RICOH カメラ 機材レビュー 海外の評価

RICOH GR III HDF スペシャルな雰囲気を醸し出せる理想的なコンパクトカメラ

PCmagが「RICOH GR III HDF」のレビューを公開。バッテリーライフや動画機能を考慮すると万人向けではないとしつつ、HDFによるスペシャルな雰囲気を醸し出せる理想的なポケットカメラと評価。

PCmag:Ricoh GR III HDF Review

  • 外観:従来機とスタイルは少し異なるがコンセプトはGRシリーズで統一されている。GR IIIのようなカラーバリエーションはない。
  • 質感:マグネシウム合金製。耐候性なし。
  • バッテリー:DB-110 バッテリーを使用。USB-C充電が可能。バッテリーライフは短い。
  • ストレージ:2GBの内蔵メモリを搭載。SD UHS-Iに対応。
  • インターフェース:UVC/UACには非対応。2GBの内蔵メモリを搭載。フラッシュ非搭載のため外付けが必要。スマホアプリ連携時はギャラリーの読み込みが少し遅いものの期待通りに動作。
  • 携帯性:ポケットに入れることができるサイズ。厚み以外はiPhoneよりも小さい。
  • グリップ:記載なし。
  • 操作性:片手で操作できるデザイン。MFリングは非搭載で、理想的ではないが背面ホイールを操作。
  • 手ぶれ補正:センサーシフト式を搭載しているが3軸。1/4秒での撮影が可能。
  • ファインダー:非搭載。コンパクトサイズの代償。
  • モニター:屋外でも輝度を最大にすると問題なし。タッチ機能は良好。固定式モニタは理解できるが、将来的にサイズを犠牲にしないチルトモニタが欲しい。
  • メニュー:色づけされたマイメニューがない。
  • フォーカス:像面位相差AFで高速かつ滑らかな動作。動物の瞳検出に対応してほしかった。
  • ドライブ性能:リーフシャッターで最速1/4000秒までのフラッシュ同調に対応。
  • HDF:NDフィルターの代わりにHDFを搭載。光が滲むフィルターを使用でき、オフにすると通常のGR IIIとして使うことがきる。NDフィルターがないので長時間露光が難しくなっている。
  • 解像性能:APS-Cセンサーらしい解像性能。
  • 高感度ISO:裏面照射型ほどではないが満足のいく性能。ノイズを気にしなければISO12800でも良好なディテールと色。
  • ダイナミックレンジ:APS-Cセンサーらしい性能。
  • ホワイトバランス:記載なし。
  • JPEG:クリエイティブなオプションを利用可能。
  • 動画:4Kでは撮影できず、3軸手振れ補正は不適。FHDはソフトな画質であり、GRの得意分野とは言えない。
  • レンズ:ラボテストでレンズは優れたスコア、中央から端まで均質的な結果。絞っても改善することはない。シャープな光条でフレアやゴーストは目立たない。ボケは滑らかで、HDFでさらに柔らかい描写となる。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:直感的な操作と素晴らしいレンズ、手振れ補正対応のイメージセンサーを搭載した理想的なポケットカメラ。従来のストリートフォトに加え、HDFのスペシャルな雰囲気を得ることが出来る。使って楽しいカメラだが、バッテリーライフや動画機能などを考慮すると万人向けではない。

Mobile01では40mm版をレビューしていましたが、PCmagでは28mm版を評価。広角レンズ搭載の場合はHDFよりもNDフィルターの有用性が高いと感じるシーンが多いかもしれませんね。とはいえ、PCmagの作例を見ると、光が柔らかく描写され、状況によっては28mmでも面白そうな使い方が出来そう。

GR IIIから引き続きバッテリーライフや動画機能が欠点となるため、何らかの対策や割り切りが必要な部分があるようです。高価ながらファインダーや高機能な動画撮影にも対応したX100VIはコストが正当化できると言及。

RICOH GR III 最新情報まとめページ

購入早見表

HDFバージョン

リコーイメージング直営販売限定

GR III

GR IIIx

社外製アクセサリ

リコー関連記事

-RICOH, カメラ, 機材レビュー, 海外の評価
-,