Mobile01がキヤノンのコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G5 X Mark II」のレビューを掲載しています。
Mobile01:Canon Powershot G5 X Mark II 評測報告|性能大躍進?口袋「G」的均衡之作!
- 本体は頑丈なプラスチックで重量は僅か340gだ。
- 新設計のズームレンズは最も注目すべきポイントだ。以前は24-100mm相当のF1.8-F2.8レンズだったが、今回は24-120mm相当のF1.8-F2.8レンズへと進化している。焦点距離が伸びているにも関わらず、ボディサイズは以前より小さくなっている。
- さらに接写性能は広角側で5cm、望遠側で20cmとなり高い撮影倍率を持つ。競争力の高いレンズと言えるだろう。
- 焦点距離と開放F値の相関関係
・24mm:F1.8
・26mm:F2.0
・33mm:F2.2
・47mm:F2.5
・68mm:F2.8
・このカメラでは焦点距離が表示されず、光学倍率のみ表示されるのは残念だ。- レンズコントロールリングは従来通りだが、デクリック機構は省略されている。
- コントロールインターフェースはG7 X Mark IIIとよく似ている。違いは3.5mmマイク端子が無いこと、レンズ、ポップアップ式EVFくらいだろう。
- このカメラにはPowerShot初となるポップアップ式の電子ビューファインダーを備えている。ソニーRXと似ているが、RXシリーズのように電源ボタンとリンクしていない。
- ポップアップEVFを展開するとカメラ中央上部のアイセンサーがオンとなる。このセンサーが作動するとモニターが消灯してファインダーへ表示が切り替わってしまうので、ファインダーを使用しない時は格納しておくべきだ。
- G5 Xが搭載していたホットシューは無くなっている。
- 露出補正ダイヤルは「・」に合わせることでカメラ側での操作が可能となっている。
- RECボタンでの動画撮影は1080p 60fpsのみに対応している。
- 背面モニターは104万ドットでタッチ操作に対応している。タッチ操作のレスポンスは過去のキヤノン機と同じくらい優れており、メニューとライブビュー操作に対応している。操作メニューはEOSシステムとほぼ同等だ。
- USB-C端子での給電が可能となっているが、USB-PD対応製品限定となっているので注意が必要だ。
- 三脚ネジ穴は光軸から外れており、SDカードスロットはUHS-Iまで対応している。
- 1型センサーのため、画質はスマートフォンよりも優れている。ただし、広角・望遠に関わらずフレーム端の領域ではディテールが少し低下している。
- コンパクトデジタルカメラのマクロは周辺画質が低下する傾向にある。しかし、このカメラのマクロに問題は無かった。
- ISO感度ノイズはISO125?800まで良好だ。ISO1600から徐々にディテールが低下するものの、ISO3200前後までのパフォーマンスは注目に値する。
- AIサーボを使った追従連写性能は優れている。しかし、連写中のライブビュー表示は遅延しているため、撮り手の追従予測が難しい。
- RAWバーストモードを使うと30コマ秒の連写速度で撮影可能だ。10個のRAWファイルがまとめられ一つのCSIファイルとして出力される。プリ連写を有効にすることでシャッターボタンを押す0.5秒前から保存可能だ。
- 4K・FHDを問わずダイナミックISを利用可能だが若干のクロップが発生する。
ハードとソフトのバランスが取れた1台だ。完璧なポータブルマシンでは無いが、1型センサーと光学5倍ズームを備えた堅実なGシリーズだ。
長所:優れたグリップで安定性が高い・24-120mm F1.8-2.8・最大撮影倍率0.47倍・ポップアップ式EVF・レスポンスの良いタッチパネル・内蔵NDフィルター・30コマ秒のRAWバーストモード・4K 30pクロップ無し・FHD 120p・FHD HDR・追従時は8fpsだが精度が高い
短所:PD非対応製品でのUSB充電非対応・光軸上に無いネジ穴・ローリングシャッターの速度は十分な速さではない・耐久性能は並み・動画時の手ぶれ補正効果は限定的・像面位相差AFではない・小さなAFフレームが無い・連写時にライブビューが遅延する
参考:起動速度 比較
参考:AIサーボ時の連写
参考:4K 30p
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