Remaster Slim は日常的な撮影には十分な性能でユニークなレンズ

35mmcが「Remaster Slim 21mm F3.5/28mm F3.5/32mm F2.8」のレビューを公開。画質は完璧ではなく、AFも超高速ではないが、日常的な撮影には十分な性能。品質、サイズ、汎用性のバランスが取れていると評価。

35mmc：Samyang Remaster Slim – a 3-for-1 Pancake Lens Review

外観： 21mm F3.5、28mm F3.5、32mm F2.8の3種類の焦点距離を、小型ユニット化してAFユニットに収める独自のデザイン。収納するための専用ケースが付属。軽量だが安っぽさはなく、価格を考慮すれば十分な品質。

構造：交換可能なレンズブロックを採用したユニークなオートフォーカスレンズ。金属製のバヨネットマウントでしっかり固定され、撮影途中でも交換可能。外装にはUSB-Cポートを搭載し、ファームウェアの更新にも対応。ただし、耐候性は備わっていない。

携帯性：非常にコンパクトで軽量な設計。各レンズブロックを専用ケースに収納でき、ズボンのポケットや小型バッグにも収まるほどのポータビリティを実現。

操作性：AF/MF切り替えスイッチがあり、フォーカスリング以外の操作部はない。絞り値はカメラ側のダイヤルで設定する。シンプルな設計だが、直感的な操作が可能。

交換性：光学ブロックの交換は簡単だが、最初は取り付けの際に慣れが必要。練習すればスムーズに扱えるようになる。ブロックがしっかり固定される設計のため、使用中に外れる心配はない。

AF：速度面で突出していないが、十分に実用的である。日中の撮影では問題なく動作するが、近距離や暗所ではハンティングが発生することがある。動作音は静かではないが、許容範囲内。

MF：記載なし。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：日常的なスナップ撮影に適した解像度を備えている。高解像度センサーでのパフォーマンスには限界があるものの、コンパクトレンズとしては十分な画質。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：ボケ味は良好だが、特筆すべき点はない。滑らかで自然な描写が可能。

色収差：高コントラスト部分やボケにおいて色収差が確認されるが、許容範囲内。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：28mmは歪みが少なく信頼性が高いが、21mmはやや歪曲が目立つ。

周辺減光：開放F値では周辺減光が見られるが、一般的な範囲内。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：35mmは逆光でフレアが発生しやすいことがある。

光条：記載なし。

作例集：リサイズのみ。

総評：Remaster Slimキットは、軽量コンパクトなレンズとして、品質、サイズ、汎用性のバランスが取れている。画質は完璧ではなく、AFも超高速ではないが、日常的な撮影には十分な性能。耐候性がない点や操作性の限界はあるものの、コストパフォーマンスに優れた製品といえる。

競合について：プロのワークフローには不向きだが、性能が悪いわけではない。特にコンパクトな設計を重視するユーザーには魅力的な選択肢となる。

備考：

カメラにAFユニットを装着したまま、光学ユニットのみを交換できる面白いレンズシステムですね。ソニーEマウントをサムヤンシステムに上書きする画期的な手法に見えます。構造上、光学設計には制限があるものの、レンズ交換システムをコンパクトに持ち歩きたい人にとって興味深い選択肢となりそう。

35mmcのレビューによると、完璧とは言えないものの、軽量コンパクトなレンズとして、品質、サイズ、汎用性のバランスが取れていると評価。携帯性や光学系の交換が容易であることを考慮すると、面白いレンズ交換式システムとなるかもしれませんね。

国内でも予約販売が始まっており、レンズユニット3本セットで6万円ちょっと。一つ2万円でAFユニットまで付いてくると考えると安い。今のところソニーEマウントのみですが、Lマウントアライアンスの一員として、ライカLマウント用も投入する予定なのか気になるところ。

Remaster Slim 21mm F3.5/28mm F3.5/32mm F2.8 Sony E
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