PCmagが「Z50II」のレビューを公開。センサーが従来通りで画質やローリングシャッターを指摘。ただし、優れたグリップやコントロール、AF性能を評価しています。
- 外観:一眼スタイルのボディを採用し、中央にEVFを配置。ブラック仕上げのみの販売。ハンドグリップに赤いアクセントが入る。
- 構造:ボディフレームはマグネシウム合金製で、合成皮革で覆われている。防塵防滴機能を備える。低価格のわりに高級感がある。
- バッテリー:EN-EL25aを使用。CIPA基準でLCD時270枚、EVF時250枚撮影可能。USB-C充電に対応。同価格帯の競合機種と同程度。
- インターフェース:UHS-II SDXCスロット1基を備える。USB-C、マイクロHDMI、3.5mmマイク・ヘッドフォンジャックを搭載。
- 携帯性:9.7×12.7×6.6cm、496g。小型軽量ながら適度なサイズ。極小ではないが、携帯性と使いやすさのバランスが良好。
- グリップ:指をかけるくぼみを備え、大型レンズ装着時も安定したホールドが可能。
- 操作性:コントロールスティックなし。十字キーとタッチスクリーンでフォーカスポイント操作可能。
- 手ぶれ補正:ボディ内手ぶれ補正なし。VRレンズの使用推奨。
- ファインダー:0.68倍、240万ドットOLED。最大1000ニットの明るさ。競合機種と同程度。リフレッシュレートは不明だが滑らか。
- モニター:3.2型、104万ドットバリアングルLCD。競合機種と比べて視野角と明るさに優れる。
- メニュー:6つのセクションに分類。わかりやすく、論理的にレイアウトされている。マイメニュー機能あり。
- フォーカス:前モデルから大幅にアップグレード。被写体認識が増え、さらに 3D トラッキングを追加。静物の被写体で問題が生じたことは一度もなく、家族、ペット、野生動物の撮影にも十分対応できるほど応答が速い。
フォーカス ジョイスティックがないのは残念。十字ボタンが少し敏感すぎるため、注意しないとフォーカスエリアを少し動かしすぎてしまうことがよくある。- 連写性能:電子シャッター30fps、機械シャッター11fps。シャッターチャンスを強化するプリキャプチャ機能あり。読み出し速度は、最新設計のセンサーほど速くないため、電子シャッターでは、動いている被写体を撮影するときに動きによる歪みが生じる。
- 解像性能:センサーはZ50と大きな違い無し。処理エンジンんは 1 世代進化したが、画質に関して 2 台のカメラは互角。
- 高感度ISO:ISO100-1600で鮮明なディテール。ISO6400以上で徐々にノイズ増加。
- ダイナミックレンジ:14ビットNEF対応で、編集耐性が高い。
- ホワイトバランス:記載なし。
- JPEG:カメラから取り込んだ画像や動画用の優れたカラー プロファイル セットが含まれており、見栄えの良いカラー オプション (標準、ニュートラル、ビビッド、フラット、風景、ポートレート、リッチ トーン ポートレート) といくつかの白黒ルック (モノクロ、フラット モノクロ、ディープ トーン モノクロ) が混在しています。さらに、ムードや効果を喚起するドリーム、ソンバー、デニムなどの名前が付いたフィルター スタイルの膨大なセットも含まれています
- 動画:かなり高性能なビデオカメラ。全幅 4K30p 10 ビットカラー、1.4 倍クロップの 4K60p、および最大 120fps のフレームレートで全幅 1080p をサポート。ビデオ専用のフラット・N-Log・HDR HLG。ローリングシャッター歪みがわずかに発生する可能性がある。クロップする4K 60pでは問題とならない可能性が高い。
- 作例集:リサイズ無し。
- 総評:一眼スタイルのデザインと快適なグリップを備え、携帯性と操作性のバランスが良い。フォーカス性能や動画機能が強化され、幅広い用途に対応。ボディ内手ぶれ補正がない点は注意が必要だが、コストパフォーマンスに優れたモデル。
2024年末に登場したニコンのAPS-Cミラーレスカメラ。
ニコンAPS-Cではお馴染みの2000万画素CMOSセンサーを継承しつつ、最新の画像処理エンジンであるEXPEED 7 プロセッサを搭載。被写体検出や3Dトラッキングに対応する最新のAFシステムを利用でき、センサーが足かせとなるものの連続撮影や動画撮影も高機能化。外装のデザインも一新され、より一般的で使いやすい物理ボタンが大幅に増加しています。
