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RF-S55-210mm F5-7.1 IS STMは初めての望遠ズームに適したレンズ

PCmagが「RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM」のレビューを公開。レンズの質感や操作性の一部で指摘しているものの、良好な解像性能や諸収差の補正状態について肯定的に評価しています。

2023年3月17日発売のキヤノンRFマウント用望遠ズームレンズ。RFマウント用のAPS-Cレンズとしては3本目、そして初の望遠域をカバーするレンズとなり、EOS R50のダブルズームキットにも採用されています。光学設計はEF-Mマウントから一新され、8群11枚のシンプルな構成。レンズサイズは同程度ですが、最短撮影距離と撮影倍率が改善しています。開放F値がさらに大きくなっているのが悩ましいところですが、そのぶん絞り開放から高い光学性能を期待したいところ。PCmagによるレビューは以下の通り。

PCmag:Canon RF-S 55-210mm F5-7.1 IS STM Review

  • 外観:他のRF-Sキットレンズと同じ。
  • 構造:鏡筒・マウントはプラスチック製。十分に頑丈。防塵防滴には非対応。
  • 携帯性:APS-C専用でF値が大きいものの、小型軽量。R100やR50に最適。
  • 操作性:ズームリングは適度な抵抗で滑らかに回転。ロックには非対応。フォーカスリングは狭く、正確な操作は難しい。
  • AF:とてもキビキビと動作する。フォーカスブリージングは目立たない。
  • MF:リングが少し緩すぎる。AFに頼らざるを得ないだろう。
  • マクロ:1:3.5の撮影倍率に対応している。
  • 手ぶれ補正:4.5段分と言われる補正効果は実際のテストで一致した。
  • 解像性能:R7使用時、全域で3500本と優れた性能。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:微ボケの部分に悪目立ちする描写は見られない。
  • 軸上色収差:収差は見当たらない。
  • 倍率色収差:収差は見当たらない。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:RAWで糸巻き型。補正可能。
  • 周辺減光:記載なし。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:開放付近で柔らかいフレア。絞るとゴーストが発生。
  • 光条:見栄えが悪い。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:初めての望遠ズームには適している。望遠域の被写体に興味がある場合、より高価なレンズを検討する価値がある。
  • 競合について:18-150mmがあるなら、追加する価値はあまりない。
  • 備考

とのこと。
他のレビューサイトでは賛否両論ある光学性能ですが、PCmagのテストでは肯定的な評価が得られているようです。色収差や周辺減光の補正状態も良好ですが、これがプロファイルありきの結果なのか不明。少なくとも歪曲収差はボディやソフトウェアでの補正が必要となる模様。

ざっと見た限り、これと言って弱点はなさそうですが、望遠域の被写体を撮影したい場合はフルサイズ用の「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」を推しています。APS-C用としては高めですが、100-400mmクラスの純正レンズとしては非常に安い。もしも55-210mmからステップアップしたい場合は要検討と言ったところでしょうか。

キヤノン RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM 最新情報まとめ

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2023年3月17日 初値 60,500円
マウント RF 最短撮影距離 0.7m(210mm)
フォーマット APS-C 最大撮影倍率 0.28倍(210mm)
焦点距離 55-210mm フィルター径 55mm
レンズ構成 8群11枚 手ぶれ補正 4.5段
開放絞り F5-7.1 テレコン -
最小絞り F22-32 コーティング 不明
絞り羽根 7枚
サイズ・重量など
サイズ φ69.0mm×92.9mm 防塵防滴 -
重量 約270g AF STM
その他 -
付属品
キャップ

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