DPReviewが「Z50II」のレビューを公開。個性的とは言えないとしつつ、静止画と動画のハイブリッドとして優れた選択肢になると評価。比較的小型のオールラウンダーとして検討する価値は十分にあると言及。
DPReview:Nikon Z50II review: fun on a budget, but it's no baby Z6III
- この価格帯のカメラに期待されるスペック、機能、性能を備え、幅広い用途にしっかりと対応する、非常に堅実なカメラ。
- 非常に堅実なカメラであり、魅力的で楽しく使えるカメラ。
- ボディ内手ブレ補正機能やD500のような構造・性能を備えたマニア向けのモデルではない。しかし、想定通りの性能は備えている。
- 少なくとも写真に関しては、特定の点で秀でているわけではない。AFインターフェースはZ6III、Z 8、Z 9に匹敵するものの、性能はそうではない。非常に堅実な性能ではあるが、同クラスでは最高というわけではない。魅力的というよりも、価格に見合った性能。
- プリキャプチャーモードは、撮影の種類によっては際立つ可能性があるが、野鳥観察やスポーツなど、最大限に活かせる活動に適した手頃な価格のレンズの選択肢がほとんどない。
- 最も際立っているのは動画だ。基本スペックは標準的だが、10ビットキャプチャ、ヘッドフォン端子、波形モニターにより、良い結果を得ることができる。これは、必要であれば撮り直しができるほど信頼性の高いAFシステムによって裏付けられている。
- ボディ内手ブレ補正機能の欠如とバッテリー寿命の短さだけが、このカメラの欠点である。
- Z50IIのセンサーは以前からあるものだが、それでも非常に優れた画質を実現しており、比較的低画素であることが、非常に高品質な4K動画の撮影に役立っている。
- JPEG画像は魅力的で、RAWはダイナミックレンジが広く、解像度は2400万画素のライバル機種に比べて遜色ない。
- Z50IIが「金賞」を獲得する上で障害となっているのは主に2つの点である。1つ目は、シグマやViltroxなどの企業がZマウント用の興味深い単焦点レンズを販売している一方で、ニコンはシグマのF2.8ズームのようなライセンスを付与していないということだ。つまり、ライバルのAPS-Cミラーレスシステムよりも成長の余地が少ないということである。しかし、単焦点レンズの選択肢は、必要な拡張性をすべて満たしているかもしれない。
- より重要な問題は、他の製品と差別化できていないことだ。このカメラは本当に良いカメラだが、最高賞に値する「これこそが良い」と言えるような特徴がない。
- 動画に関しては別かもしれない。動画が静止画と同じくらい重要であり、より高価な手ぶれ補正機能付きカメラを購入する予算がないという人にとっては、魅力的な選択肢となるだろう。バッテリーライフの問題はさておき、Z50IIはハイブリッドとして最も優れている。
全体的に、Z50IIは非常に気に入った。
比較的小型のオールラウンダーをお探しであれば、検討する価値は十分にあると思う。もちろん、好みにもよるが、ニコンがレトロな外観のZ fcを同様の機能でアップデートすれば、さらに興味深いものになるだろう。同等の製品と比較
- EOS R10
性能面での違いはそれほど大きくない。静止画ではキヤノンのAFがやや信頼性が高いが、動画モードではやや劣る。動画が最優先事項である場合は、ニコンの波形とヘッドフォン端子により、その潜在能力を最大限に活用しやすくなる。
どちらもバッテリー寿命は長くないので、どちらがより快適に手にフィットするか、そしてより重要なこととして、欲しいレンズが付属しているかという点で判断することになるだろう。シグマのF2.8 APS-Cズームレンズを使用できるオプションは、キヤノンには明確な利点である。- α6400
かなり古いカメラだが、静止画のAFは多くの状況でより信頼性が高いと思われる。しかし、そのインターフェースはかなり使いにくく、被写体検出は主に人物に限定されている。動画は、ローリングシャッターが顕著で、10ビット機能がないため、かなり時代遅れに見える。
ソニーEマウントには、ソニー純正の16-55mm F2.8からサードパーティ製まで、ニコンよりも多くのオプションがある。動画用には、Vlog用カメラのZV-E10 IIや、予算に余裕があれば手ブレ補正機能付きのa6700が有力な選択肢となる。しかし一般的に、現時点では、α6400よりも使いやすいニコンを選ぶだろう。- OM SYETEM OM-5
またしても定価は高いが、レンズとカメラの組み合わせの選択肢が大幅に多く、より幅広いレンズが使える。 また、優れた手ぶれ補正と防塵防滴性能も備えている。 しかし、小型センサーの画質は一般的に低く、ISO感度を高くすると、その差はますます顕著になる。
また、S-AFは高速だが、AF追尾性能はニコンに大きく及ばない。Z50IIは手ブレ補正機能がないという欠点があるが、それ以外の点でははるかに強力なビデオカメラである。
2024年末に登場したニコンのAPS-Cミラーレスカメラ。
ニコンAPS-Cではお馴染みの2000万画素CMOSセンサーを継承しつつ、最新の画像処理エンジンであるEXPEED 7 プロセッサを搭載。被写体検出や3Dトラッキングに対応する最新のAFシステムを利用でき、センサーが足かせとなるものの連続撮影や動画撮影も高機能化。外装のデザインも一新され、より一般的で使いやすい物理ボタンが大幅に増加しています。
販売価格は前モデルより数万円高くなっているものの、改善した機能を考慮すると妥当な値付けと言えそうです。競合他社を含めて、被写体検出AFに対応するAPS-Cミラーレスとしては比較的安いほう。
