで抜群のシャープネスだ。F22で僅かに回折の影響を受け、F36でさらに影響を受ける。フレーム端は中央ほどではなく、F5.6からF16で最良の結果が得られる。
- 300mm:中央はF5.3からF16まで抜群のシャープネスだ。F22で僅かに回折の影響を受け、F40でさらに影響を受ける。フレーム端は中央ほどではなく、F8からF16で最良の結果が得られる。
- 400mm:中央はF5.6からF16まで抜群のシャープネスだ。F22で僅かに回折の影響を受け、F40でさらに影響を受ける。フレーム端は中央ほどではなく、F8からF16で最良の結果が得られる。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- ボケの評価には個人差があるものの、我々の見解としてはとても良好なボケ味だ。
色収差:
- テスト撮影において色収差は目立たなかった。
- 非常にコントラストの高い領域でのみ発生する。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- JPEG・RAWどちらでも歪曲収差は軽度の糸巻き型だ。
周辺減光:
- 絞り開放で目に付き、後処理で修正する必要がある。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 記載なし。
総評
100-400mmはポートレートから野生動物やスポーツ写真まで、さまざまな撮影シーンや被写体に対応できるオールインワンタイプのレンズとして、愛好家やプロの間で長い間親しまれてきた。この「Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S」は、Zシリーズのミラーレスユーザーにとって、まさに理想的なレンズだ。
大きくて重いのは否めないが、プロやハイアマチュアの多くは、幅広いズームレンジのために犠牲にすることを厭わないだろう。また、優れたビルドクオリティ、カスタマイズ可能なFnボタン、OLEDパネルなども備えている。
さらに、焦点距離と絞り値の全域で、絞り開放でも優れたシャープネスを発揮し、超高速オートフォーカス、光学手ぶれ補正、テレコンバージョンレンズに対応しているなど、素晴らしい結果を得ることができる。
しかし、このような優れたレンズは、当然ながら高価となる。本稿執筆時点でのZ 100-400mm F4.5-5.6 VR Sの実売価格は約2,700ポンドであり、衝動買いすることはできないだろう。Fマウントの80-400mmよりも約500ポンド高いので、すでにFTZアダプターをお持ちの方は、旧バージョンにすることで少しでも費用を抑えることができる。時間が経つにつれ、価格は落ち着くと思うが、可能であればネイティブマウントのレンズを選ぶのがおススメだ。
決して安いレンズではないが、撮影可能な被写体の幅の広さを考えると、特にプロや上級者の方にはかなりお得なレンズになると思う。ポートレート、野生動物、スポーツ、アクションなどの撮影に超望遠ズームを探している人にお勧めしたいレンズだ。
とのこと。
非常に良好なパフォーマンスの100-400mmズームレンズのようですね。比較的低解像のZ 5と組み合わせているので解像性能のチェックには不向きですが、少なくともZ 5やZ 6と組み合わせて使う限りではズーム全域で非常に良好なパフォーマンスが得られる模様。さらに他のレビューサイトの評価も確認するとZ 7やZ 9など高画素機にも対応できそうに見えます。
海外では既にこのレンズを使って撮影したユーザー投稿が公開され始めています。レビューサイトの評価と併せて確認しておくのがおススメ。非常にシャープなレンズに違い無く、ボケもなかなか綺麗に見えます。
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