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F1.2のボケを楽しめる圧倒的なコストパフォーマンス|RF45mm F1.2 STM

Mobile01が「RF45mm F1.2 STM」のレビューを公開。いくつも欠点はあるものの、Lレンズの約5分の1という価格でF1.2のボケを楽しめる圧倒的なコストパフォーマンスを高く評価。携帯性と価格のバランスに優れ、日常的に持ち出したくなる一本とのこと。

Mobile01:Canon RF 45mm f/1.2 STM 評測報告|輕量、平價也能享受「超大光圈」!

  • 外観:外装はプラスチック製で、金属ほどの質感はないがマット仕上げで指紋がつきにくく軽量。前面にはコンシューマー向けとLレンズを区別するシルバーリング。
  • 構造:フィルター径は67mmで他のRFレンズと互換性があり、コストを抑えられる。レンズフードは別売り。マウントは金属製だがゴムシールはなく、防塵防滴構造ではない。後玉固定式で埃の侵入を防ぐ。
  • 携帯性:寸法は7.8×7.5cm、重量346gで、RF 50mm F1.2L USMの半分以下と軽量。
  • 操作性:ローレット加工のコントロールリングで絞り、ISO、露出補正の調整が可能で、適度な触感がある。
  • AF:ギア式STMを採用し、従来のSTMよりフォーカス速度は遅い。静かな環境ではわずかな作動音があり、フォーカス時に鏡筒が伸縮する。R5M2使用時、近距離と遠距離の切り替えではAF速度がやや低下。
  • MF:独立したフォーカスリングで常時微調整が可能。動画ではブリージング補正の効果が大きく、「補正オン」ではほぼ完全に抑制されるが、「補正オフ」では欠点が現れる。
  • 手ぶれ補正
  • 解像性能:MTFから周辺解像とシャープネスを犠牲にし、ポートレート向けの雰囲気や個性的なボケを重視した設計であることがわかる。絞り開放では色収差が見られるが、f/5.6〜f/8で中心・周辺ともシャープになる。浅い被写界深度を求める場合は開放F1.2も実用的な画質。
  • 像面湾曲
  • ボケ:開放F1.2では中央は真円の玉ボケだが、周辺はキャッツアイ形状になる。F2.0〜2.5に絞れば周辺のキャッツアイが改善し、円形に近づく。
  • 軸上色収差:強い逆光や高コントラスト環境で開放F1.2を使うとパープルフリンジが顕著に出る。F2.0〜F2.8に絞ると大幅に改善する。
  • 倍率色収差
  • 球面収差
  • 歪曲収差:補正オフでは一定の樽型歪曲があるが許容範囲。補正オンでは歪曲が完全に抑えられる。
  • 周辺減光
  • コマ収差
  • 逆光耐性:フードなしの開放ではフレアやゴーストが出やすい。一方でヴィンテージレンズ的な雰囲気を持つ。Lレンズの「究極の性能追求」とは方向性が異なる。
  • 光条:9枚羽根で18本の光条が出る。F5.6で光条が見え始め、F11〜F16で最も鮮明に。
  • 作例集:多数掲載。
  • 総評
    ・大口径F1.2でありながら346gという軽さで、従来の「重くて扱いにくい超大口径レンズ」という固定観念を覆す存在。45mmというやや広めの画角は扱いやすく、屋内からポートレート、スナップまで幅広い用途に対応。現代的な高解像とは異なり、柔らかい描写や色収差、周辺減光、逆光時のゴーストが見られる。
    ・しかし、これらの特徴は屋外ポートレートにおいて肌の描写を滑らかにし、独特の雰囲気を演出する利点。
    ・操作性は良好だが、ギア式STMは動体撮影でわずかに遅さを感じる場面がある。それでもEOS Rシリーズの瞳AFとの組み合わせで実用性は高い。
    ・最大の魅力は、Lレンズの約5分の1という価格でF1.2のボケを楽しめる圧倒的なコストパフォーマンスにある。軽量性と価格のバランスに優れ、日常的に持ち出したくなる一本と言える。
  • 競合について
  • 備考

https://youtu.be/B922YMO1yME

2025年11月に登場したキヤノンRFマウント用のレンズ。
無印の製品では珍しい「F1.2」の大口径を採用。大口径ながら全長は75mm、重量は400g未満と小型軽量なレンズに仕上がっています。おまけに売出価格が6万円台と低価格。光学性能には妥協点があるものの、キヤノンRFでは珍しい「味の強いレンズ」となるかもしれませんね。

Mobile01のレビューでは、手頃な価格のF1.2 AFレンズながら、F1.2から実用的な画質を実現しているようです。軸上色収差や四隅の甘さを考慮すると、RFレンズの中では癖の強い製品ですが、許容範囲内という人も多いのではないでしょうか。

絞り開放では色収差の影響でボケの色付きが少し気になるものの、F2.8でほぼ解消しているように見えます。ボケが騒がしいと感じた場合は少し絞れば十分に使えそう。四隅がソフトと言及していますが、F8まで絞れば全体的にシャープで高解像を求めなければ十分な画質。

キヤノン RF45mm F1.2 STM 最新情報まとめ

  • 発売日:2025年11月下旬
  • 予約開始日:2025年11月11日(火)AM10:00
  • 直販価格:6万6,000円
RF45mm F1.2 STM
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レンズの仕様

レンズマウント RF
対応センサー フルサイズ
焦点距離 45mm
レンズ構成 7群9枚
開放絞り F1.2
最小絞り F16
絞り羽根 9枚
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.13倍
フィルター径 Φ67mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング SSC
サイズ Φ約78×75mm
重量 約346g
防塵防滴 -
AF STM
絞りリング -
その他のコントロール コントロールリング
付属品 -

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