DPREVIEWがソニーのミラーレス一眼「α7 III ILCE-7M3」のレビューを総括しています。
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我々が好きなポイント
- 新型 2400万画素 裏面照射型センサー
- 優れたISOノイズ耐性とダイナミックレンジ
- α9譲りの非常に信頼性が高いオートフォーカス
- AFジョイスティックを含むエルゴノミクスの更新
- 10コマ秒の連写撮影
- ログ撮影、スローモーションなど非常にハイクオリティな4K/FHD
- メニューシステムの更新
- 良好なバッテリーライフ
- 市場をリードするノイズ低減とカメラ出力のJPEG
- 静止画・動画両方における豊富なカスタマイズ
- USB充電/USB C 3.1
- ヘッドフォン/マイク 端子
我々が好きではないポイント
- ファインファーの解像度が低い
- 操作性とメニューの”即応性”が一眼レフと比べて足りない
- 小絞りを使ったC-AFはハンチング・ピントミスの原因となる
- UHS-II対応は1スロットのみ
- 一部のレンズと組み合わせた場合、フレアにストライブが発生する
- 不十分なタッチ機能
- モアレが発生する可能性あり
- 防塵防滴は競合他社ほどでは無い
- 直感的ではない動画のオートフォーカス
- 一部のボタンは小さすぎる
- ボディ内RAW現像非対応
- 動画撮影時は内部記録・外部記録と共に8bit制限
端的に言えばα7 IIIは新しい基準となるカメラだ。このシリーズが登場して5年足らずでα7 IIIまで到達したこと自体が実に印象的だ。2012?2013年の「エントリー」フルサイズ一眼カメラと同程度の価格でスポーツ・ポートレート・風景撮影・低照度撮影・動画撮影を得ることが出来る。
とは言え、欠点が無いわけでは無い。ハードコアな一眼レフユーザーはインターフェースや小絞りのAF性能を批判するだろう。動画撮影時のオートフォーカスはがっかりし、防塵防滴仕様はクラストップではない。
しかし、ほぼ全ての状況でα7 IIIは写真を簡単に撮ることが出来る。
異なるスタッフによる見解
- 2000ドルの価格設定はα7 IIと比べて少なからざる値上げだが、競合カメラと同価格帯である。α7 IIIには感銘を受けており、EOS 5D Mark IIIやNikon D750のように長く愛されるカメラとなるだろう。
- α7 IIIは静止画・動画のクオリティでスウィートスポットとなるカメラだ。これ以上のフルサイズ・中判フォーマットを買ったとしてもメリットは少ない。
- α7 IIIは私の価値基準を底上げしたカメラだ。しかし、同価格帯の一眼レフカメラと比べてビルドクオリティはまだ躊躇してしまうレベルだ。しかし、AF性能や画質は無視できるものでは無い。フルサイズ一眼カメラを買いたいのであればα7 IIIは購入リストの最上部に位置しているはずだ。
競合カメラとの比較考察
- EOS 6D Mark II:同価格帯だが、α7 IIIはより良好な動画、ダイナミックレンジ、連写性能を保有している。デュアルピクセル CMOS AFを使ったとしてもオートフォーカス性能は不十分だ。
- Nikon D750:このカメラはフルサイズ画質とAFのベンチマークとなるカメラの一つだ。従来はこのカメラに対抗するソニーの同価格帯モデルは存在しなかった。しかし、α7 IIIはより高速連写とダイナミックレンジ、高感度ISOで抜き去った。さらに4K動画にも対応している。
- α7R III…明確な差は4200万画素センサーだ。しかし、2400万画素は多くの撮影でスウィートスポットであり、α7R IIIよりもα7 IIIのオートフォーカスに多くの感銘を受けている。
- α9…α9の20コマ秒高速連写は持ち合わせていないが、10コマ連写のメカシャッターやログガンマのような動画機能を持つα7 IIIは本当にバーゲンセールだ。
とのこと。総合評価89%の「GOLD AWARD」と評価しているようです。
私も色々な状況でα7 IIIを使ってみましたが、似たような見解です。やはりメニューシステムやタッチパネルシステムはまだ改善が必要だなと感じます。一方で画質はフルサイズに期待したいレベルを超えており、部分的に高画素モデルよりも良好。
あとはもう少しレンズの選択肢が増えてくるとバッチリ。
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