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VLOGCAM ZV-1Fは気張らずに撮影できるエントリーVLOGCAM

Mobile01がソニー「VLOGCAM ZV-1F」のレビューを公開。RAWや光学手ぶれ補正、NDフィルター、ホットシューなどが無いものの、気張らずに撮影できるエントリー向けのVLOGカメラと評価しています。

Mobile01:Sony ZV-1F 評測報告|導入 20mm f/2 超廣角 色調與選單同?升級!

ビルド・外観

  • ブラックとホワイトカラーに対応しているが、レンズカバーはブラックのみだ。
  • 前面には動画撮影中と判断できるタリーランプを搭載している。
  • 軽量だがプラスチック感の強い外装だ。ZV-1ではグリップがラバーだったが、ZV-1Fではプラスチックとなっている。
  • ZV-1Fには新しい20mm F2レンズを搭載。F2-F8で絞りを調節できるが光学手ぶれ補正は搭載していない。
  • 三脚ネジ穴は従来の中央よりからカメラ左端に寄っている。

バッテリー

  • NP-BX1バッテリーを使用する。
  • バッテリーライフが短いので4K動画を連続撮影するなら予備があると良いだろう。
  • 外部バッテリーを使用した給電動作にも対応している。

インターフェース

  • ホットシューが無くなり、コールドシューとなっている。
    訳注:電子接点が無いのでデジタル接続のマイクやフラッシュは使えません)
  • 側面には3.5mmマイク、HDMIポートを搭載している。
  • ついにUSB-Cポートを搭載。充電や転送などに利用することができる。
  • メモリーカードはSD UHS-Iまで対応している。

携帯性

  • サイズはZV-1と同じだが、厚みがわずかにあり、重量は38g軽い。

操作性

  • 上部はZV-1と同じに見えるがモード切替が簡素化して素早く操作できるようになった。
  • ズームレバーはデジタルズームに対応している。
  • 多くのボタンはカスタマイズに対応している。

手ぶれ補正

  • 記載なし。

モニター

  • 背面モニタは92.1万ドットだ。
  • タッチ操作は最新のα世代を継承している。
  • 強い光の環境下ではモニターの輝度が不足している。

メニューシステム

  • 記載なし。

フォーカスシステム

  • 商品レビュー用設定に対応している。
  • モード中は最もピントが近い位置の被写体にフォーカスしてくれる。

連写性能

  • 記載なし。

解像性能:

  • F2からF5.6まで画質はほぼ同じだ。
  • F8まで絞ると回折で少しソフトになる。
  • デジタルズーム後の静止画画質は良くないが、ウェブサイトで使う分には問題ないだろう。

高感度ISOノイズ

  • 記載なし。

ダイナミックレンジ

  • DROでダイナミックレンジを拡張することが可能だ。1~6段階で調整可能である。HDR合成ではなく、単一の撮影結果を内部処理で拡張している。

画質・仕上がり機能

  • ZV-1の広角端と比べて明らかに画角の広い結果を得ることが出来る。
  • ZV-1Fにはデジタルフィルターが無いものの、クリエイティブルックで雰囲気を変えることが可能だ。
  • F2では明らかなパープルフリンジが発生する。これはF2.8まで絞ると改善する。
  • 倍率色収差は絞っても改善しない。
  • 逆光時はLOMOのようなフレアが発生するが、個人的には好みである。
  • 絞ると7枚羽根と思われる光条が発生する。

動画

  • 4K 30p 100Mbps 4:2:0 8bitに対応している。これはZV-1と同様だ。
  • 内蔵マイクはZV-1と同じ3つのカプセルマイクを搭載している。
  • ウインドスクリーンの効果は明らかだ。内蔵マイクを使用するのであれば、忘れずに携帯しておきたい。
  • 4K 30pで1.5倍、FHDで2.0倍のデジタルズームが可能だ。画質には影響を与えていないように見える。
  • スローモーション撮影の最高画質は 1080p 120fpsだ。

商品レビュー用設定

被写界深度切替

音声テスト ウィンドカット ファーあり

音声テスト ウィンドカット ファー無し

4K 1.5倍ズーム

1080p 120fps

総評

カメラのスペックダウンもコストダウンの手段だと思うが、RAW非対応やコールドシュー化はさすがにやり過ぎだ。NDフィルターや光学手ぶれ補正が非搭載であるのもつらい。

パフォーマンスは低下しているが、気張らずに写真や動画を撮影できるエントリーポジションのカメラである。ピクチャープロファイルに対応しており、さらに新世代のインターフェースを導入しているのはアドバンテージとなるだろう。S-logなどにも対応しているが、このカメラでポストプロダクションのユーザーが多く無いのではと思う。個人的にはクリエイティブルックのFL/IN/SHでハッキリと違いが分かる撮影が出来た。

  • 長所
    ・軽量
    ・操作しやすいメニュー
    ・タッチ操作が改善
    ・レンズが突出しない
    ・被写界深度切替機能
    ・3.5mmマイクジャック
    ・瞳AFに対応
    ・USB-Cポート
  • 短所
    ・光学式手ぶれ補正がない
    ・電子式手ぶれ補正でクロップが発生
    ・NDフィルターが無いのでSSを抑え辛い
    ・20mm F2の静止画画質は平凡
    ・RAW非対応
    ・コールドシューのみ
    ・キャップの脱着が面倒
    ・4K時のバッテリー消費
    ・モニターの輝度が不足する場合がある

とのこと。
2020年に登場したVLOG向けコンパクトカメラ「ZV-1」のデザインを継承しつつ、超広角20mm単焦点レンズを採用した新モデルですね。プロセッサはBIONZ Xですが、新メニューシステムやタッチインターフェースを実装しているので操作性は大きく改善しているようです。JPEG出力のみですが、個性的なプロファイルが多いクリエイティブルックに対応しているので困ることは少ないかもしれません。動画撮影であればS-logなども利用可能となっているので、ポストプロダクションの選択肢も残っています。

実際に静止画や動画のサンプルを確認してみると、2000万画素の1型センサーらしい部分は感じるものの、追求しなければ十分な画質に見えます。ウェブサイトやスマートフォンなどでの使用がメインであれば、困ることは無さそう。大型センサーを搭載したスマートフォンと区別化できる画質とは感じないものの、撮影に特化したインターフェースは強みと言えそうです。

ただし、コールドシューやNDフィルター非搭載などを考慮すると、ZV-1で広角レンズが必要だった熟練の動画ユーザーからするとスペック的には少し不満を感じるかもしれませんね。(その辺りの需要はZV-E10と新型広角レンズで解決しそうですが)

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