このページではキヤノンのコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G5 X Mark II」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2019-08-29:フォトヨドバシが実写レビューを掲載しています。
- 2019-08-10:PhotographyBlogがサンプルイメージを公開しました。
- 2019-08-09:DPReviewがサンプルギャラリーを公開しました。
- 2019-08-04:Mobile01がファーストインプレッションと作例を掲載しています。
- 2019-07-09:正式発表されました。
- 2019-07-09:国内では8月上旬に量販店価格113,400円(税込)で発売予定とのこと。
- 2019-07-04:北米で899ドルで販売されると噂されています。G5 Xとそこまで差が無い価格設定となりそうですね。
- 2019-07-02:画像を追加。G5 Xから外観が大きく変化し、G7 Xに近いデザインとなったようです。ただし、ポップアップ式EVFを備えており、RX100 Vに近いカメラとなっている模様。
- 2019-07-02:そろそろ「PowerShot G5 X Mark II」が登場しそうな雰囲気となってきたのでページを作成しました。リークされているスペック情報を見る限りでは外観が大きく異なっている模様。少なくとも内蔵EVFはポップアップ式となるようなので外観はG7 Xに近いものとなる模様。イメージセンサーはRX100Vのように積層型CMOSを採用しているらしいので非常に高速な連写性能を期待できそうですね。(G7 X Mark IIIは裏面照射型か積層型か判断が付いていないようです)
データベース
購入早見表
海外の評価
DPReview
Mobile01
バランス良好Gシリーズ
- 本体は頑丈なプラスチックで重量は僅か340gだ。
- 新設計のズームレンズは最も注目すべきポイントだ。以前は24-100mm相当のF1.8-F2.8レンズだったが、今回は24-120mm相当のF1.8-F2.8レンズへと進化している。焦点距離が伸びているにも関わらず、ボディサイズは以前より小さくなっている。
- さらに接写性能は広角側で5cm、望遠側で20cmとなり高い撮影倍率を持つ。競争力の高いレンズと言えるだろう。
- 焦点距離と開放F値の相関関係
・24mm:F1.8
・26mm:F2.0
・33mm:F2.2
・47mm:F2.5
・68mm:F2.8
・このカメラでは焦点距離が表示されず、光学倍率のみ表示されるのは残念だ。 - レンズコントロールリングは従来通りだが、デクリック機構は省略されている。
- コントロールインターフェースはG7 X Mark IIIとよく似ている。違いは3.5mmマイク端子が無いこと、レンズ、ポップアップ式EVFくらいだろう。
- このカメラにはPowerShot初となるポップアップ式の電子ビューファインダーを備えている。ソニーRXと似ているが、RXシリーズのように電源ボタンとリンクしていない。
- ポップアップEVFを展開するとカメラ中央上部のアイセンサーがオンとなる。このセンサーが作動するとモニターが消灯してファインダーへ表示が切り替わってしまうので、ファインダーを使用しない時は格納しておくべきだ。
- G5 Xが搭載していたホットシューは無くなっている。
- 露出補正ダイヤルは「・」に合わせることでカメラ側での操作が可能となっている。
- RECボタンでの動画撮影は1080p 60fpsのみに対応している。
- 背面モニターは104万ドットでタッチ操作に対応している。タッチ操作のレスポンスは過去のキヤノン機と同じくらい優れており、メニューとライブビュー操作に対応している。操作メニューはEOSシステムとほぼ同等だ。
- USB-C端子での給電が可能となっているが、USB-PD対応製品限定となっているので注意が必要だ。
- 三脚ネジ穴は光軸から外れており、SDカードスロットはUHS-Iまで対応している。
- 1型センサーのため、画質はスマートフォンよりも優れている。ただし、広角・望遠に関わらずフレーム端の領域ではディテールが少し低下している。
- コンパクトデジタルカメラのマクロは周辺画質が低下する傾向にある。しかし、このカメラのマクロに問題は無かった。
- ISO感度ノイズはISO125?800まで良好だ。ISO1600から徐々にディテールが低下するものの、ISO3200前後までのパフォーマンスは注目に値する。
- AIサーボを使った追従連写性能は優れている。しかし、連写中のライブビュー表示は遅延しているため、撮り手の追従予測が難しい。
- RAWバーストモードを使うと30コマ秒の連写速度で撮影可能だ。10個のRAWファイルがまとめられ一つのCSIファイルとして出力される。プリ連写を有効にすることでシャッターボタンを押す0.5秒前から保存可能だ。
- 4K・FHDを問わずダイナミックISを利用可能だが若干のクロップが発生する。
ハードとソフトのバランスが取れた1台だ。完璧なポータブルマシンでは無いが、1型センサーと光学5倍ズームを備えた堅実なGシリーズだ。
