DPReviewがオリンパス「OM-D E-M10 Mark IV」のレビューを公開。コントラスト検出のAFを指摘しつつ、小型軽量デザインや豊富な操作系、初心者フレンドリーな撮影モードなどを評価しています。
DPReview:Olympus OM-D E-M10 Mark IV review
長所
- 前モデルからJPEG・RAWの画質や解像性能が向上
- 魅力的な要素と優れた操作性
- 動画や低照度撮影で良好なボディ内手ぶれ補正
- 便利な初心者フレンドリーなモードだが操作に慣れても使いやすい
- 優れた4K画質
短所
- AF性能はアクション撮影に不適
- 連写性能は遅め
- カスタマイズが限定的
- 似たような価格の大型センサーモデルと比べた際の画質
- メニューが複雑
- チルトモニタは三脚使用時にセルフィー不可
オリンパスOM-D E-M10 Mark IVには、多くの魅力がある。手頃な価格で、非常にコンパクトで軽量であり、同様にコンパクトで軽量な14-42mmのキットレンズとの相性も良好だ。また、全体的にとても高画質で、細部の描写や高感度時のノイズレベルの点でも、前モデルから明らかに進歩している。
しかし、経験豊富なフォトグラファーの中には、カスタマイズ性の低さや、露出ブラケットのような一部の機能が半強制的なAP(アドバンストフォト)モードに隔離されている。P/A/S/Mモードと一部機能を組み合わせることができないという点で、少し制限があると感じる人もいるだろう。しかし、ターゲット層にとって、このカメラは機能の幅広さと成長の余地を残しており、比較的複雑な機能でも親しみやすいように十分に対応している。
オートフォーカスの追従性にはまだ弱点があるため、スポーツ撮影を頻繁に行う人は、他のラインアップや他社ブランドを検討した方が良いだろう。しかし、学校でのスポーツや家族行楽など、オリンパスがターゲットとしているファミリー・ドキュメンタリーの典型的な被写体であれば、オートフォーカスの性能は十分に発揮できると思う。
ボディは操作系がやや煩雑で、メニューシステムも複雑なので、最初は少し抵抗を感じるかもしれない。しかし、豊富な外部コントロールを使用することで、メニューを使用する頻度が減り、タッチパネルインターフェースを使用することで、必要に応じて素早く操作することが可能だ。また、必要なときに家に置き忘れてしまう可能性が低いという点でも、非常にコンパクトなカメラボディは魅力的だ。
スポーツなど、オートフォーカスが重要な被写体を多く撮影するのであれば、このカメラの代わりにソニー「α6100」を検討することをお勧めする。クラス最高レベルのオートフォーカスシステム、優れた画質、そして本当に長持ちするバッテリーを搭載している。また、特に低照度下で最高の画質を必要とする場合は、ノイズレベルが低く、ディテールの再現性に優れた富士フイルム「X-T200」をおススメする(ただし、オリンパスの手ぶれ補正機能は、被写体によっては多画質低下を軽減できる可能性がある)。
可能な限り小型・軽量で、豊富なレンズを使用でき、ボディ内手ぶれ補正機能により、すべてのレンズを確実に手持ちで撮影できるオールラウンダーを求めるのであれば、OM-D E-M10 Mark IVを検討する価値がある。
とのこと。
今のところ「OM-D E-M10 Mark III」よりも少し高価なカメラですが、2000万画素センサー(上位機種と同じではない)とプロセッサを更新、連写や手ぶれ補正が強化され、Bluetoothにも対応し、全体的に前モデルよりも強化されています。「E-M5 Mark III」との価格差が小さいのは悩ましいところですが(そして同じような価格で型落ちしたE-M1 Mark IIが買えてしまう)、カメラの難しい操作が苦手な場合はE-M10 Mark IVを検討する価値があるかも。
ただし、DPReviewが指摘しているように、AFシステムはコントラスト検出方式を採用しているので、E-M5 Mark IIIやE-M1 Mark IIIほど素早く動く被写体に対応していません。そして特殊な撮影機能はAPモードに格納され、調整できる数値が限定的、もしくは強制Pモード(絞りやシャッタースピードの調整ができない)となってしまう点には注意が必要です。
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