PhotographyBlogが「Z50II」のレビューを公開。アップグレードの大部分は動画関連で、静止画用途ではZ 50を検討する価値があると言及。ただし、被写体検出や30pfsのプリキャプチャは魅力的と評価。
PhotographyBlog:Nikon Z50 II Review
- 外観:外観は前モデルと似ているが主要な仕様と機能に多くの違いがある。
- 質感:マグネシウム合金製で、ゴム製カバーが全体を覆い、耐候性も備える。Z 6/7シリーズほどの防塵防滴性能ではないが、乱暴な扱いや様々な気象条件にも十分対応可能である。この価格帯としては質感が良い。
(Z50IIユーザーですが、外装はプラスチック製の可能性あり。シャーシはマグネシウム合金かもしれませんが…)- バッテリー:EN-EL25バッテリーを使用し、CIPA基準で300枚の撮影が可能。実使用ではさらに長い駆動時間が期待できる。
- インターフェース:ポップアップフラッシュを内蔵し、UACおよびUAV対応のケーブルで直接スマートデバイスに接続可能。Wi-FiとBluetoothにも対応し、SnapBridgeアプリを利用できる。
- ストレージ:SD UHS-IIに対応した。厄介なことにバッテリースロットの隣。
- 携帯性:本体重量は495g、サイズは127×96.8×66.5cm。前モデルより重く大きくなったが許容範囲内である。
- グリップ:新型ではハンドグリップが大型化し、持ちやすさが向上。長時間の撮影でも快適である。
- 操作性:新たにピクチャーコントロールボタンを搭載。AFジョイスティックはなく、タッチスクリーンでAFポイントを移動できない点が不便。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- ファインダー:明るさは前モデルの約2倍となる1000cd/m²で、視認性が大幅に向上。
- モニター:Z6IIIと同じバリアングル。Z 50のように汎用性の低いチルトではない。
- メニュー:記載なし。
- フォーカス:9種類の被写体を認識し、3DトラッキングやカスタムAFエリアも利用可能。静止画用のAF-Aモードが強化され、動きを検知するとAF-Cに自動で切り替わる。
- 連写性能:JPEG限定で15fpsと30fpsの高速連写が可能。シャッターボタンを押す1秒前の画像も記録できる。
- 解像性能:記載なし。
- 高感度ISO:静止画のISO感度は100~51,200(拡張204,800)。動画ではISO100~25,600に対応。
- ダイナミックレンジ:記載なし。
- ホワイトバランス:記載なし。
- JPEG:EXPEED 7プロセッサを搭載し、高ISOでのノイズ低減や鮮明さが向上。Nikon Imaging Cloud対応でカスタムピクチャーコントロールを追加可能。
- 動画:4K/60p(1.5倍クロップ)や5.6Kからのオーバーサンプリングによる4K上している。Webカメラとして利用可能。DXカメラで初となるN-log/10bitに対応。
- 作例集:RAW/JPEGの高解像データあり
- 総評:Z50IIは静止画よりもVloggerやビデオグラファーなどをターゲットとしている。主要なアップグレードのほぼ全てがコンテンツクリエーター向けである。静止画用途であれば、Z 50は依然として検討すべき選択肢。とはいえ、被写体検出とプリキャプチャ機能は強力。電子ISは高速シャッター利用時にZ 50よりも良好。
- レンズ:Nikon APS-Cシステム用レンズのラインナップが依然として不足しており、システム全体の弱点となっている。
2024年末に登場したニコンのAPS-Cミラーレスカメラ。
ニコンAPS-Cではお馴染みの2000万画素CMOSセンサーを継承しつつ、最新の画像処理エンジンであるEXPEED 7 プロセッサを搭載。被写体検出や3Dトラッキングに対応する最新のAFシステムを利用でき、センサーが足かせとなるものの連続撮影や動画撮影も高機能化。外装のデザインも一新され、より一般的で使いやすい物理ボタンが大幅に増加しています。
販売価格は前モデルより数万円高くなっているものの、改善した機能を考慮すると妥当な値付けと言えそうです。競合他社を含めて、被写体検出AFに対応するAPS-Cミラーレスとしては比較的安いほう。
PhotographyBlogでは、主に動画撮影における機能のアップグレードが顕著と評価。主にVloggerやビデオグラファー向けの製品になっていると感じたようです。確かに、動画撮影でN-logや10bit、商品レビュー用のAF設定、タリーランプなど便利な機能が追加されています。
とはいえ、PhotographyBlogも言及している被写体検出AFやプリキャプチャに加え、3Dトラッキング、高輝度ファインダー、高効率RAWなど魅力的なアップグレードが含まれています。静止画用途としてもアップグレードする価値はあるのかなと。
ただし、センサーは従来通りであるため、基本的な画質に大きな変化はありません。動画撮影も4K 60pのオーバーサンプリングでは大幅なクロップが発生する点に注意が必要です。
- 発売日:2024年12月13日
- 予約開始日:11月12日10時
- 希望小売価格:オープンプライス
- ニコンダイレクト:
・ボディ:145,200円
・16-50 キット:166,100円
・18-140 キット:199,100円
・ダブルズームキット:198,000円
Z50II ボディ | |||
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Z50II 16-50 VR レンズキット | |||
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Z50II 18-140 VR レンズキット | |||
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Z50II ダブルズームキット | |||
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主な仕様
- イメージセンサー
・タイプ:APS-Cサイズ/DXフォーマット
・有効画素数:2088万画素
・除塵ユニット:
・手振れ補正:レンズシフト方式 - ISO 100~51200
- 静止画:RAW(ロスレス・高効率・高効率★) / JPEG / HEIF
- ストレージ:SD UHS-II
- プロセッサ:EXPEED 7
- AFシステム:ハイブリッドAF
・測距点:209点
・測距輝度範囲:-9~19EV f/1.2レンズ使用時
・被写体認識:人物(顔、瞳、頭部、胴体)、犬、猫、鳥、飛行機、車、バイク、自転車、列車 - ドライブ性能:
・メカニカルシャッター:1/4000~30秒
・電子シャッター対応
・フラッシュ同調速度:1/250秒
・撮影速度:約11コマ/秒 / 約15コマ/秒
・撮影枚数:200コマ以上
・プリキャプチャーモード - ファインダー:0.39型XGA OLE 約1.02倍 約236万ドット
- モニター:バリアングル式8cm/3.2型TFT液晶モニター 約104万ドット
- 動画:
・4K:60p
・FHD:120p
・出力:MOV、MP4
・H.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit)
・N-Log
・動画撮影中の赤枠表示
・RECランプ - インターフェース:
・USB:Type-C端子(SuperSpeed USB)
・ヘッドホン:φ3.5mm
・マイク:φ3.5mm
・HDMI:Type D
・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n/a/ac
・Bluetooth:Ver.5.0
・その他:GN7 フラッシュ内蔵 - バッテリー
・タイプ:EN-EL25a
・撮影可能枚数: ファインダー 約230コマ / モニター 約250コマ
・充電方法:USB-C - サイズ:約127×96.8×66.5mm
- 重量:約550g