Mirrorless comparisonがオリンパスの新しいミラーレス「OM-D E-M1X」のレビューを掲載しています。
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鳥の撮影で打率が大きく改善
- E-M1XはE-M1 Mark IIと異なり縦位置グリップ一体型のためボディサイズはかなり大きい。
- E-M1 Mark IIにHLD-9を装着するとボディサイズの違いはそれほど目立たない。しかし、E-M1Xのほうが僅かに大きい。重量は違いを感じない。
- E-M1 Mark IIの時点でビルドクオリティはとても良好だったが、それでもE-M1Xとの違いはすぐ分かる。E-M1Xは戦車のような作りだ。
- E-M1 Mark IIよりボタンが僅かに大きく、ファインダーを覗きながらボタンを操作しやすい形状となっている。
- 新機能のマイメニューはメニュー画面でRECボタンを押すことで任意に項目を登録することができる。
- 121点のオートフォーカスはE-M1 MarkIIと同じ仕様だが、AFアルゴリズムは一新している。アカトビを撮影したところ、74%の打率(わずかにソフトな結果を含めると94%)の結果はE-M1 Mark II(50%-75%)と比べて大きく改善している。
- 鳥をロックするプロセスはより高速で正確だ。騒がしい背景でも完璧にピントが合っているカットが多い。カメラは被写体をよく理解しているようだ。
- E-M1 Mark IIのグループエリアAFは5点・9点しかなく、鳥を追いかけるには少々狭すぎる。
- オールターゲット・カスタム7×7の結果は最も悪かったが、25点グループは良好に動作する。この種の被写体には十分以上のパフォーマンスを発揮する。C-AF+TRは騒がしい背景での鳥撮影ではまだ信頼できない。
- 被写体認識AFについては後日テストする。
- E-M1Xは非常に暗い状況でも素早くピントを合わせることが可能だった。
- 動画の顔検出と瞳検出は大幅に改善されている。静止画における打率は56mm F1.4を使う限りでは目覚ましい結果では無かった。(他のレンズでテストしてから結論を出す)
- 手振れ補正は壁にもたれかかった状態ならば20秒の手持ち撮影が可能だ。ただし、E-M1 MarkIIも良好な補正効果である。
- 動画は目新しい仕様では無いものの、手振れ補正の強度を調整することが出来るようになった。
- ライブNDは5段階でNDフィルターの効果を出すことが出来る合成モードだ。シャッター速度の上限はND2で1/30秒、ND32で1/2秒である。ISO感度上限はISO800だ。このような機能は目新しいものでは無く、一連の画像をフォトショップで重ね合わせることで可能となる。しかし、カメラでそれらを瞬時に合成しRAW出力できるのはとても楽しい。7-14mm PROのように円形フィルターを使うことができないレンズで便利だ。そして手振れ補正を利用することで手持ちで撮影が可能である。
- 動画仕様は同じだがE-M1Xは肌色とバランスの取れた演色性を持っている。OM-Log400はフラットと大きな違いが無い。ノイズテストはどちらも似たようなパフォーマンスだ。最も大きな違いはオートフォーカスである。
- E-M1Xは拡張感度LowをISO64とISO100から選ぶことが出来る。
- 両機のRAWを現像してみると、E-M1XはE-M1 Mark IIよりシャドー持ち上げ時のカラーキャストが少なく良好なトーンを保持している。その一方でハイライトは僅かに情報量が少ない。
- ファインダーはどちらも236万ドットだが、E-M1Xは0.83倍のプログレッシブ方式、E-M1 Mark IIは0.74倍のインターレース方式だ。ファインダーの大型化は歓迎だが、解像度が据え置きなのは残念だ。(訳注:E-M1 Mark IIもプログレッシブ方式なので誤記かと思いますが…。)
オートフォーカスで大きな改善を見つけることができて嬉しい、手振れ補正はE-M1 Mark IIに引き続きクラストップのパフォーマンスを発揮している。一方で10bit動画や連写時のブラックアウトフリーに対応していないのは残念だ。これらが備わっていれば完璧だっただろう。
注意すべきはE-M1Xの改善点の多くがソフトウェアベースであることだ。これらの改善点がE-M1 Mark IIにファームウェアアップデートで導入されるのかは分からない。(E-M1XはデュアルプロセッサーでE-M1 Mark IIはプロセッサーが一基しかないため)
動画 手振れ補正
動画 オートフォーカス
動画 ダイナミックレンジ
とのこと。
E-M1 Mark IIと同じ121点オートフォーカスと聞いてAF性能が不安だった人も多いのでは無いでしょうか。幸いにもE-M1Xはこの点で大きく改善しているようですね。E-M1 Mark IIは確かに鳥などの撮影でピントが背景に抜けやすかったので、大きな進化ポイントと言えるでしょう。
個人的にはライブNDがRAW出力対応している点に注目。疑似NDフィルターですが、これなら十分実用的な機能。特に魚眼や大口径広角ズームとは相性が良さそうです。早く使ってみたいですねえ。
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