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2024年のカメラ・レンズの新製品を振り返る LUMIX編

今年もあとわずかとなってきたので、2024年に登場したLUMIX製品をおさらいするページを作成。よく眺めてみると、GH7以外は購入してレビュー済み。それぞれの項目にレビューリンクを追記しています。

何が登場したのか?

他のメーカーを含めた一覧表は「2024年 カメラ・レンズの新製品・噂情報 早見表」を参照してください。

ミラーレスカメラ

フルサイズ・マイクロフォーサーズ×2・コンパクトカメラと抜かりないラインアップ。よく見てみると、G99M2とTZ99は古い機種の焼き直しに近いものの、ラインアップとして継続しているだけでも価値がある(特に小型センサーのコンパクトなカメラ)。このあたりは流石のパナソニック。

マイナーチェンジモデルを除けば「GH7」「S9」と動画向けの機種が2つ登場。像面位相差AFへの対応がハイライトですが、32bitフロートやMP4 Liteなど、それぞれ興味深い、ユーザー層に合わせた新機能を備えています。

さらに新アプリ「LUMIX Lab」との連携も重要なポイント。ニコンも似たようなシステムを導入しようとしていますが、LUTの取り扱い方法で言えばLUMIXのほうが便利。
(実際、S9やG9IIとZ50IIを使い比べた感想として)

交換レンズ

マイクロフォーサーズ用の新製品は残念ながらありません。いっぽう、フルサイズ用のLUMIX Sシリーズレンズは4本を追加。

LUMIX Sシリーズ初期のような大型路線ではなく、小型軽量路線を印象付けるラインアップ。コンセプトが違えど、どの製品も「最小・最軽量」が謳い文句になるほど携帯性のよいレンズ。小型軽量が好みの私は全て購入してしまいました。この調子で2025年も小型軽量路線を続けるのか、そろそろ「S PRO」を拡充するのか気になるところ。

それぞれの製品を振り返る

LUMIX S9

LUMIX S5IIと同じセンサー・プロセッサ・手振れ補正・バッテリーを、小型軽量なボディに詰め込んだ個性的なカメラ。バッファや動画の連続撮影時間は短いものの、LUMIX S5IIとよく似た撮影機能を備えています。コンパクトなながらパワフルなカメラで、手振れ補正を利用した手持ちハイレゾモードまで可能。

また、想定しているユーザー層に合わせてスマートフォンへの転送が容易な「MP4 Lite」を実装。オープンゲートにも対応しているため、プラットフォームに合わせたアスペクト比への編集も自由度が高い。

ただし、ファインダーが無く、ポート類が少なく、コントロールは(S5IIと比べて)大幅に低下する点には注意が必要。メカニカルシャッターも無いので、ローリングシャッター性能を要求されるシーンは苦手。

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LUMIX S9 ジェットブラック 20-60キット
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管理人のレビュー

LUMIX DC-GH7

2024年夏に発売したLUMIX GHシリーズの最新モデル。これまでのGHシリーズと比べると更新サイクルが短く、そのぶんアップグレードも少なめ。

外観はGH6と同じですが、G9IIと同じく像面位相差AFの対応やベースISOでのダイナミックレンジブーストに対応した新しいイメージセンサーを搭載。さらにProResRAWの内部収録や32bitフロートを実装した高機能な動画向けミラーレス。

さらに、LUMIX S9と同じく新アプリ「LUMIX Lab」に対応し、LUT登録枠は39まで拡大。そして被写体検出に飛行機や鉄道・車両が追加されています。静止画・動画の両面で、LUMIX Gシリーズの最新ハイエンドモデルに相応しいスペック。

LUMIX DC-G99M2

年末に登場したまさかの新製品。ふたを開けてみると既存製品のマイナーチェンジモデル。主な変更点はUSBポートと背面モニタの高解像化で、センサー除塵ユニットはSSWFからセンサーシフト式へダウングレード。

G9IIのような像面位相差AFやLUMIX Labに対応するわけでは無いものの、マイナーチェンジモデルを投入できるだけの体力があるのは流石のパナソニック。オリンパスと分離したOM SYSTEMと大きく違うところ。

売り出し価格は10万円を切っており、物価が上昇する中で良く抑えているほう。とはいえ、キヤノンやニコン、ソニー、富士フイルムのAPS-Cカメラが似たような価格帯に存在。被写体検出や滑らかなC-AFでは勝ち目がないものの、従来通り「防塵防滴」「手振れ補正」を重視する場合はG99M2が選択肢となりそう。