販売価格は前モデルより数万円高くなっているものの、改善した機能を考慮すると妥当な値付けと言えそうです。競合他社を含めて、被写体検出AFに対応するAPS-Cミラーレスとしては比較的安いほう。
PCmagのレビューでは個性的ではないとしつつも、従来通りの優れた画質や操作性、AF、動画機能など全体的に肯定的な評価となった模様。主な欠点はAFジョイスティックやボディ内手振れ補正の欠如、平凡なバッテリーライフとのこと。しかし、価格を含めてバランスの良いAPS-Cミラーレスとしてエディターズチョイスに選出しています。
私もZ 8に追加するかたちでZ50IIを導入しました。
PCmagの評価には同意できる部分が多い。確かに古い2000万画素センサーですが、十分な画質を備えていると感じます。ローリングシャッターはやや目立つものの、メカニカルシャッターの連写速度も速いため、専門分野の動体撮影以外で特に困るシーンは多くないはず。
特に言及していませんが、Z50IIはNikon Imaging Cloudに対応する2機種目のカメラ。Z6IIIよりも手頃な価格でクラウド機能と連携、カスタムピクチャーコントロールをダウンロードして利用できるのは個性的だと思います。(RAW現像メインであれば意味のない機能ですが…)
メニューシステムは刷新が必要(1ページにまとめられた長い撮影メニューリストなど)かなと感じていますが、PCmagは特に問題視していない模様。
- 発売日:2024年12月13日
- 予約開始日:11月12日10時
- 希望小売価格:オープンプライス
- ニコンダイレクト:
・ボディ:145,200円
・16-50 キット:166,100円
・18-140 キット:199,100円
・ダブルズームキット:198,000円
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Z50II 16-50 VR レンズキット | |||
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主な仕様
- イメージセンサー
・タイプ:APS-Cサイズ/DXフォーマット
・有効画素数:2088万画素
・除塵ユニット:
・手振れ補正:レンズシフト方式 - ISO 100~51200
- 静止画:RAW(ロスレス・高効率・高効率★) / JPEG / HEIF
- ストレージ:SD UHS-II
- プロセッサ:EXPEED 7
- AFシステム:ハイブリッドAF
・測距点:209点
・測距輝度範囲:-9~19EV f/1.2レンズ使用時
・被写体認識:人物(顔、瞳、頭部、胴体)、犬、猫、鳥、飛行機、車、バイク、自転車、列車 - ドライブ性能:
・メカニカルシャッター:1/4000~30秒
・電子シャッター対応
・フラッシュ同調速度:1/250秒
・撮影速度:約11コマ/秒 / 約15コマ/秒
・撮影枚数:200コマ以上
・プリキャプチャーモード - ファインダー:0.39型XGA OLE 約1.02倍 約236万ドット
- モニター:バリアングル式8cm/3.2型TFT液晶モニター 約104万ドット
- 動画:
・4K:60p
・FHD:120p
・出力:MOV、MP4
・H.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit)
・N-Log
・動画撮影中の赤枠表示
・RECランプ - インターフェース:
・USB:Type-C端子(SuperSpeed USB)
・ヘッドホン:φ3.5mm
・マイク:φ3.5mm
・HDMI:Type D
・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n/a/ac
・Bluetooth:Ver.5.0
・その他:GN7 フラッシュ内蔵 - バッテリー
・タイプ:EN-EL25a
・撮影可能枚数: ファインダー 約230コマ / モニター 約250コマ
・充電方法:USB-C - サイズ:約127×96.8×66.5mm
- 重量:約550g
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