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パナソニック LUMIX S 26mm F8 レンズレビューVol.2 解像性能編

パナソニック「LUMIX S 26mm F8」のレビュー第二弾を公開。絞りはF8固定ですが、フレーム全域で非常に良好な解像性能を発揮。近距離でもピントを合わせた場所はシャープな結果が得られるようです。

今回の簡単なまとめ

小型軽量な26mm広角レンズとしては良好な解像性能です。F値固定で絞りを調整することはできませんが、F8でフレーム隅まで良好な結果が得られています。2400万画素からのハイレゾモードで結果が向上する可能性があり。LUMIX S9やS5IIの手持ちハイレゾは積極的に使いたいところ。

Good resolution performance for a small, lightweight 26mm wide-angle lens. f/n is fixed and the aperture cannot be adjusted, but good results are obtained all the way to the corners of the frame at f/8. Results may be improved in high-resolution mode from 24 megapixels. Lumix S9 and S5II are the best choice.

LUMIX S 26mm F8のレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:LUMIX S5II
  • 交換レンズ:LUMIX S 26mm F8
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

中央

F8絞り固定ですが、ハイレゾモードでチャートテストの限界まで解像しています。少なくとも2400万画素のLUMIX S5IIやS9では十分な性能を備えています。

周辺

中央と同程度の非常に良好な結果が得られます。近距離では若干の像面湾曲が見られるため、被写体を確認しながらピントを合わせないと最良の結果が得られません。。

四隅

中央や周辺と比べると性能が少し低下するものの、コンパクトな広角レンズとしては十分な性能。

数値確認

中央 周辺
通常 3935 3260 3153
ハイレゾ 4519 4649 測定不能

隅は歪曲収差の影響でチャートが変形してしまい、ハイレゾモードでは測定不能でした。実写作例を見る限りでは、非常に良好に見えます。

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2024年6月24日 晴れ 無風
  • カメラ:LUMIX S5II
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:NEEWER ギア雲台
  • 露出:絞り優先AE ISO 100
  • ドライブ:三脚ハイレゾモード ディレイ5秒 96MP
  • RAW:Adobe Lightroom Classic CC
    ・シャープネスオフ
    ・レンズ補正オフ
    ・ノイズ補正オフ

中央

F値を操作することはできませんが、良好な解像性能・コントラストです。

周辺

中央と比べると若干ソフトですが、これが陽炎の影響なのか非点収差・像面湾曲の影響なのか判断が難しいところ。どちらにせよ、全体的にシャープで大きな問題はありません。

四隅

中央や周辺と比べて周辺減光が目立つものの、画質の顕著な落ち込みはありません。コンパクトで低価格な26mmレンズとしては良好な結果。

まとめ

小型軽量な26mm広角レンズとしては良好な解像性能です。F値固定で絞りを調整することはできませんが、F8でフレーム隅まで良好な結果が得られています。2400万画素からのハイレゾモードで結果が向上する可能性があり。LUMIX S9やS5IIの手持ちハイレゾは積極的に使いたいところ。厄介となるのはストロークの短いフォーカスリング。「26mm F8」と被写界深度の深いレンズですが、フォーカスリングのストロークは0.25mから無限遠まで45度ほど。ピント山を掴むには無限遠側でも細かい調整が必要となります。カメラ側ですばやく拡大表示できるコントロールを整えておくと便利。ピントさえ合わせてしまえば、全体的にシャープで快適なレンズです。F8と暗めですが、日中屋外であれば困ることはすくないはず。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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