NIKKOR Z 35mm f/1.4 はAF-S 35mm F1.4Gよりも優れた性能

Photographylifeが「NIKKOR Z 35mm f/1.4」のレビューを公開。高級レンズほどではないものの、AF-S 35mmでは全く勝負にならないと評価。F2.8まで絞ればF1.8 Sよりも周辺・隅が良好と言及しています。ボケは個性的で好みとのこと。

Photographylife：Nikon Z 35mm f/1.4 Review

外観：外装はプラスチック製だが高品質。

構造：防塵防滴。

携帯性：驚くほど軽い。フィルター径は62mmと小さ目。

操作性：フォーカスリングとコントロールリングのみ。スイッチ類はない。

AF：静かで正確に動作するが、一部のNIKKOR Zレンズよりも明らかに遅い。しかし、十分な速さ。

MF：記載なし。

手ぶれ補正：非搭載。

解像性能：F1.4は明らかに弱いが、悪くない結果。絞り全域で実用的で、F2.8以降は非常にシャープ。AF-S 35mm F1.4Gよりも優れた性能で、F1.8 Sと比べても見栄えが良い。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：バブルボケのように騒がしい描写。滑らかではないが個性的で型破り。

軸上色収差：はっきりと目に見えるが、大口径レンズで珍しいことではない。

倍率色収差：記載なし。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：未補正のRAWで-4.97％の異常な数値。補正プロファイルで簡単に修正可能。

周辺減光：決して低い数値ではないが、35mm F1.4としては一般的。

コマ収差：かなり大きな収差が残っているが、もっと酷いのもある。いざと言うときには星空撮影に使える。

逆光耐性：コントラストは維持しているが、かなり大きなゴーストが発生する。

光条：記載なし。

作例集：リサイズのみ。

総評：致命的な欠点はなく、価格を考慮すると本当に良好なレンズ。高級レンズほど優れていないが、価格・携帯性・性能のバランスが良い。

競合について：ピークの性能はF1.8 Sが良好だが、F2.8付近のフレーム端はF1.4のほうが良好。AF-S 35mmは全く勝負にならない。

備考：

2024年7月発売のNIKKOR Z初となるF1.4 単焦点レンズ。ロードマップのS-Lineレンズかと思いきや、非S-Lineの低価格な35mm F1.4として登場したため、多くのニコンユーザーを驚かせました。手頃な価格に加え、レンズサイズや重量は35mm F1.8 Sとほぼ同じ。携帯性の良い大口径レンズとして面白い選択肢となっています。今後は非S-LineのF1.4レンズシリーズとして拡充するのか気になるところ。

Photographylifeのレビューによると、他のレビューサイトほど欠点は問題視しておらず、F1.8 Sと比べてシャープネスが僅かに劣ると言及。その代わり、AF-S 35mm F1.4Gよりもはるかに良好で、絞ればF1.8 Sを上回る周辺・隅の解像性能と評価しています。

ボケは型破りで個性的と言及している点には注意が必要ですが、実際の描写に問題を感じなければ心配する必要はなさそう。このあたりは他のレビューサイトの評価も要確認。

私も発売日に入手してZ 8と組み合わせて使用中。携帯性はF1.8 S-Lineとほぼ同じで、ここ最近の35mm F1.4としては小型軽量なレンズです。良好な中央解像で、周辺や隅は2段ほど絞らないと諸収差の影響が目立つ。抜群とは言えませんが、完璧を求めなければ十分な35mm F1.4と言えるかもしれません。ただし、ボケは撮影距離によっては騒がしくなるので、状況に応じて絞るのがおススメ。

F1.4の明るさが魅力と述べていますが、このレンズは周辺減光が非常に強いため明るいレンズとして使えるかどうかは悩ましいところ。

ニコン NIKKOR Z 35mm f/1.4 最新情報まとめ

発売日：2024年7月19日
予約開始日：6月28日10時
希望小売価格：オープン
ニコンダイレクト：104,500円（税込）
市場推定価格：10万4,500円

NIKKOR Z 35mm f/1.4
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