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RadojuvaがYongnuo製ソニーEマウント用交換レンズ「YN50mm F1.8S DA DSM」のレビューを掲載。日本では流通していないα3500に装着してテストしている模様。作例を確認すると価格の割に良さそうな描写に見えます。
- これはYongnuoから提供してもらったレンズ「YN50mm F1.8S DA DSM」である(感謝)
- Yongnuo製としては初となるソニーEマウントのAPS-Cセンサー用レンズだ。
- インナーフォーカスで十分な速さのステッピングモーター駆動を採用している。全ての動作で問題無い。光学性能は良好でフレーム全体がシャープとなり、強い歪曲収差や周辺減光は見られない。色収差のみ目に付く。
- 小型継承で快適な単焦点レンズだ。他のメーカーがこのようなAPS-C用50mmを投入していないのは奇妙な話である。既存の50mmレンズはMFレンズか非常に高価だ。
- このレンズは2020年4月10日に正式発表された。他社のデッドコピーではなく、おそらくYongnuo独自開発だ。
- レンズの仕様
・ソニーEマウント APS-C用
・DSM:ステッピングモーター
・インナーフォーカス
・電子制御のフォーカスリング
・DMF対応
・低分散レンズ使用
・ファームウェアアップデート用のUSB端子あり
・7枚円形絞り
・ナノマルチコート
・49mmフィルター
・絞り値:F1.8-F16
・最短撮影距離:0.45m
・最大撮影倍率:0.14倍
・7群8枚(1枚は低分散レンズ)
・レンズフード同梱- レンズマウントは金属製、鏡筒やフォーカスリングはプラスチック製である。
- フォーカスリングには横方向の小さなアソビがあるものの、それほど不快ではない。
- 重量はわずか146gと軽量だ。ソニーAPS-C Eマウントカメラと相性が良い。
- プラスチック製レンズフードはレンズのバヨネットマウントに装着する。この際、レンズキャップの取り付けが非常に難しい。
- このレンズは「Yongnuo」表記が無く、「Ynlens」と記されている。
- フォーカシングはステッピングモーター駆動だ。速度は平均的(高速に近い)でとても快適だ。α3500との組み合わせで問題はない。動作は静かだが、動画撮影時に内蔵マイクで僅かに駆動音を拾う。
- 電子制御のマニュアルフォーカスはピント距離全域を移動させるのに2回転必要なストロークを備えている。操作時にプラスチックパーツがこすれる音がする。回転速度に応じてピント移動距離が変化するので直感的な操作とは言えない。
(追記:2週間ほど使用したところで埃が入り込み、不快な感触と摩擦音が発生するようになった)- レンズにフォーカスモードスイッチは存在しない。カメラでMF/DMFを設定する必要がある。
- 最短撮影距離・最大撮影倍率は50mmレンズとしては一般的な数値だ。
- フォーカスブリージングの影響が見られる。
- ファームウェアアップデート用端子を備えているが、USBケーブルは付属していない。
- 画質
・α3500(2000万画素センサー)を使用してチェックしている。
・光学性能は良好で明らかな欠点は色収差のみだ。
・フレーム全域で均質的なシャープネスは特筆すべきポイントである。四隅もシャープで甘い描写を見つけるのが難しい。
・F1.8の絞り開放から中央・四隅ともに完全に実用的な画質だ。
・F2.8以降は中央で良好な解像性能を得ることが出来る。
・歪曲収差は小さく、形状は簡単に後処理できるものだ。
・周辺減光は無限遠時のF1.8で最も目立つ。
・F2.8まで絞るとほぼ解消する。
・軸上/倍率色収差はどちらも目立つ。このレンズで最も弱点となる部分だ。
・光条はあまり目立たない。
・玉ボケの形状は不均一だ。非球面レンズを使用していないので滑らかな描写である。
・一般的な現像ソフトにこのレンズのプロファイルは存在しない。- 約100?120ドルと非常に魅力的な価格設定だ。
機能性・画質について大きな不満はない。低価格で効果的なレンズだ。最も競合するレンズは「E 50mm F1.8 OSS」だろう。光学手ぶれ補正を備えているがより高価な選択肢である。一眼レフ用のYongnuo製50mmレンズと同じく低価格だが、すべてが遥かに優れている。
長所:低価格・非常に軽量・小型・金属マウント・ステッピングモーター・インナーフォーカス・十分便利な電子制御フォーカスリング・ファームウェアアップデート用USB端子・低分散レンズ・良好な光学性能
短所:絞り羽根の形状・フォーカスリングのアソビや滑らかさ・光学手ぶれ補正なし・ピント距離表示などが無い・最短撮影距離が少し長い・USB端子経由の機能は限定的・レンズプロファイルに対応している現像ソフトが無い・目立つ色収差
とのこと。
色収差はやや目立つみたいですが、作例を確認する限りでは高コントラストな領域でのみ問題となるように見えます。基本的にボケは綺麗で滑らかな描写に見えます。どうも明かるいシーンで電子先幕シャッターを使い露出ムラを引き起こしてしまっているように見えます。レンズの描写と直接関係は無いので割り引いて見ておく必要があるかも。
ピント面はシャープで、確かに四隅まで安定した描写に見えます。玉ボケの形状はイマイチですが、この辺りは妥協すべきポイントと言えるかもしれません。
ちなみにレビューに使用している「α3500」は国内未発表のソニーEマウントカメラです。見た目はAマウントカメラですが、れっきとしたEマウントボディの珍しいモデルです。グリップが大きいので大きなレンズを装着の安定感は良さそう。ただし操作性はかなり悪そうに見えます。
購入早見表
*現状で国内店舗における出品は貴重、Aliexpress.comから個人輸入したほうが無難かもしれません。
YN50mm F1.8S DA DSM | |||
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