2024年11月14日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「24-130mm F4 IS」「24-80mm F2.8 IS」を想定したような光学系の特許となっています。28-70mm F2.8 IS STMと同じく、沈胴構造を想定していたのかもしれませんね。
概要
- 【公開番号】P2024160458
- 【公開日】2024-11-14
- 【発明の名称】ズームレンズおよび撮像装置
- 【出願日】2023-05-01
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】明るいFナンバー、高ズーム比、高い光学性能を有する小型ズームレンズを得る。
- 【背景技術】
【0002】
上記のような撮像装置に用いられるズームレンズには、諸収差が少なくて高い空間周波数まで高解像力を有する高性能であることが求められている。このようなズームレンズにおいては、回折による光学特性の劣化が無視できない。回折による結像性能の劣化はズームレンズのFナンバーで決まるため、ズームレンズには開放Fナンバーが明るい(大口径比である)ことが求められる。また、暗所での撮像でのノイズを軽減するためにも、ズーム全域において明るいFナンバーが求められる。さらに、ズームレンズには小型であるとともに高ズーム比が得られることも求められる実施例1
- 焦点距離:24.72-130.99
- F値:4.08-4.12
- 半画角:37.84-9.38
- 像高:19.20-21.64
- 全長:127.91-182.91
- バックフォーカス:11.19-47.32
実施例2
- 焦点距離:24.72-82.44
- F値:2.88-2.91
- 半画角:37.91-14.71
- 像高:19.25-21.64
- 全長:141.91-178.40
- バックフォーカス:12.29-33.22
参考:沈胴構造を採用した28-70mm F2.8 IS STM
実用化していない標準ズーム用と思われる光学系「24-130mm F4 IS」「24-80mm F2.8 IS」を想定しているように見えます。構成そのものは商品化された「RF28-70mm F2.8 IS STM」と似ており、沈胴構造のズームレンズを構想している中での一案だったのかもしれませんね。
コンパクトな高倍率のF4ズームレンズ便利そうですねえ。いつも通り、歪曲収差はカメラ側の補正に依存しており、歪曲収差の補正を前提として広角側の像高がフルサイズセンサーに足りていません。四隅を引き延ばす設計と思われる。Lシリーズのレンズといるよりも、無印の手頃でコンパクトなズームレンズでしょうか?
いずれにせよ、特許出願の存在で将来の製品が確定するわけではありません。参考までに、2020年に公開された類似するパラメータの光学系に関する特許記事を以下に掲載。
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