Lenstipがコシナ「NOKTON 17.5mm F0.95」のレビューを掲載しています。
そろそろオリンパスの17mm F1.2 PROが登場する、という噂が出回っているので競合となりうる本レンズの評価を調べてみました。
開放F値がF0.95と非常に明るいレンズですが、軸上色収差(ピント面の前後に紫や緑の色づきとして現れることが多い色収差)がしっかりと補正されているようです。
絞り開放から安心してボケ表現を楽しめるレンズですね。マイクロフォーサーズ用としては少し高価なレンズではありますが、魅力的な選択肢のようです。
絞ることで焦点移動が目立つようですが、実絞り式のレンズですので絞ってからピント合わせを実施することで問題は無さそうですね。
Lenstip
- このレンズのビルドクオリティは非難のしようが無い。金属とガラスのみで構成された本レンズの重量感はとても見事である。小さな手りゅう弾と同じくらい頑丈だ。
- 「M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8」は本レンズと比べて半分程度の重量である。
- 質感は高いが、鏡筒は傷がつきやすい。
- 製造国は日本だ。
- 2.5cm幅のフォーカスリングはリブ付きで完璧な動作である。回転角全域でウェットで良好、最高級のマニュアルフォーカスレンズのようだ。回転角はおよそ200°あるため非常に正確なフォーカシングが可能だ。
- 絞りリングは8mm幅で1/2段階で調整可能。
- 付属品はレンズキャップとフードだ。ケースが付属しなかったのは残念である。
- 解像力で個性的な点が二つある。一つは兄弟レンズほどでは無いが最高で79lpmmを記録する優れた結果を発揮すること。二つ目は球面収差の影響が出ていることだ。
- 中央解像力は絞り開放から40lpmmと実用的な性能であり、F2.0まで絞ると74lpmmと極めて高いレベルに到達する。パンケーキレンズと比べて解像力の立ち上がりが早い。
- 隅の解像力はF0.95~F1.4まではさすがに悪い。幸いにもF1.4~F2.0の間で画質は劇的に改善し、F16までは実用的だ。
- このような明るいレンズでは軸上色収差の問題が予想されるのだが、この良好な結果にはとても驚かされた。
- 倍率色収差は残念ながらそうではない。絞り値全域で約0.12%ほど残存している。この数値は極端なものでは無く、中程度である。
- フォーカスシフトの影響が大きく、絞ることでピントの山が無限遠側へ移動する。
- 電子接点がないため歪曲収差の自動補正は出来ない。しかし、歪曲はー1.7%とそこまで大きくない。
- コマ収差はF0.95-F1.4まで目立つがF2.0まで絞ると大きく改善する。
- 非点収差は垂直と水平のMTF50の平均差は13%だ。画質へ悪影響が無いと言い切ることは出来ない。
- 周辺減光は絞り開放でー3.28EVと極端に大きく、F1.4まで絞ってもー1.88EVほどだ。F2まで絞るとー0.82EVとかなり穏やかとなる。
- 逆光耐性は絞り開放で目立たないものの、絞ると赤味を帯びたゴーストが大きく発生する。
- 電子接点がないためマニュアルフォーカス時の自動拡大機能は動作しない。しかし、F0.95という非常に浅い被写界深度がフォーカシングの手助けとなるはずだ。
長所 | 短所 |
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マイクロフォーサーズ用レンズとしてレコードホルダーの「VoightLander NOKTON 25mm F0.95 Type II」が存在する。本レンズがそれに近い描写性能を発揮したとしても不思議ではないだろう。
さらに金属製の鏡筒はプラスチック製のレンズを圧倒する質感を持っている。手に取った際の高級感とフォーカスリングの滑らかさは賞賛に値するレンズの造りである。
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