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シグマ 17mm F4 DG DN レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

シグマ「17mm F4 DG DN」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

17mm F4 DG DNのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

絞り開放で少し目立つ周辺減光が発生し、絞ると改善しますが完璧に抑えることは出来ません。フラットな露出を得たい場合はレンズプロファイルによる補正が必須のように見えます。

無限遠

最短撮影距離と比べてさらに強い減光が発生。絞りによる改善効果は薄く、電子的な補正の必要性が高い。小型軽量な超広角レンズで最も大きな妥協点と言えるでしょう。

逆光耐性・光条

中央

強い光源をフレーム中央に配置した場合、フレア・ゴーストは共によく抑えられています。絞っても隠れていたゴーストが顕在化することもなく、良好な状態を維持。

光源をフレーム隅に移動しても良好な状態を維持しています。絞りによる逆光耐性の大きな変化はありません。

光条

優れた逆光耐性を備えていますが、絞りを閉じた際の光条はイマイチ。回折の影響が発生するまでの絞りでは全く発生しないうえ、絞っても先細りする光条にはなりません。無理に絞るくらいであれば、クロスフィルターを装着したほうが良いでしょう。

まとめ

小型軽量な超広角レンズらしく、周辺減光がウィークポイント。致命的な弱点とまでは言えないものの、絞っても光学的に解消することはありません。状況によっては周辺減光の補正が必須となります。幸いにも、最近のカメラボディは光量補正によるノイズの増加が目立ちません(高ISO感度を使っていれば別ですが)。気になる場合は積極的に自動補正を利用して良いかと思います。

広角レンズは画角が広く、強い光源がフレーム内に入りやすく、この際に逆光耐性が低いと意図しないフレアやゴーストに悩まされることが多い。しかし、このレンズは優れた逆光耐性でフレアやゴーストを効果的に抑えているように見えます。積極的に逆光で撮影したくなるレンズです。フレアが目立つシーンに遭遇した場合は装着しているレンズフィルターなどが原因となっている可能性あり。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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