長所:優れたグリップで安定性が高い・24-120mm F1.8-2.8・最大撮影倍率0.47倍・ポップアップ式EVF・レスポンスの良いタッチパネル・内蔵NDフィルター・30コマ秒のRAWバーストモード・4K 30pクロップ無し・FHD 120p・FHD HDR・追従時は8fpsだが精度が高い
短所:PD非対応製品でのUSB充電非対応・光軸上に無いネジ穴・ローリングシャッターの速度は十分な速さではない・耐久性能は並み・動画時の手ぶれ補正効果は限定的・像面位相差AFではない・小さなAFフレームが無い・連写時にライブビューが遅延する
Digital Camera Wold
小型軽量で強力なカメラだが高価
- 前モデル「G5 X」はカメラ上部に電子ファインダーを装備した一眼レフスタイルのカメラだった。Mark IIは外観が大きく変わり、電子ファインダーはソニーRX100シリーズと同じくポップアップ式を内蔵した。
- ポップアップ式電子ファインダーとなったことで長方形デザインとなりポケットに入れやすくなった。その一方で元のデザインにあった個性や魅力は失われている。
- 操作性は同時に発表されたG7 X Mark IIIと非常によく似ている。ボタンレイアウトやデザインはかなり似ているので見分けるためにはじっくり観察しなければならない。
- ポップアップ式の電子ファインダーはカメラをコンパクトに保つが、使用するためにはポップアップ後にファインダーを引き出さなければならない。236万ドットの解像度は市場における最高画質とは言えないが、鮮明で明瞭な見え具合である。
- 全体的な質感や、積み重ねられた露出補正ダイヤルとモードダイヤル、カスタマイズ可能なレンズコントロールリングはお気に入りだ。しかし、コンパクトで日常的に利用できるコンパクトなカメラである。
- G7 X Mark IIIと同じセンサー・プロセッサー・オートフォーカスシステムである。高速で肯定的なAFであり、特に高速で効果的な顔検出機能はとてもよく似ている。
- 画質は1型センサーと言うこともあり、より大きなセンサーサイズの一眼レフやミラーレスと比べてそれほど見事なものでは無い。しかし、試写ではナチュラルな見え具合で、パンチがあり、彩度があり、露出は基本的にバランスが取れている。ただし、ディテールはそれほど見事ではなかった。
- スマートフォンやお手軽カメラに見られるノイズリダクションと似ているのは残念だ。
前モデルよりも小型で強力なカメラであるのは明らかだ。よりコンパクトながら、ズームレンジの広い光学5倍ズームレンズとポップアップ式電子ファインダー、強力な4K動画撮影機能を備えている。ただ、より安いG7 X Mark IIIで導入したマイク端子をG5 X Mark IIで省略したのは賢明な判断だったのか疑問が残る。Vloggerとコンテンツクリエーターの時代にこれは誤った選択だったように感じる。
熱心なフォトグラファーやビデオグラファーにとってコンパクトで面白いカメラだが、価格を考慮すると静止画・動画でベストな選択肢とは言えない。多くの点で評価できるカメラだが、強くおススメできるポイントではない。
ePHOTOzine
優れたパフォーマンスとスピード
- 前後に滑りにくいラバーグリップが施され、握りやすく使いやすい。
- 主にプラスチックパーツで構成されているが、全体的に良好な作りだ。
- コントロールリングは回転する時にクリック感を伴う仕様である。プラスチック製のため質感はあまり良く無い。
- レンズ鏡筒とチルトモニタのヒンジは金属製である。
- RECボタンやコントロールリング、AEロックなどがカスタマイズ可能だ。
- メニューシステムはEOSシリーズと同じなので、EOSを使い慣れた人にとって馴染みのあるメニューだろう。
- 一貫したキヤノンらしい優れた色再現だ。
- 露出は信頼性が高く、露出補正の必要性は高くない。オートライティングオプティマイザは不自然にならないように広いダイナミックレンジの表現が可能だ。
- レンズはズームレンズ全域で最小限の歪曲収差となる良好な性能だ。カメラ内で自動的に補正されている。
- 屋外で周辺減光の兆候は見られなかったが、広角端では目に付く可能性が高い。
- マクロ撮影時は望遠端とF2.8の組み合わせでソフトだ。
- レンズは逆光耐性がとても高い。
- 色収差はとても良好に補正されている。
- ISO感度のおススメは125?800だ。ISO3200ではノイズが増加してディテールの低下が顕著となるが、ISO1600?3200までは良好な結果を得ることが出来る。ISO6400-12800はノイズレベルが強くなり、可能なら避けるべき感度だ。ただし、ウェブサイズ程度なら依然として使える可能性がある。ISO25600は避けるべきだろう。
- オートホワイトバランスはタングステン照明で暖色傾向だ。専用プリセットでも同様の結果となる。この場合はオートホワイトバランス(白優先)を使ったほうが良い。
G5 Xからスピードとパフォーマンスの点で大きな進化を遂げている。最大30コマ秒のRAW連写や更新された光学5倍ズームレンズ、1.0型積層型CMOSセンサー、優れたノイズ耐性などなど。4K動画も利用可能だが、撮影時間は10分までだ。
