DPReviewがニコンのZマウント交換レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」のサンプルギャラリー55点を公開しています。
NIKKOR Z 35mm F1.8 Sは昨年8月にNikon Zカメラと共に発表され、ミラーレス専用としていちから設計された新世代レンズだ。
我々はフルレビューを製作中だが、その前にロンドン・シアトル・太平洋沿岸で撮影したサンプルをご覧あれ。
多くのシチュエーションで撮影しているため、レンズの描写を確認するには良い作例となっています。
F1.8で撮影した夜景の作例もありますね。コマ収差補正や軸上色収差補正は完璧とは言えませんが、特に大きくクロップしない限りは目立たないように見えます。(部分的に軸上色収差は色抜きしたくなる箇所がありますが…)
また、別の夜景作例を確認すると、絞り開放から全体的にシャープで遠景解像に問題は無いようです。夜景や夕景でとても重宝するパフォーマンスですねえ。
非球面レンズの影響は少なく、広角レンズとしてはまずまず綺麗な玉ボケのようです。軸上色収差による色づきと口径食でややマイナスと言ったところでしょうか。
前後のボケは最近のレンズらしく、近接でも滲みの無い優等生的な描写となっています。F1.8のレンズに味を求める人は少ないと思うので良い采配と言えるでしょう。かなり使いやすい描写。
絞った時に光条はかなり綺麗。F11でここまで綺麗に伸びるのであれば御の字のように感じます。
歪曲収差は綺麗に補正されているように見えますが、おそらくレンズプロファイルが適用されていると思われます。DxOMarkの測定では小さな樽型となっていたはず。
逆光耐性は他のレビューサイトで賞賛されているように、かなり良好なパフォーマンスのようです。多くのNIKKOR Zレンズで強みとなるポイント。
35mm F1.8ながら10万円に近い価格設定と強気の値付けですが、それなりのパフォーマンスは持ち合わせているようです。個人的に注意すべきポイントは、少し残存している軸上色収差。極端に目立つわけでは無いものの、この価格設定ならもう少し補正が良好だと説得力が増していたかも。
NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sのレビュー・作例を集めているページはコチラ
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