一眼レフ用レンズにありがちな柔らかさは無い｜RF45mm F1.2 STM

DPReviewが「RF45mm F1.2 STM」のサンプルイメージを公開。EOS R5 Mark IIと組み合わせて撮影した24枚の画像を掲載。（一眼レフ用レンズの）夢見心地のような柔らかさはなく、とてもシャープなレンズとのこと。

DPReview：Canon RF45 F1.2 STM sample gallery

同社の低価格STMレンズラインに予想外に明るいレンズが加わった。

ほぼ標準的な焦点距離でありながら超明るい開放値を実現し、価格は500ドル/ポンド/ユーロ未満である。

ニコンの35mmと50mm F1.4レンズと同じ基本コンセプトだ。フルサイズ向けの、よりコンパクトで手頃な価格の明るい単焦点レンズである。

高価な選択肢と同等のシャープネスを提供するというわけではなく、手頃な価格と「個性」の名のもとに多少の不完全さを許容している。

ニコンは、F1.4レンズは「シャープだがF1.8」レンズ群の下位に位置付けられたため混乱が生じた。
一方キヤノンは、わずかに明るい開放値を目立つ形で採用したことで、より注目を集めたようだ。

実際の性能はどうか？我々はサンプルを入手し、現在入手可能な最高解像度を誇るRFマウントボディで撮影し、その描写を確認した。

まず目につくのは顕著な周辺減光だ。これはカメラのJPEGエンジンである程度補正可能である。また、これほど明るいレンズで前玉が小さいことから予想される通り、ボケ味には口径食がかなり見られ、キャッツアイ効果をもたらしている。

このレンズはかなりシャープに写る。一眼レフ時代のF1.2レンズにありがちな、開放域での夢見心地のような柔らかさは感じられない。

サーボAF時にピント合わせが前後に動くのがわかるほど、やや遅いオートフォーカスが原因で、ポートレートが本来あるべきシャープさに達していない可能性がある。

この大口径でコンパクトな標準レンズが、そのトレードオフに見合う価値があるかどうかは、ご自身で確かめてほしい。

2025年11月に登場したキヤノンRFマウント用のレンズ。
無印の製品では珍しい「F1.2」の大口径を採用。大口径ながら全長は75mm、重量は400g未満と小型軽量なレンズに仕上がっています。おまけに売出価格が6万円台と低価格。光学性能には妥協点があるものの、キヤノンRFでは珍しい「味の強いレンズ」となるかもしれませんね。

DPReviewのサンプルギャラリーでは、EOS R5 Mark IIと組み合わせて撮影した際のJPEG画像24枚を掲載。F1.2の絞り開放で撮影した画像や、しっかりと絞って撮影した遠景の画像を確認することができます。

F1.2のサンプルを確認してみると、（PhotographyBlogのサンプルと同じく）予想していたよりもコントラストがしっかりとしているように見えます。球面収差が強く、コントラストの低い柔らかい結果を予想していたのですが、思いのほか現代的な写り。近距離や接写でほんのり収差で滲む程度。

絞り開放では色収差の影響でボケの色付きが少し気になるものの、F2.8でほぼ解消しているように見えます。ボケが騒がしいと感じた場合は少し絞れば十分に使えそう。F8まで絞れば全体的にシャープで高解像を求めなければ十分な画質です。

防塵防滴や付属フードなどはありませんが、低価格で十分な画質のF1.2を楽しめる面白いレンズとなりそうです。

個人的には球面収差がもう少し強めでも良かったと感じるものの、AFを正確に動作させようとするとモダンな写りとなるのかもしれません。（ソフトな画質だとカメラがピントを合わせづらい）

キヤノン RF45mm F1.2 STM 最新情報まとめ

発売日：2025年11月下旬
予約開始日：2025年11月11日（火）AM10:00
直販価格：6万6,000円

RF45mm F1.2 STM
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レンズの仕様

レンズマウント	RF
対応センサー	フルサイズ
焦点距離	45mm
レンズ構成	7群9枚
開放絞り	F1.2
最小絞り	F16
絞り羽根	9枚
最短撮影距離	0.45m
最大撮影倍率	0.13倍
フィルター径	Φ67mm
手振れ補正	-
テレコン	-
コーティング	SSC
サイズ	Φ約78×75mm
重量	約346g
防塵防滴	-
AF	STM
絞りリング	-
その他のコントロール	コントロールリング
付属品	-