長所:新光学5倍ズームレンズ・4K UHD・ポップアップ式EVF・30コマ秒連写・チルトモニタ
短所:カスタマイズできるボタンが限定的・プラスチック製のカメラボディとレンズリング・オートモードのシーン制御がより豊富であると良かった。
Camera Jabber:Hands on
Hands on
- EVFはG5 Xと同じ0.39型 236万ドットの有機ELファインダーだ。ポップアップ式のためカメラ本体に格納することが出来る。大きなファインダーでは無いが、コンパクトデジタルカメラに適したサイズである。
- レンズは8.8-44mm F1.8-F2.8となり、これはフルサイズで言うところの24-120mmに相当する画角だ。従来よりも20mm相当のズームレンジが伸びているので役に立つだろう。120mmを使うことでボケ量でアドバンテージがあるはずだ。
- G7 X Mark IIIと同じ2010万画素の積層型CMOSセンサーを実装している。DIGIC 8プロセッサと組み合わさって驚くほど高速な連写速度を実現した。結果として、最大70枚で30fpsのRAWバーストモードに対応している。RAW+JPEG出力では8.0コマ秒または20コマ秒による連写が可能だ。
- ポップアップ式ファインダーとなったのでG5 Xよりもポケッタブルな形状だ。
- カメラ前部にはゴムグリップが、後部にはサムレストがあるのでしっかりとカメラを握ることが出来る。
- 背面のボタンレイアウトはとてもスタンダードなデザインだ。
- 背面モニタは180度傾けることが出来るのでセルフィーやハイアングル・ローアングルに対応している。
- 非常に暗い環境でも高速なAFだった。
- まだRAWファイルを確認していないが、JPEGはディテールが豊富でとても感心した。ノイズリダクションは良好でISO12800でもかなり良好だが、我々の基準で言うとISO3200までだ。
DPReview:Points
知っておくべきポイント
- どちらもイメージセンサーが積層型CMOSへと更新されている。DRAMチップを搭載したこのイメージセンサーとDIGIC 8プロセッサーにより非常に高速な読み出し速度となっている。
- G5 Xの連写速度はRAW出力で1.1fpsしかなかった。それが両機とも追従AFで8.0fps/8.3fps、AF固定で最大20fpsのRAW+JPEG出力が可能だ。(G7 X Mark IIは最大で5.4fpsである)
- さらに電子シャッターに切り替えるとRAWバーストモードで30fpsのRAW出力に対応している(AF/AE固定)。さらにシャッター半押しから全押しまでの0.5秒間のプリ連写(15枚)に対応している。
- どちらも4K 30p、FHD 120fpsの撮影をクロップ無しで撮影可能だ。これはFHD 60pのみの旧モデルから大きな変化である。
- どちらもデュアルピクセルCMOS AFを搭載していないが、G7 X Mark IIのコントラスト検出AFは驚くほど効果的だったので同じパフォーマンスを期待できるだろう。
- 残念ながら4K 24pの動画撮影は含まれていない。マイク端子はG7 X Mark IIIのみだ。
- G7 X Mark IIはVlogerに好まれたカメラであり、G7 X Mark IIIはさらにカメラで直接YouTubeへライブ動画を流すことが出来る機能を実装した。これはG5 X Mark IIには搭載していない機能だ。
- 小型なNB-13LバッテリーでWiFi・ライブストリーミングは荷が重い。しかし、このカメラはUSB給電に対応している。これはG5 X Mark IIも同様だ。
- G7 X Mark IIIの外観はMark IIとほとんど変わらないが、G5 X Mark IIは外観が大きく変化した。G5 X Mark IIはG5 Xに存在したフロントコマンドダイヤルが無くなっている。
- どちらもレンズ外周部にカスタマイズ可能なコントロールリングを備えているが、残念なことにG7 X Mark IIのようなクリック解除機能は無い。
- G5 X Mark IIとG7 X Mark IIIの大きな違いはG5 X Mark IIIに搭載されたポップアップ式OLED電子ファインダーと新設計のレンズだ。
・EVFはソニーと同じような仕組みの236万ドットだ。さらに120fpsのリフレッシュレートにより動体の撮影が簡単だ。
・新設計のレンズはF18-F2.8を維持しながら24-120mmとズームレンジが広がっている。以前からズームレンジの広いレンズだっただけに、さらなるアップグレードとは驚きだ。 - 他に追加・改善した項目はいくつかある。
・新しいフォーカスブラケットモード
・改良したパノラマモード
・Bluetooth/WiFi
・HDR動画
・最速1/25600秒の電子シャッター
・4Kタイムラプス
・EOS似のインターフェース - キヤノンは驚くほど多くの改良とアップデートを堅実だった2台の前モデルに詰め込んだようだ。
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