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タムロン 70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD用と思われる特許出願

2024年1月9日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。「70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD」と思われる光学系のほか、製品化された光学系とは別の「50-300mm F4.5-6.3」「50-400mm F4.5-6.3」の実施例が含まれています。

概要

  • 【公開番号】P2025003586
  • 【公開日】2025-01-09
  • 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
  • 【出願日】2024-10-23
  • 【分割の表示】P 2020085089の分割
    【原出願日】2020-05-14
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【課題】 小型かつ軽量なズームレンズを提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の固体撮像素子を用いた撮像装置において、近年固体撮像素子の高画素化が進んでいることにより、光学系についても以前に比べ更なる高性能化が求められている。また、カメラの小型化に伴い、光学系についても小型のズームレンズが求められている。
  • 【0003】
    しかしながら、製品全体として小型のズームレンズはあまり実現されていない。
  • 【0004】
    特許文献1には、いわゆるミラーレス一眼用の望遠ズームレンズ用光学系に関する発明が開示されている。当該ズームレンズでは、絞りより像側にフォーカス群を配置することにより、フォーカス機構の小型化を図っている。
  • 【0007】
    特許文献1に記載のズームレンズでは、フォーカス群の像側のレンズ群が大きく、製品全体としては小型化および軽量化が不十分である。また、特許文献2に記載のズームレンズでは、第2レンズ群のレンズ径が大きいため、フォーカス機構が大きくなり、径方向の小型化および軽量化が不十分である。

実施例1

  • 焦点距離:51.552-290.9854
  • F値:4.7089-6.4952
  • 半画角:23.4944-4.1286:

実施例2

  • 焦点距離:51.5451-387.9155
  • F値:4.6040-6.4986
  • 半画角:23.3081-3.1194

実施例3

  • 焦点距離:72.1249-290.9111
  • F値:4.5378-6.6499
  • 半画角:17.0633-4.1549

レンズ構成を見る限りでは「70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD」用でしょうか。ソニーEマウント用が2020年に発売され、その後にニコンZマウント用が2022年に発売されています。

そして、実施例を見る限りでは2020年の段階で50mm始まりの望遠ズームレンズも検討していた模様。その2年後に「50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」が、さらに2年後に「50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」をリリース。

70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD」はミラーレス用の望遠ズームとしては非常に安価で、特にZマウントでは替えの利かない選択肢として重宝しています。手振れ補正を搭載していないため、ボディ側に手振れ補正を搭載していないAPS-Cカメラでは注意が必要。

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