悪魔のレンズはLUMIXで使えるか?
オリンパスの交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」は前代未聞のズームレンジと開口値の組み合わせで2016年末に登場した悪魔のレンズですね。珍しいF4ズームレンズと言うだけでは無く、ズームレンジ全域で高解像な描写性能と驚異の手振れ補正効果を持っています。
オリンパスの一部カメラと組み合わせることでより手振れ補正効果を高めることが可能です。もちろんパナソニックLUMXシリーズと組み合わせて使うことも出来ますが、手振れ補正効果で損はしないか気になる人も多いことでしょう。そこで今回はトップクラスの手振れ補正効果を持つ「OM-D E-M1 Mark II」「LUMIX G9 PRO」と組み合わせて補正効果の差を確認してみたいと思います。
LUMIX G9でも使えるか?
問題なく使える
検証結果は後述するとして、先に結論を述べると「ぶっちゃけたところ、差が無い、差が分からない(今回の検証では)」ということが判明。
今回は撮影距離1mと接写シーンで補正効果3段でどちらも安定、補正効果4段で打率5割、補正効果5段で打率2割。中景や遠景なら安定した4?5段分の補正効果は見込めそうです。
50mm(35mm判換算で100mm程度)ではシンクロ手振れ補正の恩恵が無くてもレンズ側の光学手振れ補正で十分カバーできると言うことか?望遠端の100mm(35mm判換算で200mm程度)を使った検証は機会があれば実施してみたい。
ファインダー像を見ている限りではLUMIX G9のほうが微ブレを感じていたのですが…、実写を確認してみると結果は悪く無いのですよね。手振れ補正の効き目がピークに達する速度はE-M1 Mark IIと比べて極僅かに差を感じる程度。
動画撮影時はE-M1 Mark IIのガッチリ固めるほどの補正効果では無いものの、不自然さが無く使いやすい印象。家族の動画撮影でよく使うので個人的にはLUMIXのほうが使いやすい。
追従AFに注意
高解像・手振れ補正は全く問題無いレベルですが、オートフォーカスは部分的に注意が必要です。AF-S・AF-Cの一般的な動作は安定していますが、AF-C時に20fpsの超高連写時(SH)に追従速度が激減します。
高速連写(H)時は問題ありませんが、G9が持つ連写性能をフルに活用できない点は把握しておいたほうが良さそうです。
ファームウェアアップデートで改善するかもしれませんが、少なくとも2018年10月現在のファームウェアVer1.2では上記の動作となっています。これは12-100mm F4 IS PROに限った話では無く、他のPROレンズでも似たような傾向を示します。
検証結果
検証環境
- ミニスタジオで明るさ固定
- 直立姿勢でカメラは両手で支えている状態
(壁や机にもたれかかっていない) - シャッタースピード優先AE
- M.ZUIKO 12-100mm F4 IS PROで50mm固定
- 撮影距離は約1m
- 撮影回数はシャッタースピードにつき10コマ
手振れの判定 参考カット
検証結果リスト
検証中はなんの疑念も無くただただ連写。そして集計中に「あれ?両機で思っていたよりも差が無いぞ?」とジワリジワリ感じる結果になった。
補正効果3段分における安定感はE-M1 Mark IIが有利。正直ブレる気がしなかった。
SS | 結果 | E-M1 II | G9 |
1/3 (5段分) |
Good | 2 | 2 |
OK | 3 | 3 | |
NG | 5 | 5 | |
1/6 (4段分) |
Good | 4 | 5 |
OK | 3 | 2 | |
NG | 3 | 2 | |
1/12 (3段分) |
Good | 10 | 8 |
OK | 0 | 2 | |
NG | 0 | 0 |
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