VILTROX AF 28mm F4.5 非常にユニークだが楽しめるレンズ

Dustin Abbottが「VILTROX AF 28mm F4.5」のレビューを公開。フレーム隅までシャープではないものの、実用的で楽しめる薄型AFレンズと評価。

Dustin Abbott：Viltrox AF 28mm F4.5 VCM “Chip” Review

外観：小型軽量ながら高品質。レトロな雰囲気を持つ優れたデザイン。

構造：マウントはジュラルミン・アルミニウム合金製。本体も金属製で高級感がある。USB-Cポート搭載でファームウェア更新可能。耐候性なし。前面にはHDナノ多層コーティングが施され、湿気や指紋に強い。

携帯性：直径60mm、長さ15cm、重量60gと極めてコンパクト。Sonyリアキャップと同等の厚さで、バッグ内で場所を取らない。

操作性：前面にレバーを搭載し、キャップの開閉機能を持つ。オートフォーカスのみでスイッチ・絞りリング・ボタンはなし。持ち運びに特化。

固定絞り：F4.5固定。十分な速さで低光量下でも扱いやすい。被写界深度が深いため、ポートレートよりもストリート撮影向き。

AF：VCM駆動。薄型ながら高速かつ正確なフォーカスを実現。最短撮影距離は32cmで、倍率は0.11倍。精度は良好だが、大きなフォーカス変更時に若干の遅れを感じることがある。

MF：マニュアルフォーカスリングが無い。VCMの特性上、ステップのない移動が可能だが、フォーカスブリージングが顕著。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：F4.5では中央・中間フレームのディテールは良好。四隅は端で低下するが、全体的に優秀。低解像度の小型ボディではさらに見事な結果を得られる。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：最大絞りが小さいため、ボケ量は限定的。質は良好だが、背景分離能力は低い。

軸上色収差：影響はほぼなし。ニュートラルな結果。

倍率色収差：フレーム端でフリンジが見られる。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：軽微で補正不要。

周辺減光：ビネットが強く補正に+77必要。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：光源に向けるとコントラスト低下と輝きが発生。撮影角度の調整で回避可能。

光条：記載なし。

作例集：

総評：28mmの超薄型オートフォーカスパンケーキレンズ。コンパクトながらユニークな設計と優れた操作性を備える。Sony Eマウント用の中でも異彩を放つ存在。

ボディキャップのように薄いフルサイズ対応の広角レンズ。ボディキャップレンズとしては珍しく電子接点に対応。MFリングを搭載していないのでMF操作は不可能。さらに絞りはF4.5固定ですが、VCM駆動のオートフォーカスに対応しています。

Dustin Abbottのレビューによると、低価格で小型軽量ながらAFはきちんと動作。光学性能は抜群とは言えないものの、スナップ撮影などで十分な結果が得られる模様。逆光耐性に注意が必要となるものの、楽しく使えるレンズのようです。

私はα7R Vと組み合わせて使用。全体的にDustin Abbottと同じ結果が得られています。高解像カメラで隅までシャープな結果が得られませんが、2万円以下の薄い28mmレンズとしては十分な結果が得られています。2400万画素や3000万画素のα7Cシリーズと組み合わせて使うのが最適解と言えそう。いずれにせよ、逆光時のフレアがやや目立つので、状況によっては光源をフレームに入れるのは避けたほうが良いでしょう。

VILTROX AF 28mm F4.5 最新情報まとめ