マイクロフォーサーズ用の広角レンズが欲しくなりパナソニック「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0?ASPH.」を購入しました。外が大雨、大雪続きと言う事もあってひとまず外観と操作性についての感想です。
LEICA DG 8-18mm 外観レビュー
箱
特にこれと言った特徴は無く、いつもパナソニックLEICAな箱ですね。
中には本体・フード・ソフトケース・保証書・説明書が入っています。
外観
マイクロフォーサーズ用のレンズとしては大きいものの、フルサイズやAPS-C用のレンズと比べて遥かに小さい。
例えばタムロン「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD」は高性能なレンズですが、サイズと重量は許容範囲を超えていると言う人も多いはず。
全体的に金属パーツが多く、頑丈さと高級感を得ることが出来る仕上がり。
ピントリングとフォーカスリングもまた金属製。グリップにはリブが施されている。どちらのリングも滑らかに動作し程よく減衰されています。
レンズには「日本製」と印字されています
フォーカスリングは従来通りの電子制御式。オリンパスのPROレンズと違い両端にハードストップが無いタイプ。素早く無限遠に設定するには回転角が大きく使い辛いものの、正確にピントを合わせるには頼もしい回転角を持っています。
ズームリングは8mmから18mmまでおよそ90度ほど。ズームリングを掴んで一気に端から端まで操作が可能です。
OM-D E-M1 Mark IIへ装着。バランスは良好で特にフロントヘビーとは感じません。
フード
LEICA 15mm F1.7のように金属製の頑丈なフードでは無くプラスチック製の花形フード。
と言ってもオリンパスのPROレンズに付属するフードよりも肉厚があり、プラスチック製ながら頼もしい造りです。
レンズへの装着はとても固め。
今までに触ってきたマイクロフォーサーズ用レンズの中ではトップクラスに固い。正直に言ってロック機能が必要ないと感じるほど。
おかげ様でフードが外れる心配は皆無ですが、フィルターワークの多い画角なだけにフード脱着の機会が多くやや面倒。
逆付けは可能と思われるが前述した通りとても固く、どこまで力を入れて良いのか分からなくなってしまう。
フィルター
円形フィルター装着可能なAF対応の広角ズームはマイクロフォーサーズで2本目。ちなみに一本目は「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」。
その他は円形フィルターが装着できない7-14mm系が2本。
本格的な広角ズームとしては8-18mmが初めであり、このようなレンズの登場はユーザーが待ち望んでいたはず。
手持ちのEXUS 67mmプロテクトフィルターは問題無く使用可能。四隅にケラレは発生しません。
前述のようにフードとレンズの隙間が狭いため、枠が鏡筒からはみ出るようなフィルターはフード装着時に干渉する危険性あり。
フード装着時でもレンズキャップをフィルターにはめ込んで回転させればフィルターの交換が可能。
C-PLフィルターの枠を操作する事も不可能ではなさそうです。
気になるポイントとしては前玉付近に印字された白文字。
強烈な逆光環境、例えば花火やイルミネーションのようなシチュエーションでは光を白文字が反射してフィルターに写りこむかもしれません。
この点については後日チェック予定です。
ズームによるレンズの移動量
インナーズームのレンズではありませんが、外筒内部で移動が完結します。このため、フロントにプロテクトフィルターを装着すると実質的にインナーズズームとなります。
広角側で内筒は最もフロントへ移動し、望遠側で手前に引っ込んでいる。どの焦点距離でもフィルターへの干渉はありません。
ズーム操作で動くのは前玉のみならず、後玉も最後尾を残して前後に移動します。
マウント面のレンズは動かないため事実上密閉されていると言っても過言ではありません。このためカメラ側のメカダストがレンズ内部へ侵入する心配は少ないと思われます。
後玉
防塵防滴仕様らしくゴムシーリングが施されています。メカダストを吸い込まない上、外部からの粉塵や水滴の混入にも耐性がありそうですね。
LEICA DG 8-18mm 操作性レビュー
ズームリング
とても滑らかで8mm?18mmまで均一に減衰されています。
回転角は90度で8mmから18mmまで一度に操作可能。
開放F値の変動
同じF2.8-4ズームの「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.」と比べて光学倍率が小さいためか緩やかで均一なF値の変動です。
面白いことに最小絞り値は変化なし。
8mm | 9mm | 10mm | 12mm | 14mm | 18mm | |
最大絞り値 | 2.8 | 3.1 | 3.2 | 3.4 | 3.6 | 4 |
最小絞り値 | 22 | 22 | 22 | 22 | 22 | 22 |
フォーカシング
オートフォーカス
極めて高速でありほぼ一瞬で近接から無限遠までピントが移動します。
さらに駆動音は皆無なので批判すべきポイントは一切なし。
マニュアルフォーカス
回転角が非常に大きいため至近距離でも精密なマニュアル操作が可能です。
近接から無限遠までフルマニュアルでピントを移動させるには2回転ほどリングを操作する必要があります。
ブリージング
8mmでも18mmでもピント距離による画角変化が驚くほど発生しません。
このため四隅にAFポイントを設定しても安定したフォーカシングが可能。(ブリージングが大きいとAFエリアから被写体がズレてしまうためAFが迷う)
動画撮影時もフォーカシングが強調されないピント移動が可能と言えるでしょう。
接写性能
ほぼフードスレスレまで接近可能。
「寄れない」と不満に感じることは無いでしょう。
今回のおさらい
- マイクロフォーサーズ用としては大きく感じるが、フルサイズやAPS-C用の広角ズームと比べて小さい。
- 全体的に金属パーツで構成されている。
- 日本製
- フードはプラスチック製でレンズへの装着はとても固い。
- 67mmフィルター装着可能。ズーミングによる干渉なし。
- フォーカスリングはフォーカスバイワイヤでハードストップ無し、回転角はとても大きい
- 8mm-18mmまでのズームリングの回転角は約90度。前玉は広角側で最も前へ、望遠側で最も手前に移動する。
- 開放F値の変動は焦点距離に応じて広角から望遠まで緩やか。
- オートフォーカスは極めて高速かつ静音。ブリージングが極小のため動画撮影や安定した四隅へのフォーカシングが可能。
- 接写性能はフードスレスレまで寄ることができる。
本格的な写真ライフの第一線を張ることが出来るレンズと思って間違いなさそうだ。
外装の仕上がりはほぼ完璧。頑丈かつコンパクトで携帯性が高い。屋外で移動量の多い撮影では頼もしい相棒となってくれるはず。
さて次回は晴れ間を見計らって屋外にてテストしてみたいと思います。
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