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Sony Alpha BlogがコシナのソニーEマウント用交換レンズ「Voigtländer NOKTON 21mm F1.4 Aspherical E-mount」のレビューを掲載しています。
- ビルドクオリティは一級品だ。鏡筒・絞りリング・フォーカスリングは全て金属製だ。欠点があるとすれば防塵防滴仕様で無いことくらいだろう。
- フォーカスリングはグリップしやすく、きちんとした抵抗感と滑らかさで動作する。心地よい使い勝手だ。回転角は0.25mから無限遠まで約100度である。
- レンズ前部に配置された絞りリングは1/3段階でクリックストップがある。デクリック機構を備えているので動画にも最適だ。
- シャープネス:α7R III
・中央:F1.4 good、F2?F2.8 very good、F4-F11 very good、F16 回折
・四隅:F1.4~F2 average、F2.8 good、F4-F8 very good、F11 good、F16 回折
・F4まで絞ることでフレーム全域でとても優れたシャープネスとなる。
・私の得た個体では少し偏心が見られた。- 周辺減光はF1.4でとても目に付きF2.8まで絞ると低減する。しかし、全ての絞り値で減光は残存している。
- 歪曲収差は穏やかな樽型だ。
- 色収差は絞り開放で僅かに発生する。
- 逆光耐性は良好だが、太陽をフレームに入れるといくらかフレアが発生する。
- コマ収差の補正は並みだが、F2.8まで絞ると良好となる。
- 発色はとても良好で心地よい。コントラストは優れている。
- 後ボケは広角レンズにしては柔らかく心地よい。しかし、フレーム端は少し騒がしくなる。
- 玉ボケは四隅で口径食の影響を受ける。
このカテゴリとしては最高のレンズとなる一本だ。実写ではシグマ20mm F1.4 DG HSMと同じように優れたシャープネスを発揮しているにも関わらず小型軽量だ。
F1.4・接写性能・魅力的なボケ・鏡筒のビルドクオリティを持ち合わせ、美しいボケは比較的暗いレンズであるツアイスやトキナーでは成し得ない領域だ。
周辺減光やコマ収差、そして歪曲収差などは完璧と言えないが、全体的なパフォーマンスとバランスは良好だ。ソニーEマウントの21mmとしては最もお気に入りのレンズである。
長所:とても良好な後ボケ・良好な玉ボケ・優れたコントラスト・非常に良好なF1.4からの中央シャープネス・非常に良好なF4からの周辺シャープネス・良好な逆光耐性・色収差補正・小型・電子接点あり・一級品のビルドクオリティ
並:中程度の歪曲・中程度のコマ収差・個体の問題・重さ
短所:価格・F1.4における周辺シャープネス・周辺減光
とのこと。
ソニーEマウントの20mmを嘗め尽くしたSony Alpha Blogでも高い評価のレンズとなったようですね。作例を確認すると、確かに広角レンズとしてはボケが綺麗で、F2やF2.4では成し得ないボケ量。
確かに軸上色収差の補正は完璧では無いですが、小型軽量な21mm F1.4としては良好に補正しているように見えます。
価格はMFレンズと考えるとやや高価。光学性能だけで言えばシグマ20mm F1.4 DG HSMのコストパフォーマンスが光りますが、携帯性を考えるとコシナも検討する価値がありそうですねえ。
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