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ニコンNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 SはZシステムに投資する理由と成り得るレンズ【海外の評価】

Photographylifeがニコンの交換レンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」のレビューを掲載しています。

  • 他社の24-70mm F2.8と比較してコンパクト、軽量なレンズだ。これより軽いとなると、タムロン・ペンタックスの「HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR」「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2」くらいだろう。
  • レンズ構成枚数が比較的少なく、軽量なズームレンズにも関わらず光学性能は優れている。
  • 高剛性プラスチックと金属パーツで組み立てられている。耐候性に優れ、雑な扱いにも耐えてくれるだろう。コロラドの寒い山からフェロー諸島の湿度が高い環境まで様々な気象条件でこのレンズを使って来たが、このレンズは問題無く使うことが出来た。
  • 他のZレンズと比べると大きなレンズだが、Z 7と組み合わせた時のバランスは良好だ。内筒を伸ばし切ってもフロントヘビーな重心とはならない。
  • AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」と比べて25%軽く、18%短い。このサイズ差は現場での運用に大きな違いをもたらす。
  • ズームリングには24mm・28mm・35mm・50mm・70mmの表示がある。とても滑らかで回転させやすい。ズームレンジ全域で一貫した抵抗量だ。
  • L-Fnボタンには被写界深度の確認やAF停止などの機能を割り当てることが出来る。
  • レンズフードには脱落防止のロック機構が備わっている。
  • 二つのAFユニットを動作する「マルチフォーカスシステム」を採用している。これにより信じられない程高速なフォーカシングに加え、こまでのニコンで見たことが無い優れたフォーカス精度を実現している。
  • AF動作時はとても静かだ。一眼レフ用と聞き比べると違いはハッキリとしている。
  • 他のZレンズと同様、フォーカスブリージングを最小限に抑えている。動画撮影や深度合成をしたい人にとって好ましい傾向だ。
  • シャープネス:
    24mm:中央は驚くほどシャープで、四隅に向かって低下する。これはニコンが公表しているMTFチャートと一致する傾向だ。ただし、F4まで絞るとハイエンド単焦点レンズでも稀有な高い解像性能を発揮する。ピークはF4で到達し、それ以降は徐々に低下する。
    35mm:中央は少し低下するが、絞り開放から依然として良好だ。再びF4にて最もシャープネスが高くなる。四隅で最高の結果を得るにはF5.6まで絞る必要がある。中間域より四隅が良好に見えるのは像面湾曲が関係しているからだろう。
    50mm:絞り開放におけるシャープネスはさらに低下するが、F4まで絞るとピークの性能に達する。F5.6まで絞ればフレーム全域でピークとなる。
    70mm:望遠端もニコン公表のMTF通りだ。絞り開放の性能は24mmより明らかに悪い。絞ることで(他の焦点距離と同等では無いが)シャープネスはかなり改善する。
  • テスト中にフォーカスシフトがほぼ見られなかったのは注目に値する。
  • コントラストと色は最高だ。間違いなくプロレベルのレンズに見られる特徴だ。
  • ボケは大部分のズームレンズと同じくエッジが立っている。私は気にならないが非球面レンズの影響もある。クリーミーなボケが好きであれば85mm F1.4Gのような単焦点レンズを選ぶ方が良い。
  • 周辺減光は「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」と比べて大きく改善している。しかし、「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」と比べると差は大きく無い。どちらにせよソフトウェアで簡単に補正可能だ。
  • 逆光耐性は驚くほど良好だ。
  • 24mm時にかなり歪曲収差が発生する。これは残念だが、「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」と比べると遥かに優れている。ただし、このレンズは望遠側で目立つ糸巻き型歪曲が発生する。
  • 色収差は24mmで1ピクセル強、35mmや70mmはさらに目立たなくなる。この結果は一眼レフ用と比べて明らかに良好だ。
  • NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」は中央こそ同等のパフォーマンスだが、四隅はF2.8 Sに劣る(24mm)。

プロフェッショナルのための標準ズームレンズとして注目に値する。ズームレンジ全域で妥協の無いパフォーマンスを発揮し、これは他の24-70mm F2.8では成し得なかったことだ。隅から隅まで一貫したシャープネスはニコンZシステムのメリットを示した。

このレンズが存在するだけでニコンZシステムに投資する十分な理由となる。

Photographylife:Nikon Z 24-70mm f/2.8 S

とのこと。

各所で非常に高い評価の本レンズはPhotographylifeでも同様となった模様。一眼レフ用のG型・E型24-70mm F2.8と比べてもかなり良さそうですね。特に解像性能・色収差補正・逆光耐性が際立って良好に見えます。歪曲収差や周辺減光は部分的にデジタル補正を必要としているみたいですが、リアルタイムで補正結果を確認できるZシリーズであれば特に問題とはならなそうですね。

最新24-70mm F2.8らしく、20万円を超える高価なズームレンズですが、「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」と比べてそう驚くような価格差ではありません。光学性能やAF性能を考慮すると妥協すべき価格差と言ったところでしょうか。

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sのレビュー・作例を集めているページはコチラ

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