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RF70-200mm F2.8 L IS USM Z 予算に余裕があれば後悔しない選択肢

Mobile01が「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」レビューを公開。エクステンダーに対応するインナーズーム式で、撮影倍率も改善。パワーズームにも対応する汎用性の高い製品と評価。予算に余裕があれば後悔しない選択肢とのこと。

Mobile01:Canon RF 70-200mm f/2.8L IS USM Z 評測報告|全能望遠變焦神鏡、7.5 級防手震超有感!

  • 外観:マットブラック仕上げと白色のモデルが用意されている。白色は屋外での温度上昇を抑えるための設計であり、黒色は室内撮影向けに適している。付属のET-88C (B) 円筒形フードは内側がマット仕上げで、偏光フィルターや減光フィルターの調整用窓を備える。
  • 構造:前面にはフッ素コーティングが施され、水滴や汚れの付着を防ぐ。防塵防滴仕様。エクステンダー1.4倍または2倍に対応し、十分なスペースを確保している。これはRF 70-200mm f/2.8L IS USMとの最大の違いである。
  • 携帯性:サイズは88.5×199mmで、RF 70-200mm f/2.8L IS USMの外付けズーム版(89.9×146.0mm)より約5cm長い。三脚座付きの重量は1,210g。
  • 操作性:コントロールリング、ズームリング、フォーカスリング、絞りリングを搭載。カスタマイズ可能な2つのボタンを備え、水平・垂直構図での操作を考慮した配置。IRISスイッチにより無段階絞りに対応し、Aに設定すればカメラ側で絞りを制御可能。
  • AF:最短撮影距離は200mmで0.68m、最大倍率は0.3倍。70mm時でも0.2倍の倍率を実現。ナノUSMモーター2基と電子フローティングフォーカス制御により、高速AFと収差抑制を実現。ズーム時のフォーカス遅延は皆無。
  • MF:呼吸補正に対応。ただし、EOS R1、R3、R6M2、R5M2、R8などの新世代ボディ使用時に限る。F2.8~F22でテストしたが、ブリージング効果はほぼ目立たない。
  • 手ぶれ補正:5.5段分の光学手ブレ補正を内蔵し、3つのモードを搭載。ボディ内補正との併用で最大7.5段分に達する。200mm時の安全シャッター1/200秒が、手ブレ補正により1秒まで短縮可能。実際のテストでは1秒で成功率50%、0.6秒で70~80%、0.3秒で90%に達する。
  • パワーズーム:パワー・ズーム・アダプター PZ-E2(155g、防塵防滴仕様)に対応し、リモート操作可能。
  • 解像性能:開放F2.8からF11まで高水準の解像度を維持。F16で若干低下するが許容範囲内。F22はややソフトになるものの、実用可能。エクステンダーRF 2x使用時は400mm F5.6となり、中央・周辺ともにF5.6~F11で安定した解像力を維持。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:記載なし。
  • 軸上色収差:記載なし。
  • 倍率色収差:F2.8開放でも周辺部の色収差は極めて少なく、紫の縁取りもほぼ見られない。逆光や高コントラストの被写体でも影響は軽微。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:記載なし。
  • 周辺減光:記載なし。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:ASCコーティングを採用し、フレア耐性は良好。ただし、強い点光源では若干のゴーストが発生。F8まで絞ると視認しやすい。
  • 光条:F5.6から22本の光条が現れ、F11以降で鮮明に。F22ではスターバースト効果が明瞭。
  • 作例集:高解像データあり。
  • 総評:RF70-200mm F2.8L IS USMのライバル。焦点距離と絞りは同じだが、Zの名が示すように電子ズームモジュールをサポートするハイブリッド仕様。非Zは軽量で高画質、Zは電動ズームとエクステンダー対応で400mm F5.6としても使用可能。ブリージング補正や解像度にも優れる。小売価格は高価だが、RFマウント市場に競合がないため独占状態。予算に余裕があれば後悔しない選択肢である。
  • 競合について
  • 備考

2024年11月発売のRFマウント用大口径望遠ズームレンズ。
既存の「RF70-200mm F2.8 L IS USM」と異なり、インナーズーム構造かつテレコンバージョンレンズ対応。さらに絞りリングと外付けのパワーズームアダプターにも対応し、動画撮影でも使いやすく、汎用性を高めた望遠レンズとなっています。その代償として販売価格が驚くほど高く、競合他社と見比べても遥かに高価な70-200mm F2.8となっているのが悩ましいところ。

Mobile01のレビューでは、従来品と比べてエクステンダー対応やインナーズーム仕様、パワーズームアダプター対応による汎用性の強化を評価。さらに高画質でAFにも進化が見られるとしています。価格設定は台湾でも非常に高いらしく、予算に余裕があれば後悔しない選択肢と言及。

キヤノン RF70-200mm F2.8 L IS USM Z 最新情報まとめ

レンズの仕様

発売日 2024年11月下旬
キヤノンショップ 495,000円
レンズマウント RF
対応センサー フルサイズ
焦点距離 70-200mm
レンズ構成 15群18枚
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根 11枚
最短撮影距離 0.49m(70mm時)
0.68m(200mm時)
最大撮影倍率 0.2倍(70mm)
0.3倍(200mm時)
フィルター径 Φ82mm
手振れ補正 5.5段
テレコン 対応
コーティング フッ素
ASC
サイズ 約Φ88.5mm×199mm
重量 ホワイト:約1,115g
ブラック:約1,110g
防塵防滴 対応
AF ナノUSM×2
絞りリング 無段階
その他のコントロール コントロール

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