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ニコン「150-500mm F5-6.3」「200-700mm F5.6-8」光学系の特許出願

2024年8月23日付けニコンの気になる特許出願が公開。「150-500mm F5-6.3」「200-700mm F5.6-8」を想定したような超望遠ズーム光学系の実施例を複数掲載しています。

概要

  • 【公開番号】P2024114788
  • 【公開日】2024-08-23
  • 【発明の名称】変倍光学系及び光学機器
  • 【出願日】2024-06-25
  • 【分割の表示】P 2022568230の分割
    【原出願日】2021-12-02
  • 【出願人】
    【識別番号】000004112
    【氏名又は名称】株式会社ニコン
  • 【課題】小型化、軽量化を図ることができるとともに、高い光学性能を有する変倍光学系及び光学機器を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年、望遠変倍光学系において、鏡筒を小型化、軽量化することが求められている(特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1に記載の光学系は、さらなる光学性能の向上が要望されている。

実施例1

  • 焦点距離:185.000-581.999
  • F値:5.151-6.480
  • 半画角:6.53-2.08
  • 像高:21.630
  • 全長:330.000
  • バックフォーカス:69.619-54.491

実施例3

  • 焦点距離:154.500-485.000
  • F値:5.150-6.480
  • 半画角:7.84-2.50
  • 像高:21.630
  • 全長:320.000
  • バックフォーカス:59.400-53.563

実施例4

  • 焦点距離:206.000-679.001
  • F値:5.768-8.061
  • 半画角:5.85-1.78
  • 像高:21.630
  • 全長:350.000
  • バックフォーカス:69.874-56.349

既存のNIKKOR Zレンズ「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」とは異なる光学系の特許出願。分割特許で元は2021年ですが、以前の特許はピックアップしていなかったので今回の特許に注目しました。昨年夏に初に発売したレンズですが既に二年前には色々と光学系を検討していたのかもしれませんね。

「150-500mm F5-6.3」「200-700mm F5.6-8」を想定したような光学系ですが、Z 180-600mmとよく似ているズームレンジ・開放F値のため、追加で商品化される可能性は低そう。ただ、キヤノンのように600mm超のズームレンズを見てみたい気もしますが…。

商品化されたレンズで採用した光学系はタムロン連名の特許と思われます。この特許の出願日は2022年となっているので、今回の分割特許の元となった特許よりも後に出願しています。なぜニコン独自の光学系からタムロン連名に切り替えたのか意図は分かりません。

私もZ 8と組み合わせて使用。ソニーと同じくインナーズーム光学系を採用しており、600mmのまま収納することもできるので便利。ズームリングも軽い力で動かすことができ、素早いズーム操作に対応しています。最短撮影距離も比較的短いので使いやすい。

ニコン NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR 最新情報まとめ

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