このページではソニー製フルサイズ対応交換レンズ「FE 35mm F1.8」の逆光・歪曲・前後ボケのテスト結果とレビューを公開しています。
FE 35mm F1.8 テスト
逆光耐性・光条
- F1.8
- F2.8
- F4.0
- F5.6
- F8.0
- F11
- F16
- F22
フレア耐性はまずまず良好ですが、強い光を直接フレーミングするとゴーストが発生しやすい。これは晴天時の太陽でも似たような傾向となり、特に小絞り時は目立ちやすいので注意が必要。
光条はF4付近から徐々に表れはじめ、F11~F16でシャープな光条へと変化します。F22を使うと回折の影響が強いため、F11?F16の間を使うと良い感じ。
歪曲


デジタル補正を抜いたRAWデータを確認すると、僅かな糸巻き型歪曲であることが分かります。普通は樽型歪曲となることが多い焦点距離なので、珍しい歪曲収差となっています。レンズプロファイルで補正すると綺麗な直線となりますが、補正を適用しなくとも光学的にまずまず良好な補正。
前後ボケ
- 後ボケ
- 前ボケ
前後のボケに大きな差は見当たりません。球面収差は綺麗に補正されているように見えます。前後の描写に差はないかもしれませんが、ピント距離によって少し騒がしいボケとなるかもしれません。
- 後ボケ
- 前ボケ
小ボケ領域を確認すると非球面レンズと強めの縁取りを確認できます。
口径食の影響
- F1.8
- F2.0
- F2.8
- F4.0
- F5.6
口径食の影響が無いのは像高5割未満、それより外側は口径食の強い影響を受けているようです。2?3段ほど絞ると大部分は改善するように見えますが、フレーム四隅は絞ってもなかなか改善しないように見えます。
雑感
今回取り上げたポイントは「GM」でも「G」でも「ZA」に非ず、無印レンズである所以のような結果となりました。ストレステストなので、実写でここまでマイナスの影響が発生するシーンは限られてくるはず。
とは言え、ボケの騒がしさが目に付くシーンは少し多いかも。接写や近距離の被写体と後ボケなら問題ありませんが、2?5mほど離れた被写体の場合は背景の処理方法によって騒がしくなる場合が増えると思います。特に輝度差のあるシーンや高コントラストな背景では気を付けるべき。
お知らせ:Flickrに本レンズの専用アルバムを作成しました。全てα7 IIIの撮って出しJPEGとなっています。
今回使用した機材
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