Photographylifeがキヤノン「RF50mm F1.2L USM」のレビューを公開。絞れば最上位にランクインする極めてシャープなレンズで、開ければ滑らかで柔らかいボケが得られるレンズとのこと。EFレンズや競合製品との比較あり。
Photographylife:Canon RF 50mm f/1.2 L USM Review
- 外観:Lシリーズらしいプロクオリティ。比較的大きめのレンズフードが付属。
- 構造:防塵防滴・フッ素コーティング。3つの個体を悪環境で使用し、問題はなかった。77mmフィルターに対応。EFマウントと異なり、リアキャップを装着しづらい。
- 携帯性:RPのような小型ボディではバランスが悪い。小さいレンズではない。
- 操作性:コントロールリングはクリック付き。無段階操作ではないため、動画撮影とは相性が悪い。AF/MFとフォーカスリミッタースイッチを搭載。
- AF:ほぼ瞬間的にピントが合い、精度も良好。F1.2レンズのため低照度性能が良い。リングUSMは動画に適した方式ではないが、それでも比較的滑らか(駆動音は拾う)。
- MF:フォーカスリングは理想的な抵抗と滑らかさ。
- 手ぶれ補正:非搭載。
- 解像性能:全体的に優れた性能。F1.2でも中央や周辺は非常にシャープ。隅はF2で大幅に改善する。絞った際の性能は過去レビューした製品の中でも上位5%に入るもの。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:価格に見合う描写。絞りが円形なのはF1.6まで。F2で角ばる。口径食は目立つが、隅のボケはとても滑らかで自然。
- 軸上色収差:記載なし。
- 倍率色収差:補正オフでも目立たない。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:わずかな樽型。
- 周辺減光:確かに目立つが絞るほどではない。F2で無視できる程度。F1.2としては問題無し。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:記載なし。
- 光条:記載なし。
- 作例集:リサイズのみ。
- 総評:大口径ながら極めてシャープ、頑丈なボディに正確なAFを備えたプロ仕様のレンズ。標準単焦点では最高水準。欠点はサイズと価格、手振れ補正が非搭載で、競合他社と同じ。
- 競合について:(大差はないが)F1.2の解像性能でトップはソニー、ニコンとは同程度。フレームのどこを見るかで評価が異なる。EF50mm F1.2は色収差が多く、周辺のボケが騒がしい。解像性能はRFが明らかに上。
- 備考:
RFシステム始動時に登場した最古のRFレンズの一つ。
キヤノンとしては久しぶりの50mm F1.2 AFレンズで、全長108mm、重量950gと気合の入った標準単焦点。販売価格も30万円前後と非常に高価で、ソニーやニコンの競合製品よりもやや高め。
Photographylifeのレビューによると、重量級の標準単焦点レンズですが優れた光学性能のようです。高解像ながらボケが綺麗で、実際の作例を確認しても良好。他のレビューサイトと同じくフォーカス駆動時の動作音は避けられないようですが、F1.2レンズでも快適に動作。EF50mm F1.2 IIとの比較もあり、解像性能や隅のボケ質に明らかな差がある模様。
ソニーやニコンに先駆けて50mm F1.2を販売開始していることもあり、Flickrのユーザー投稿ページには既に5000点を超える作品が公開されています。レビューと併せて確認しておくのがおススメ。
レビュー中で言及しているように、口径食は確かに大きいもののF1.2レンズとしては許容範囲内でしょうか。
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