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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 最新情報まとめ

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」の情報を収集しています。

更新履歴

データベース

レンズの特徴

解像力
表現力
機能性
携帯性
価格
  • 高い接写性能
  • 防塵防滴仕様
  • 深度合成対応
  • MFフォーカスクラッチ
  • L-Fnボタン

購入早見表

レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 12-40mm(35mm判換算24-80mm相当)
レンズ構成 9群14枚
防滴処理 防塵防滴機構
画角 84° - 30°
最短撮影距離 0.2m
最大撮影倍率 0.3倍(35mm判換算 0.6倍相当)
最近接撮影範囲 58×44mm
絞り羽枚数 7枚(円形絞り)
最大口径比 F2.8
最小口径比 F22
フィルターサイズ Ø62mm
大きさ 最大径×長さ Ø69.9×84mm
質量 382g

レンズ構成図

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MTFチャート

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更新履歴

  • 2017.3.27:全体的にページを更新。ePHOTOzineのレビューを抄訳。
  • 2016.4.12更新:色々リンクを追加
  • 2015.10.18:ページを公開

高機動・高機能・高性能と三拍子揃った大口径ズームレンズ

35mm換算で24-80mm相当の焦点距離を全域f2.8でカバーする大口径標準ズーム。 個人的な事を言えば、このレンズを使いたいが故にオリンパス機を買っちゃいそうになっている。「サイズは半分、価格はフォーサーズ」と言われているが、まさにこのレンズはそれに当たる。APS-CサイズのSIGMAの標準大口径と比べると価格は倍、純正大口径と比べてもドッコイだったりチョイ安程度。 「フォーサーズにそこまで資金を注ぐか?」と問われれば、私は注ぎたい方に回る。

防塵防滴には定評のあるオリンパス。このレンズもM.ZUIKOの最高峰と言うことで贅沢なシーリングを施してある。E-M5系やE-M1と合わせれば、 軽量で堅牢なフィールドカメラとなってくれるだろう。PENTAXユーザーの私としてはこの防塵防滴構造がかなり惹かれる点だ。

さらにこのレンズは最短撮影距離が全域で20cm。望遠端でレンズ先端から7cm。広角端でレンズ先端から9cmまで近寄ることが出来る。おかげさまで撮 影倍率0.3倍(35mm換算で0.6倍)を実現。ちょっとしたマクロ撮影も可能。その際も防塵防滴レンズである事が幸いして、果敢に攻め込むことが出来る。さらに、ファームアップデートでE-M1で「深度合成」が可能な数少ないレンズの一つとなり、マクロ撮影がさらに面白くなっている。

その便利なマクロ撮影を支えてくれるのが、マニュアルフォーカスクラッチ構造。タムロンのSPAF90mmF2.8をお持ちの方はお分かりになると思うが、 フォーカスリングを前後にクラッチする事で、AF・MFを切り替える事が出来る。つまりボタン操作の必要なシームレスな撮影を楽しむ事が出来るのだ。

オートフォーカス駆動にはリニアモーター(MSC機構)を採用。高速オートフォーカスを実現している。これにより、ギアを排除した静音性を獲得すると共に動画撮影においても便利な役割を果たしてくれる。

現在は新品で7万円程、中古市場で6万前後。価格は高いが描写に定評のあるオリンパスPROシリーズだけあって、マイクロフォーサーズを使うなら買わなきゃソンソンなレンズ。よく写りすぎるので、人物ポートレートで使う際には設定をソフトにした方が良いくらい。

注意点は、標準ズームの焦点域ではf2.8通しでもイメー ジしたボケ味を出しにくい事がある。ボケを演出する為には出来るだけ望遠側で絞りを開き気味で撮影する様に心がけたい。詳しくは各サイトの作例をご覧に なって頂き、このボケ味で満足できれば衝動買い。ボケ味が小さいと感じるのならば40-150mmPROなんて選択肢を考えて見ては如何だろうか?

