NOKTON 75mm F1.5 Aspherical ノクトンらしいが40mm F1.2のような魔法はかかっていない

2024年9月19日

Sony Alpha Blogが「NOKTON 75mm F1.5 Aspherical」のレビューを公開。絞り開放の柔らかさと、絞った際のシャープな描写がノクトンらしいと評価。ただし、40mm F1.2のような魔法はかかっておらず、個性は物足りないと言及。

Sony Alpha Blog：Voigtländer 75mm F1.5 Nokton

外観：素晴らしいビルドクオリティ。

構造：電子接点搭載でレンズ情報の記録が可能。

携帯性：中程度のサイズだが太くて重い。

操作性：絞りリングはクリックレスに切り替えが可能。

MF：フォーカスリングは良好な抵抗感。フォーカスブリージングは目に見える。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：中央はF1.5から良好で、F2.8以降は優れた結果。端はF4で優れた結果となる。NOKTONらしく開放の雰囲気と絞った際のシャープな描写。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：玉ボケは非常に良好だがF2で角ばる。後ボケは柔らかく素敵な描写。

軸上色収差：かなり目立つ。

倍率色収差：記載なし。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：非常に少ない。

周辺減光：絞り開放で目立つがF4で解消。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：平凡。

光条：

作例集：

総評：NOKTONらしい開放の柔らかさと、絞った際のシャープな描写。ただし、個性が少し欠けているように感じた。ニュートラルよりで40mm F1.2のような魔法はかかっていない。

競合について：AF 75mm F1.8は絞ると中央が抜群。NOKTONは絞ると全体的に優れた結果。

備考：

フルサイズミラーレスの各マウントやライカMマウントに対応するコシナのMFレンズ。F1.5の中望遠レンズとしては比較的コンパクトで、金属鏡筒のレンズとしては重量も適度。販売価格が高いのが悩ましいところですが、75mmの大口径レンズを探しているのであれば貴重な選択肢。

Sony Alpha Blogのレビューでは、フォクトレンダーNOKTONシリーズらしいビルドクオリティと光学性能のレンズに仕上がっているとのこと。NOKTONながら絞り開放から全体的に良好な結果が得られ、F2.8まで絞ればさらに良好な結果が得られる評価はDustin Abbottと同様。Sony Alpha Blogとしては40mm F1.2ほどの個性を感じなかったとのことですが、裏を返せば使い勝手の良い75mm F1.5と言えるかもしれません。

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