DPReviewのレビューでは個性的ではないとしつつも、優れた画質や操作性、AF、動画機能など全体的に肯定的な評価となった模様。主な欠点はレンズラインアップの不足とボディ内手振れ補正の欠如、バッテリーライフとのこと。
レンズラインアップはシグマへのラインセンスを制限していると言った趣旨で解説していますが、これが事実かどうかは不明。どちらかと言えば、「より売れるであろう」キヤノンRFマウント用を優先して開発しただけに見えます(そもそもZ DXはZ50IIまで最新機種が登場しなかったので、シグマが勢いのあるキヤノンに力を入れるのも自然な流れ)。
今後もF2.8 ズームレンズが登場しないのであれば、ひょっとしたらニコン側で制限しているのかもしれませんね。
私もZ 8に追加するかたちでZ50IIを導入しました。
DPReviewの評価には同意できる部分が多い。確かに古い2000万画素センサーですが、十分な画質を備えていると感じます。DPReviewは特に言及していませんが、Z50IIはNikon Imaging Cloudに対応する2機種目のカメラ。Z6IIIよりも手頃な価格でクラウド機能と連携、カスタムピクチャーコントロールをダウンロードして利用できるのは個性的だと思います。(RAW現像メインであれば意味のない機能ですが…)
- 発売日:2024年12月13日
- 予約開始日:11月12日10時
- 希望小売価格:オープンプライス
- ニコンダイレクト:
・ボディ:145,200円
・16-50 キット:166,100円
・18-140 キット:199,100円
・ダブルズームキット:198,000円
Z50II ボディ | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ビックカメラ | マップカメラ | ECカレント | eBEST |
メルカリ | キタムラで中古在庫を探す | ||
Z50II 16-50 VR レンズキット | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ビックカメラ | マップカメラ | ECカレント | eBEST |
メルカリ | キタムラで中古在庫を探す | ||
Z50II 18-140 VR レンズキット | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ビックカメラ | マップカメラ | ECカレント | eBEST |
メルカリ | キタムラで中古在庫を探す | ||
Z50II ダブルズームキット | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ビックカメラ | マップカメラ | ECカレント | eBEST |
メルカリ | キタムラで中古在庫を探す |
主な仕様
- イメージセンサー
・タイプ:APS-Cサイズ/DXフォーマット
・有効画素数:2088万画素
・除塵ユニット:
・手振れ補正:レンズシフト方式 - ISO 100~51200
- 静止画:RAW(ロスレス・高効率・高効率★) / JPEG / HEIF
- ストレージ:SD UHS-II
- プロセッサ:EXPEED 7
- AFシステム:ハイブリッドAF
・測距点:209点
・測距輝度範囲:-9~19EV f/1.2レンズ使用時
・被写体認識:人物(顔、瞳、頭部、胴体)、犬、猫、鳥、飛行機、車、バイク、自転車、列車 - ドライブ性能:
・メカニカルシャッター:1/4000~30秒
・電子シャッター対応
・フラッシュ同調速度:1/250秒
・撮影速度:約11コマ/秒 / 約15コマ/秒
・撮影枚数:200コマ以上
・プリキャプチャーモード - ファインダー:0.39型XGA OLE 約1.02倍 約236万ドット
- モニター:バリアングル式8cm/3.2型TFT液晶モニター 約104万ドット
- 動画:
・4K:60p
・FHD:120p
・出力:MOV、MP4
・H.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit)
・N-Log
・動画撮影中の赤枠表示
・RECランプ - インターフェース:
・USB:Type-C端子(SuperSpeed USB)
・ヘッドホン:φ3.5mm
・マイク:φ3.5mm
・HDMI:Type D
・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n/a/ac
・Bluetooth:Ver.5.0
・その他:GN7 フラッシュ内蔵 - バッテリー
・タイプ:EN-EL25a
・撮影可能枚数: ファインダー 約230コマ / モニター 約250コマ
・充電方法:USB-C - サイズ:約127×96.8×66.5mm
- 重量:約550g
関連記事
- Z50II は個性的と言えないが静止画と動画のハイブリッドとして優れた選択肢
- DPReviewがニコン Z50II のサンプルギャラリーを公開
- ニコン Z50II レビューVol.4 ISO感度・RAW編
- ニコン Z50IIは高性能だが手振れ補正と耐候性の欠如が購入判断の分かれ目
- ニコン Z50II レビューVol.3 ドライブ編
- ニコン Z50II レビューVol.2 メニュー編
- ニコン Z50II レビューVol.1 ダイナミックレンジ編
- ニコン Z50II はどちらかと言えば動画向けのアップグレードが多い
- ニコン Z50II ハンズオンレビュー
- ニコン Z50II 写真・動画ともに幅広い用途に対応する優秀なカメラ
広告
*手動広告を試験的に導入しています。
期間限定セール
アウトレットなど
キャッシュバック
新製品