このページではパナソニック製マイクロフォーサーズ対応交換レンズ「LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 II ASPH.」のコマ収差・逆光に関するテスト結果とレビューを公開しています。
コマ収差実写テスト
それほど目立つコマ収差ではありませんが、四隅を拡大すると外向性の変形が明らかとなります。1段絞ってもあまり改善しません。
コマ収差を解消するためにはF2?F2.8まで絞る必要あり。F2だと四隅の端に影響が残るため、完璧に抑え込むためにはF2.8まで絞るのが無難。
コマ収差の影響を強く受けるのは像高8割から外側。イルミネーションでもあまり目立つ収差量では無いため、天体撮影や木漏れ日と言った状況では特に気にする問題とはならない可能性があります。
逆光耐性
完璧では無いものの、非常に良好な逆光耐性。フレア・ゴーストともに目立ちません。オリンパスの大口径レンズはレンズ構成が複雑で逆光に弱い傾向があるため、LEICA DGの逆光耐性は素晴らしい。
最も影響が強く出るのはフレーム中央領域付近に強い光源を配置する場合。フレーム周辺部や外側からの強光源は影響を受けにくい模様。
発生したゴーストも自然な描写なので、”ちょっとした味付け”と考えれば特に気になりません。
光条
絞ることで14本の綺麗な光条が発生します。
F8までは先端が分散してしまい、あまりシャープな描写とは言えません。F11?F16まで絞ると先端が尖り、綺麗な光条となります。ただし、絞り過ぎると回折の影響で解像性能が低下するのでバランスを取るならばF11が無難か。
雑感
コマ収差・逆光耐性・光条、全体的に程よく高いバランスにまとまっています。完璧ではありませんが、使い勝手は良さそう。
特に逆光耐性はあまり良い印象の無いM.ZUIKOレンズと比べると良好。ナノサーフェスコーティングのおかげでしょうか。
今回使用した機材
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