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NIKKOR Z 35mm f/1.4 色収差が気になるものの携帯性の良い大口径レンズ

Techrdarが「NIKKOR Z 35mm f/1.4」のレビューを公開。ビルドクオリティや色収差の補正状態はS-Line並とは言えないものの、携帯性の良い35mm F1.4として検討する余地があると述べています。

Techradar:Nikon Z 35mm f/1.4 review: a modest modern-day classic

  • 価格:入手しやすい手頃な価格。
  • 外観:シンプルなデザイン。
  • 構造:S-Lineのような防塵防滴仕様ではない。
  • 携帯性:驚くほど小型軽量。
  • 操作性:フォーカスリングとコントロールリングのみ。AF/MFスイッチは無い。
  • AF:高速かつ静かに動作。精度に問題は見られない。
  • MF:記載なし。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:F5.6で細部の描写はとても優れている。隅に向かって低下はほとんどない。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:扱いにくい描写。
  • 軸上色収差:ボケに色づきが付きやすい。
  • 倍率色収差:記載なし。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:いくらか残存しており、補正を適用すると解消。
  • 周辺減光:F1.4で顕著だが、F2でかなり明るくなる。F4でほぼ解消。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:記載なし。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:プロクオリティではないが、小型軽量で手頃な価格の35mm F1.4。ボケに色が付きやすく、細部の描写が残念だったが、F1.4の明るい35mmとして利用するならいい選択肢になる。
  • 競合について
  • 備考:Z 6IIと組み合わせて数週間の貸出。

2024年7月発売のNIKKOR Z初となるF1.4 単焦点レンズ。ロードマップのS-Lineレンズかと思いきや、非S-Lineの低価格な35mm F1.4として登場したため、多くのニコンユーザーを驚かせました。手頃な価格に加え、レンズサイズや重量は35mm F1.8 Sとほぼ同じ。携帯性の良い大口径レンズとして面白い選択肢となっています。今後は非S-LineのF1.4レンズシリーズとして拡充するのか気になるところ。

Techradarのレビューによると、S-Lineシリーズほどの光学性能や耐候性・操作性ではなく、特に軸上色収差が目立つレンズのようです。このあたりはXitekのレビューとよく似ており、ボケの色づきは注意したほうが良さそう。ただし、F1.4レンズとしては小型軽量で低価格である点が魅力的と言及。収差に関して、部分的にカメラ側の補正が必要に見えますが、そのあたりを含めて小型軽量や低価格を実現しているものと思われます。

私も発売日に入手してZ 8と組み合わせて使用中。携帯性はF1.8 S-Lineとほぼ同じで、ここ最近の35mm F1.4としては小型軽量なレンズです。良好な中央解像で、周辺や隅は2段ほど絞らないと諸収差の影響が目立つ。抜群とは言えませんが、完璧を求めなければ十分な35mm F1.4と言えるかもしれません。ただし、ボケは撮影距離によっては騒がしくなるので、状況に応じて絞るのがおススメ。

TechradarではF1.4の明るさが魅力と述べていますが、このレンズは周辺減光が非常に強いため明るいレンズとして使えるかどうかは悩ましいところ。

ニコン NIKKOR Z 35mm f/1.4 最新情報まとめ

  • 発売日:2024年7月19日
  • 予約開始日:6月28日10時
  • 希望小売価格:オープン
  • ニコンダイレクト:104,500円(税込)
  • 市場推定価格:10万4,500円

レンズの仕様

  • 発売日:2024年7月19日
  • ニコンダイレクト:104,500円(税込)
  • 初値:94,050円
  • フォーマット:フルサイズ
  • マウント:ニコン Z マウント
  • 焦点距離:35mm
  • 絞り値:F1.4-F16
  • 絞り羽根:9枚(円形絞り)
  • レンズ構成:9群11枚(非球面レンズ2枚)
  • 最短撮影距離:0.27m
  • 最大撮影倍率:0.18倍
  • フィルター径:62mm
  • サイズ:φ約74.5mm×86.5mm
  • 重量:約415g
  • 防塵防滴:対応
  • AF:STM
  • 手ぶれ補正:-
  • その他機能:
    ・コントロールリング

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