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海外の評価

Admiring Light

  • 全体的にハイクオリティなプラスチックと金属でしっかりと構成されており、大部分は期待に応える外装だ。しかしながら内筒には遊びがあり、移動時には擦れる音がする点がマイナスだ。全体的に良好な作りだが、個人的な見解としては40-150mm F2.8 PROがより頑丈だ。
  • レンズは広角端で僅かに内筒が伸びる。内筒が最も短くなるのは16mmだ。滑らかに動作するが、他のレンズと比べて抵抗感が弱い。
  • フォーカスリングはとても滑らかでクラッチ構造を備えている。
  • レンズフードはボタン式ロック機構を備えているが、率直に言うと不格好で不必要に見える。
  • L-Fnボタンが存在するものの、このボタンが有るレンズと無いレンズが混在しているのでL-Fnボタンの操作感が体に染みつかない。
  • オートフォーカスは多くの状況でとても高速で正確に動作する。AF-Cでも優れたパフォーマンスだ。
  • ズームレンジ全域の絞り開放を含めて、フレーム全域でとてもシャープなレンズだ。隅は少しソフトだが、1?2段ほど絞るとシャープさが増す。
  • E-M5 Mark IIのハイレゾショットを使用してもシャープネスは維持されている。
  • 無限遠でも近接でも同じくらいシャープだが、接写時のF2.8のみ僅かにソフトな傾向がある。
  • ボケは滑らかで均質、とても良好な描写だ。
  • コントラストは大胆過ぎず、全ての絞り値で強めだ。発色は豊かで正確なので後処理要らずのとても良好なものだ。
  • 残念ながら色収差のカテゴリでは少し転んでいる。ズーム全域に渡りシアンとマゼンダの倍率色収差を確認できる。色収差は広角側で最も大きい。
  • 歪曲は注意が必要だ。JPEGやプロファイルが自動適用されるRAW現像ソフトでは分からないが、プロファイルが適用されないソフトでは広角側で目立つ樽型歪曲が存在する。
  • 周辺減光は良好で絞り開放でも最小限だ。
  • レンズフレアは出る時は出るが悪いパフォーマンスではない。コントラストの低下は他のレンズよりも少ない。逆光耐性はパナソニックの12-35mm F2.8より良好だ。

長所:小型・防塵防滴・クラッチ構造のフォーカスリング・絞り開放からズーム全域でシャープ・標準ズームとしてはとても心地よいボケ・豊かなコントラストと色・優れた接写性能・高速で静かで正確なAF・周辺減光が抑えられている

短所:PROグレードとしては僅かにビルドクオリティが低い・多くの設定で目に見える倍率色収差・特定の状況ではフレアが発生しやすい・光学的な樽型歪曲

ズームレンジ全域でとてもシャープな標準レンズは本当に珍しい。優れたクオリティで多くの撮影に対応できるレンズだ。

色収差や歪曲収差をデジタル補正に依存しているため完璧なレンズでは無い。そしてPROグレードとしてはビルドクオリティが期待よりも僅かに劣っている。

光学的にはそれほど心配することは無い。色とコントラストは優れ、ボケはとても心地よい。マイクロフォーサーズシステムユーザーであれば一本持っておくべきだ。

やや高価だが、この光学性能で小型なのは素晴らしいので価格は適正だ。パナソニックの12-35mm F2.8が競合レンズとなるが、個人的にはオリンパスのほうがより優れている。光学手振れ補正が必須でない限り優先順序は先だ。

ePHOTOzine

レンズの造り
  • レンズは光沢のある高品質なプラスチック製だ。マウント部は金属製で耐候シーリングが施されている。レンズの重さはわずか382g。
  • インナーフォーカスのため62mmのフィルター枠は回転しない。
  • フォーカスリングはスライド式で距離指標を使ったフォーカスモードに自動変更する。素早くフォーカスを切り替えるには最適だが、レンズ交換の際に思わぬアクシデント(誤操作)に見舞われるかもしれないので注意。
解像力・色収差・周辺減光
  • 12mm…F2.8からフレーム全体で既に際立った性能であり、1段絞る事でさらに向上する。
  • 18mm…パターンは12mm時と同様でF8まで良好な結果が保たれる。
  • 40mm…解像力は僅かに低下するが、依然として良好だ。F4?F5.6の絞り値では全域で顕著な解像力を示す。
  • 色収差はほとんどのケースで良好に補正されている。12?18mmの間では、F11?F22の間で1ピクセルを超えるだけだ。
  • 周辺減光は12mmでは絞り開放で1.35段の減光、40mmで0.76段だ。F5.6まで絞り込むと解消する。
  • 歪曲はデジタル補正を切ると5.51%の大きな樽型歪曲、40mmで0.965%の糸巻き型を示す。かなり目立つ数値だが、これはデジタル補正で比較的簡単に補正できる。
  • フードを外してもフレアには強く、コントラスト低下は良好に抑えられている。
総評

マイクロフォーサーズカメラでプロ仕様の標準レンズを探しているのならば、このレンズがまさにそうだ。絞り開放から多くのズームレンジで解像力を発揮し、コンパクトで防塵防滴、堅牢性が高い。このレンズは確かに優れた性能を持っており、多くのユーザーに支持されることでしょう。

長所:絞り開放から優れた解像力、コンパクトで軽量、堅牢な鏡筒、防塵防滴、MFへの迅速なアクセス、価格が良好

短所:レンズ交換の際にマニュアルフォーカスクラッチが作動しやすい

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