Mobile01がカールツアイスの交換レンズ「ZEISS Otus 1.4/100」のレビューを掲載しています。
非常にシャープな100mm F1.4
- Otusシリーズは総金属製で重く頑丈な外装のレンズ群だ。今回借用したFマウント版は127mm×101mmの寸法で重さは1336gである。キヤノン版はさらに重く1405gだ。ただし、シグマの105mm F1.4 DG HSMはさらに重い1645gである。
- フィルターサイズはOtus 1.4/85と同じく86mmだ。
- 中望遠レンズとしては一般的な非対象構造の構成で11群14枚のレンズを使用している。9枚の低分散レンズを使用したアポクロマート仕様である。
- Otus 1.4/85のフォーカスリングの回転角は261度と大きく、まさかOtus 1.4/100が315度とさらに大きい回転角を持つことになるとは思いもよらなかった。
- 防塵防滴仕様では無いのが残念だ。
- Nikon Z 7と組み合わせることでボディ内手ぶれ補正を有効活用することが出来る。
- 4575万画素のNikon Z 7と組み合わせても隅から隅までF1.4から非常にシャープだ。しかし、F8以降では回折の影響でソフトとなってゆく。
- ミドルフォーマットのX1D-50Cと組み合わせても絞り開放から隅までしっかりとした性能のレンズだ。
- アポクロマート設計だが絞り開放では明らかにパープルフリンジが発生する。この点については過去のOtusシリーズと比べて優れているようには見えない。
- 逆光耐性はF8まで絞ると徐々にフレアとゴーストが目立ってくる。
- 周辺減光はF1.4で目立つものの、F2以降で徐々に低下しF4で解消する。
- 歪曲収差は良好に補正されている。
- 玉ボケは開放付近で口径食の影響を受けている。とは言え、大口径レンズでは不可避な現象だ。F2まで絞ると低減する。
- コマ収差の補正はとても良好だ。
フルサイズのみならず、ミドルフォーマットにマウントしても隅までシャープなレンズだ。アポクロマート設計の割に色収差が多かったのは残念だ。ただし、これは2段絞れば低減する上に一般的な写真サイズで目に付くことは無い。
とのこと。
作例を確認すると本当にシャープなレンズですね。より広いイメージサークルを必要とするX1D-50cでも開放から隅までシャープなのには驚きました。
ハイコントラスト領域の色収差を指摘していますが、作例を確認する限りでは良く抑えているほうかなと思います。とは言え、Otus 1.4/100の価格設定を考えると完璧を期待してしまいますが…。
シグマ105mm F1.4 DG HSM Artが4本くらい買えそうな価格設定なので、実写作例などをじっくりチェックして購入に踏み切りたいところ。
ZEISS Otus 1.4/100のレビュー・作例を集めているページはコチラ
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