LUMIX DC-TZ99

LUMIX G99M2と共に登場したまさかの最新コンパクトカメラ。この種の製品は競合他社でも継続している場合が多く、まだ需要が残されている種類の製品と思われます。中身はほぼ前モデルですが、ファインダーの省略が大きな変更点。

LUMIX DC-TZ99(ワード検索)
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LUMIX S 26mm F8

LUMIX S9と共に正式発表されたコンパクトな広角単焦点レンズ。
絞りが「F8」固定でMF限定というボディキャップレンズのような製品ですが、1枚に低分散ガラスを使用した本格的な光学設計となっています。MTFも悪くなく、フレーム隅以外はまずまず良好な結果。機能を絞ったおかげか、販売価格は手頃。

その特性上、LUMIX S9(またはSIGMA fp)と組み合わせる以外に意義がほとんど見いだせないレンズ。これはこれで面白いものの、3万円で他人におすすめすることはできません。個人的にはもう少し高くてもAF対応、可変絞り対応にしてほしかったところ。もしくはボディキットに付属するレンズで良かったのでは?と思わなくもない。

管理人のレビュー

LUMIX S 100mm F2.8 Macro

従来のフルサイズ用100mmマクロレンズと言えば、全長が長く、重量は軽くても600gを超える製品が多かった。収納性や携帯性が良いとは言えず、カメラに装着した際のバランスは良好と言えませんでした。

しかし、この100mmマクロレンズはLUMIX S F1.8レンズ群とほぼ同じサイズ・重量を実現。前例のない小型軽量な100mmマクロ。光学手振れ補正こそ非搭載ですが、全長が短く、取り回しの良い製品。小型軽量化による光学性能の妥協は目立たず、価格も許容範囲内。

管理人のレビュー

LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3

2024年は多くの小型軽量レンズが登場、本製品がどんじりに控えし集大成。
小型軽量に特化したようなレンズで、18mmの広い画角をカバーしているにも関わらず全長が41mm(収納時)に抑えられています。重量も155gと非常に軽く、LUMIX S9と相性が良好。

コンパクトな広角単焦点は競合他社に数あれど、コンパクトな広角ズームは非常に珍しい。LUMIXでは珍しい沈胴構造を採用しているため、使用時に鏡筒を伸ばす必要がある点に注意。

管理人のレビュー

LUMIX S 28-200mm F4-7.1 Macro O.I.S.

ライカLマウント用の交換レンズとしては初であると同時に、他社を含めて最小・最軽量の高倍率ズーム。開放F値は暗めですが、携帯性を重視しつつ、広いズーム域が必要となる場合は面白い選択肢。また、販売価格は同カテゴリの中では手ごろなほう。

光学性能はまずまず良好。ピント面の切れ味はそこそこですが、背景の柔らかいボケが特徴。高倍率ズームレンズとしては見栄えが良いので、F値は大きいものの使い勝手は良好。ただ、LUMIXの未成熟な像面位相差AFと低照度(大きなF値)は相性が悪く、AFが迷いやすいのは難点。日中では快適。

管理人のレビュー

2025年に期待すること

LUMIX S1シリーズ後継モデル

LUMIX S5IIから始まった「新世代の処理エンジン+像面位相差AF」を搭載する製品が増えてきましたが、「LUMIX S1 シリーズ」の更新がまだありません。S1は「S5II」と個性が被ってしまうものの、S1RやS1Hはそろそろ後継モデルの登場を期待したいところ。

実際、噂ではS1やS1Hの後継モデルが来年に登場するかもしれないと囁かれています。それが年始のCESや2月のCP+となるのか、夏ごろまでおあずけとなるのか今のところ不明。

マイクロフォーサーズはラインが消滅しているGX7の後継を期待したいところですが…、それは望み薄。もちろん、でたら買うと思います。

あるとしたら「S9」のマイクロフォーサーズ版でしょうか?実際、「G9II」は「S5II」の外装を継承しているので、同じようなコンセプトで登場したとしても驚きません。

レンズは?

レンズロードマップ上には標準ズーム・超望遠ズームの2本が控えています。どのような製品となるのか今のところ不明ですが、上海の展覧会で初めてお披露目された際は「大口径標準ズーム」と記載。他社でいくつか存在する「手頃な価格の大口径ズーム」になると良いですねえ。

超望遠ズームは「100-500mm」のように見えますが詳細は不明。最近のコンパクト路線を継承するのか、一般的なサイズの超望遠ズームとなるのか気になるところ。

前述したように、「S PRO」の新レンズを見てみたいところ。しかし、今のところ噂情報は耳にしていません。単焦点レンズが50mm F1.4のみなので、35m F1.4や85mm F1.4が出るのか出ないのか…。

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