DPReviewがニコン「Z fc」のISO感度別作例を公開。競合機種と比べて少し低解像ですが、特に超高感度域のノイズは良く抑えられていますね。
DPReview:Nikon Z fc added to studio test scene
ニコンはフィルムカメラ「FM2」を彷彿とさせるデザインのAPS-C機「Z fc」を発表した。ここではスタジオテストの結果をご紹介する。日中と低照度(タングステン)の照明下で、さまざまなISO感度で撮影した画質を比較した。レンズはNIKKOR Z 50mm F1.8 Sを使用している。
「フル」では、各カメラのネイティブ解像度を100%拡大して表示し、「比較(COMP)」では、すべてのカメラを比較対象の中で最も低い解像度のカメラに合わせ、「印刷(PRINT)」では、すべての画像を約8MP出力にリサイズしている。
JPEGの色は、ニコンに期待されている黄金色、暖かい緑、鮮やかな赤が表現されており快適だ。Z 50(およびソニー)と同様に、Z fcにはローパスフィルターが搭載されていないようなので、ディテールの再現性は高いが、偽色やモアレが発生してしまう。
JPEGのシャープネス処理はかなり積極的で、大きな半径のシャープネス処理では、富士フイルムやソニーなどの競合他社よりもエッジ周辺のハレーション(オーバーシュートとも呼ばれる)が多く発生する。ノイズリダクションは非常に効果的にノイズを除去することができるが、クラストップのソニーと比較するとディテールにかなりの代償がかかっている。
参考:Z fc・Z 5・Z 50・D500
2090万画素と富士フイルムX-T30の2600万画素やソニーα6400の2400万画素と比べると低解像なものの、実写で見る限りでは大きな解像性能差では無いように見えます。低解像でセンサーの画素ピッチが少し広いことが功を奏しているのか高感度域のノイズ耐性は少し良好みたいですね(やはり僅かの差ですが)。
ノイズ耐性は同社の「Z 50」「D500」と同程度。D500はローパスフィルター搭載モデルですが、偽色やモアレの状況に大きな差は無さそうです(よく見ると部分的にD500は抑えられています)。また、1世代古いプロセッサを搭載しているD500(EXPEED 5)と比べるとJPEGのノイズリダクションは良好。とは言え、ソニーのノイズリダクションと比べると少し強めの効果であり、個人的には少し弱めに調整したいところ。
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