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文句なしの五つ星レンズだが高価|NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II

techradarが「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」のレビューを公開。軽量化・光学系簡素化とインナーズーム・画質改善の両立を高く評価。五つ星レンズに違いないとしつつも、前モデルと非常に良好であり、価格差は無視できないと言及。

techradar:I tested Nikon's updated 24-70mm f/2.8 pro zoom for a month, and it's a 5-star lens by every metric

  • 外観:フィルター操作窓付きフードが付属し、可変NDなどのフィルター調整が容易。動画向けのデザインで、AFが高速になり、フォーカスブリージングも抑制され、クリック解除可能な絞りリングにより録画中の調整が滑らかに行える。
  • 構造:良好なビルドクオリティで、耐候性も向上。ズーム機構がインナーズームとなり、埃や水の侵入リスクが減った点が最大のアップグレード。耐久性とバランスが向上し、70mmでも短く、イベント撮影でも扱いやすい。
  • 携帯性:初代は収納時の全長がわずかに短いが、70mmでは新型より長くなる。新型は675gで同クラス最軽量、初代の805gより約16%軽い。フィルター径は77mmで、初代の82mmから小型化。
  • 操作性:初代の上部LED表示は廃止されたが、クリック有無を切替可能なカスタムリングが追加された。ズーム、フォーカス、カスタムの3リング構成。軽量ながら操作感はしっかりしており、Z6 IIIとのバランスも良好で、Z8やZ9でも問題ない。
  • AF:フォーカスブリージングは良好に制御され、AFも優秀。Z6 IIIの被写体検出追尾を活用すると素早く精確に追従し、無駄な動きはない。
  • MF:近接性能が改善され、最大倍率は0.32倍となり、初代の0.22倍より向上。マクロではないが、指輪などのクローズアップ撮影に適する。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:中心から周辺までシャープ。初代と比較しても新型が優れる。100%拡大で差が確認でき、シャープ補正も不要なレベル。シンプルかつ軽量化しているにも関わらず性能向上は特筆すべきこと。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:ボケの傾向は初代とほぼ同じ。大口径単焦点ほど大きくはないが、F2.8としては滑らかで歪みもない。
  • 色収差:強い逆光下のF2.8でも色収差が見られず、良好に補正されている。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:記載なし。
  • 周辺減光:F2.8での周辺減光が本レンズで唯一の指摘するポイント。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:逆光でカメラを太陽に正対させた極端な状況でのみフレアが発生。レンズ性能の欠点ではなく、状況が厳しすぎただけ。
  • 光条:F16に絞ると太陽の光条を鮮明に描写できる。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:初代Z 24-70mm F2.8 Sは優れたレンズだが、新型は光学性能の向上、AFのわずかな改善、軽量化、インナーズームなどを追加した五つ星レンズである。ただし収納時の全長は初代の方が短い。アップグレードする理由としてはインナーズームが最大だが、現状の価格差では初代からすぐに乗り換える価値は薄い。価格が下がれば新型が最有力になる。
  • 競合について:レンズ自体の性能は五つ星で疑いない。問題は初代ユーザーが追加費用を払って買い替える価値があるかであり、価格差を考えると現時点では魅力が弱い。ソニー第二世代は大幅な進化があったが、ニコンは初代が優れていたため改善幅が小さく感じられる。光学性能、造り、シャープネス、歪曲補正、ボケはいずれも最高レベルだが、それでも価格が落ち着くまでは急いで買い替える理由にはならない。初代は中古で定価より約30%安いため、コスト面では初代が有利である。
  • 備考

2025年9月発売の大口径ズームレンズ。
このクラスでは珍しいインナーズーム構造を採用。全長はやや長いものの、焦点距離全域で鏡筒が伸びず、ズーム操作しやすいデザイン。ニコンのズームレンズとしては初となるボイスコイルモーターを使ったフォーカスユニットを搭載しており、AF性能の向上が期待できます。

前モデル比で販売価格が高くなってしまいましたが、インナーズーム構造やSSVCMのAFが魅力的なレンズ。

techradarのレビューでは、インナーズーム構造の使い勝手をはじめ、クリック付きのコントロールリングや接写性能が改善したAF性能を評価。さらに、前モデル比でレンズ構成枚数を減らしつつもズーム全域で高い光学性能を実現している点について文句なしの評価となっています。

ただし、前モデル「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」も優れた性能のレンズであり、大きな価格差は無視できないと言及。既存ユーザーが無理して新型にアップグレードするほどではないとのこと。動画撮影も重視するのであれば良い選択肢となりそうですが、静止画のみならば安くなっている初代を検討するのも一つの手のようです。

ニコン NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II 最新情報まとめ

  • 発売日:2025年9月26日
  • 予約開始日:2025年8月28日10時
  • 希望小売価格:オープン
  • ニコンダイレクト:371,800円
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
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レンズの仕様

レンズマウント Zマウント
対応センサー フルサイズ
焦点距離 24mm-70mm
レンズ構成 10 群14 枚
開放絞り f/2.8
最小絞り f/22
絞り羽根 11枚(円形絞り)
最短撮影距離 0.24m 24mm
0.24m 28mm
0.27m 35mm
0.3mm 50mm
0.33m 70mm
最大撮影倍率 0.32倍(焦点距離70mm)
フィルター径 77mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング メソアモルファス
アルネオ
フッ素
SIC
サイズ 約84mm×142mm
重量 約675g
防塵防滴 対応
AF VCM
マルチフォーカス
絞りリング -
その他のコントロール フォーカスリミッター
コントロールリング
(クリック切替対応)
A/M
付属品 • レンズキャップ77mm LC-77B
• 裏ぶた LF-N1
• レンズフード HB-117
• レンズケース CL-C2

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