SONY ZV カメラ デジカメ デジタルカメラ総合 海外の評価

VLOGCAM ZV-1Fはスマートフォンとの区別化が難しいカメラ

DPReviewがソニー「VLOGCAM ZV-1F」のレビューを公開。大型センサー×超広角単焦点の面白いカメラと評価しつつ、機能やデザインに制限があり、スマートフォンと区別化するのが難しいと言及しています。

DPReview:Sony ZV-1F review

  • 1型センサーを搭載した同社2番目のVlog用カメラだ。
  • レンズはZV-1の24-70mm相当ズームから広角の20mm相当の単焦点レンズに変更されている。
  • ZV-1Fは低価格ながら、全幅の4K 30p動画撮影が可能だ。
  • 超広角レンズと全画素読み出しの組み合わせにより、デジタル手ブレ補正機能付き(1.23倍クロップ、約25mm相当の画角)でも十分な広視野角を実現している。
  • クロッピングとソニーの「超解像」アップサンプリングの組み合わせにより、単焦点レンズにもかかわらず、アップサンプリングの超解像2倍ズームを実現している。
  • 5.5Kセンサーのため、1.4倍ズーム以上は4Kより小さな領域から撮影してアップスケーリングする必要があり、4Kモードでは「1.5倍ズーム」に制限される。
  • 顔検出を使いながらも、カメラに近づけたものを優先的に撮影する「商品レビュー」AFモードを搭載。興味深いことに、ZV-1Fは像面位相差検出AFを搭載していない。
  • まず知っておきたいのは、ZV-1FはRAW出力での撮影ができず、JPEGか動画のみだ。また、フラッシュは内蔵されておらず、ホットシューにも取り付けられない。
  • PASMの撮影モードが用意されているので、必要に応じてコントロールし、静止画を撮影することがでる。

総評 動画

  • ZV-1Fは、難しいバランス感覚を要求されるカメラだ。
  • ZV-1の低価格版として、いくつかの機能を犠牲にしたり(NDフィルター、RAW)、縮小したり(焦点距離、AF性能)する必要がある。
  • その分、スマートフォンと比較して専用カメラを使うメリットが薄れている。
  • 確かに、Vlog撮影時の動画品質はスマートフォンの自撮りカメラより良好だが、4K 60P、高速センサー読み出し、光学手ブレ補正など、ほとんどのスマートフォンが備えている機能も失うことになる。
  • バリアングルモニタを使ってどれだけクリエイティブなカメラアングルを実現するかに大きく依存するだろう。そして「商品レビュー」モードがあるかどうかに大きく依存する。これらの機能だけでも、リーズナブルな価格に見合うだけの価値があると思う。
  • プロフェッショナルなピクチャープロファイルやログレコーディングを搭載しているため、上位機種のソニー製カメラとカラーマッチングする可能性もある。
  • Vlogや映像制作に興味がある方にとっては、Z-V1やZV-E10など、スマートフォンと比べて優位性のある機種を購入したほうがいいかもしれない。

総評 静止画

  • 特に写真撮影を主目的としているカメラではないが、だからといって写真撮影に使えないというわけではない。
  • オートフォーカスは位相差なしでもかなり速い。
  • コンパクトカメラやスマートフォンの基準からすると大きなセンサーと比較的明るいレンズの組み合わせは興味深い。
  • 画質は良いが、ハイエンドスマートフォンで採用されているマルチショットの自動合成がなければ、必ずしも最新のiPhoneやPixel、Galaxyなどと比べて画質が大きく向上するわけではない。
  • RX100シリーズの売上を守るためか、後処理の自由度を得るためのRAWがない。
  • 別売りの撮影デバイスを使用することを正当化できるほど、優れた写真撮影体験を提供するかどうかという問題に帰結する。この点については、まだ確信が持てない。
  • ZV-1Fは、カメラ背面の操作ダイヤルが1つしかなく、スマートフォンのタッチパネルを超える操作感は得られない。
  • 前面のズームレバーは、単焦点レンズなので非常に便利というわけでもなく、専用デザインではないと常に感じてしまうカメラだ。

長所
・非常にコンパクト
・直感的な新メニュー
・製品レビュー用設定
・優れた内蔵マイク
・拡張用のマイクジャック
・シャープな超広角レンズ
・フィルター40.5mmに対応

短所
・センサー読み出し速度が遅い
・コントラスト検出AF
・静止画RAWが利用できない
・手動で設定変更するには面倒な操作性
・手ぶれ補正なし
・ヘッドホンジャックなし

とのこと。
ソニーのコンパクトカメラとしては珍しい超広角20mm相当の画角をカバーする単焦点レンズを搭載しており、自撮りに適した広い視野での撮影が可能な新しいVLOGCAMですね。ZV-1よりも手ごろな価格を実現しており、クリエイティブルックや新メニューシステムを実装しているのも魅力的なポイントと言えそうです。

DPReviewが指摘しているように、スマートフォンもZV-1Fに近いサイズのイメージセンサーを搭載するようになっており、画質に関して優位性はなさそう。特に高性能なプロセッサを活かしたマルチショット(つまり低照度での画質)はスマートフォンに分がありそう。

とは言え、明るい超広角レンズと大型センサーを両立しているスマートフォンはまだ存在していないので、20mmの画角を活かす撮影であれば区別化できると感じるかもしれません。その場合はアクションカメラとかち合いそうですが、実写サンプルを見る限りでは静止画にも十分使えそうなシャープな結果が得られるレンズに見えます。さらに、レンズ前面に40.5mmのねじ込み式フィルターを簡単に装着できるため、NDフィルターやC-PLフィルターを導入しやすいのもGood。クリエイティブルックやピクチャープロファイルなどを利用できるのも一つのポイントとなりそう。また、指向性カプセルマイクで高音質をカメラ単体で実現しているのも魅力的。

ソニー VLOGCAM ZV-1F 最新情報まとめ

VLOGCAM ZV-1F ブラック
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
  キタムラで中古在庫を探す
VLOGCAM ZV-1F ホワイト
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
  キタムラで中古在庫を探す

関連記事

-SONY, ZV, カメラ, デジカメ, デジタルカメラ総合, 海外の評価
-, ,