Panasonicレンズ カメラ レンズ 管理人レビュー

LUMIX G 20mm F1.7 II レンズレビューVol.5 ボケ編

「LUMIX G 20mm F1.7 II」のレビュー第五弾 ボケ編を公開。

簡易的なまとめ

引き気味の撮影では背景が少し騒がしくなりますが、ボケが小さいのであまり目立ちません。近寄って絞り開放で撮影すると滑らかで綺麗なボケが得られます。小型軽量で手頃な価格ながら、玉ねぎボケは目立たず、口径食の影響も穏やか。近距離ではAFに苦労させられることもありますが、描写は快適で扱いやすい。

When shooting with a wide-open aperture, the background becomes slightly noisy, but the bokeh is small so it doesn't stand out much. Shooting up close with the aperture wide open yields smooth, beautiful bokeh. Despite being compact, lightweight, and reasonably priced, onion bokeh is unobtrusive and vignetting is mild. While autofocus can struggle at close distances, image quality is comfortable and easy to handle.

LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH. ブラック
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
ビックカメラ マップカメラ ECカレント eBEST
メルカリ キタムラで中古在庫を探す
LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH. シルバー
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
ビックカメラ マップカメラ ECカレント eBEST
メルカリ キタムラで中古在庫を探す
LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
ビックカメラ マップカメラ ECカレント eBEST
メルカリ キタムラで中古在庫を探す

LUMIX G 20mm F1.7 IIのレビュー一覧

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。

後ボケ

色収差の影響が僅かに発生していますが、縁どりの目立たない滑らかなボケ描写。ボケが大きくなると輪郭が溶けて自然とボケていることが分かります。

前ボケ

ニュートラルで後ボケとの違いは僅か。しかし、よく見るとボケの縁取りが僅かに強い。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。

口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。

実写で確認

隅に向かって口径食の影響がありますが、小型軽量な20mm F1.7と考えると許容範囲内。玉ボケは滑らかで綺麗。絞ると急速に角ばるため、玉ボケ重視の場合は絞り開放がおススメ。

ボケ実写

至近距離

接写時はボケが大きく、欠点がほとんど目立ちません。全体的に滑らかな描写です。

近距離

撮影距離を少し長くしても、広い範囲で滑らかなボケが得られています。ただし、フレーム端や隅において、ボケの縁取りが少し目立ちます。絞ると改善しますが、ボケが角ばりやすいのが悩ましいところ。

中距離

撮影距離がさらに長くなっても傾向は同じ。中央付近はまずまず良好ですが、周辺や隅で少し騒がしい描写となる。

ポートレート

全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放(F1.7)で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。

フレーム一杯に人物を入れるとボケ小さく、被写体分離はほとんどありません。背景ボケは騒がしいものの、ボケが小さいので目立つことは少ないでしょう。

背景から被写体が分離するのは上半身やバストアップくらいまで近寄ったとき。滑らかな後ボケを得るには顔のクローズアップくらいまで近寄る必要があります。

まとめ

引き気味の撮影では背景が少し騒がしくなりますが、ボケが小さいのであまり目立ちません。近寄って絞り開放で撮影すると滑らかで綺麗なボケが得られます。小型軽量で手頃な価格ながら、玉ねぎボケは目立たず、口径食の影響も穏やか。近距離ではAFに苦労させられることもありますが、描写は快適で扱いやすい。

購入早見表

このような記事を書くのは時間がかかるし、お金もかかります。もしこの記事が役に立ち、レンズの購入を決めたのであれば、アフィリエイトリンクの使用をご検討ください。これは今後のコンテンツ制作の助けになります。

LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH. ブラック
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
ビックカメラ マップカメラ ECカレント eBEST
メルカリ キタムラで中古在庫を探す
LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH. シルバー
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
ビックカメラ マップカメラ ECカレント eBEST
メルカリ キタムラで中古在庫を探す
LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
ビックカメラ マップカメラ ECカレント eBEST
メルカリ キタムラで中古在庫を探す

作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

関連レンズ

関連記事

-Panasonicレンズ, カメラ, レンズ, 管理人レビュー
-,