前回の記事では『EF 70-200mm F2.8L IS II USM』の外観や機能性についてちょろっと書いた。今回は雲の隙間から晴れ間も見えたのでちょっとそこまで写真を撮りにカモメさん。
前からあった手持ちのレンズ、18-135 STMや40mmF2.8、50mmF1.8STM等とは全く違う。迷うこと無く爆速AFがギュンギュン動く。そして強めの手ぶれ補正がしっかりファインダー像を補正するので見やすいの使いやすいのなんの。自身の腕が上がったと錯覚するくらい、ピントが合っている写真が増えた。これが機材の力なんだねと大いに実感。
開け放たれた空間ではEOS 8000Dの19点AFで十分カモメさんを補足出来る。手持ちのペンタックス機だとピントが背景に抜けてしまいAFが迷うシーンが多々ある場面で全くそれが無い。中央にはF2.8対応のデュアルクロスセンサーが設置してあるので、より精度の高いピント合わせが出来るのも大口径レンズならではの特徴だろう。
ボケも綺麗。F5.6まで絞っているものの、十分丸みを帯びた玉ボケが出来上がっている。白飛びも少なく、「え?まだ粘るの?」ってところまで粘ってくれる印象。
また、逆光には特段強く無いとされるレンズだが、今回の撮影では特にフレアで悩まされるシーンも無かった。
動体のみならず、ちょとした花や植物などにも便利。
開放F値が2.8と明るいので、ワイド端70mmでも十分背景を溶かすことは可能。また、画角を変えることが出来るズームレンズなので、ちょっとフレーム内を整理したい時もちょちょいとズームリングを回して微調整出来る。ズームリングの動作も滑らかでいて軽すぎずと言った感じ。
難点はEOS 8000Dにスポット1点AF(7D2など上級機に搭載されているAF)が搭載されていないので、微妙なピントの位置を決めることが出来ない事。また、前後に遮蔽物があると稀に(たまに)そっちにピントを引っ張られてしまう点。
というもどかしさを感じると、EOS 7D MarkIIが微笑みながら手を振っている姿が脳裏をよぎった。こう言う所で上級機との差別化を図るキヤノンには、商売お上手ねえと関心させられる。
とは言え、微妙なピント調整はフルタイムマニュアルのこのレンズならAF後にも可能。ちょっと不便さに目をつぶればまあ実用範囲だと思う。
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