TTArtisan カメラ レンズ 海外の評価

TTArtisan AF 27mm f/2.8 C お買い得なレンズだが個体差が大きい可能性あり

Optical Limitsが銘匠光学「TTArtisan AF 27mm f/2.8 C」Xマウント用のレビューを公開。小型軽量で手ごろな価格ながら良好な光学性能やビルドクオリティを評価。ただし、個体差が大きいかもしれないと言及しています。

Optical Limits:TTArtisan AF 27mm f/2.8 - Review / Test Report

  • 外観:低価格ながら金属外装でビルドクオリティがとても良好。ドーム型のフードが付属。リアキャップに電子接点とUSBポートを備え、ファームウェアの更新に対応。
  • 構造:防塵防滴は非対応。
  • 携帯性:記載なし。
  • 操作性:低価格ながらフォーカスリングは滑らかに動作。
  • AF:ステッピングモーター駆動。高速でほぼ無音。ステップ動作が粗いので精度は少し低め。
  • MF:記載なし。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:中央はF2.8から非常に良好。F4まで絞ると端や隅も非常に良好。
  • 像面湾曲:やや波打っている。
  • ボケ:内側は滑らかだが強い縁取りがある。口径食が非常に強い。ボケ質は全体的にあまり良くない。
  • 軸上色収差:F2.8で強めの色づき。F5.6で解消。
  • 倍率色収差:非常に低い数値で問題なし。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:2.5%の樽型。許容範囲内。
  • 周辺減光:F2で4.65EVと非常に目立つ。補正は必須で、絞りによる改善は遅い。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:記載なし。
  • 光条:F5.6で拡散、F11~で先細りする心地よい描写。
  • 作例集:高解像データあり。
  • 総評:テスト個体は偏芯が見られ、個体差が大きいと予想される。良好な個体を手に入れることが出来れば間違いなくお買い得だが、他の選択肢も検討すべき。
  • 競合について:XF27mmF2.8は価格が3倍。
  • 備考

とのこと。
国内でも2万円台で入手できる手ごろな価格の単焦点レンズですね。富士フイルムXマウントには酷似したスペックの純正レンズが存在するものの、TTArtisanはより手ごろな価格を実現。Optical Limitsのレビューを確認すると、完璧ではないものの、広い範囲はシャープで、諸収差の補正状態も良好となっているようです。ただし、周辺減光や口径食がかなり目立つ点には注意が必要である模様。また、Optical Limitsが手に入れた個体は偏芯が目立ち、個体によって性能差が大きい可能性を示唆しています。購入後の対応を考慮すると、多少高くても純正の27mmF2.8を検討する必要があるかもしれません。

私は富士フイルムXマウント用とニコンZマウント用を入手しました。富士フイルム用では特に問題を感じませんでしたが、ニコンZマウント用ではAFの動作がやや不安定で、ミスショットとなる場合あり。このあたりはファームウェアアップデートで煮詰めてほしいところ。
光学性能は逆光耐性を除けば良好。周辺減光は小型レンズらしく避けられないと感じるものの、解像性能や諸収差の補正状態は価格とサイズを考慮すると良く出来ています。Optical Limitsは指摘していませんが、逆光には敏感で、曇り空でもコントラストに影響を及ぼすポイントが存在するのが悩ましいところ。

銘匠光学 TTArtisan AF 27mm f/2.8 C 最新情報まとめ

仕様表

レンズの仕様
発売日 2022年10月28日 初値 ¥27,340
マウント X 最短撮影距離 0.35m
フォーマット APS-C 最大撮影倍率 不明
焦点距離 27mm フィルター径 39mm
レンズ構成 5群6枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F2.8 テレコン -
最小絞り F16 コーティング 不明
絞り羽根 7枚
サイズ・重量など
サイズ φ61×29mm 防塵防滴 -
重量 93g AF STM
その他 絞りリング
付属品
キャップ・フード

参考:併せて検討したいレンズ

TTArtisan関連記事

-TTArtisan, カメラ, レンズ, 海外の評価
-