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LUMIX S 100mm F2.8 Macro レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

パナソニック「LUMIX S 100mm F2.8 Macro」のレビュー第六弾を公開。長所の多いレンズですが、無限遠側での周辺減光や強い光源をフレームに入れる際の逆光耐性は注意が必要のようです。

LUMIX S 100mm F2.8 Macroのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

F2.8の絞り開放で周辺や隅が薄っすら暗くなっています。とは言っても無視できる範囲内で特に問題ありません。ただし、マクロ域では実効F値が大きくなり、光量が2段分ほど低下します(数値ではF2.8でもF5.6相当のシャッタースピードやISO感度となる)。

無限遠

最短撮影距離とは打って変わって周辺減光が非常に目立ちます。F2.8を使った遠景の撮影では補正を常に適用しておきたいところ。幸いにも絞ることで急速に改善します。

逆光耐性・光条

中央

このレンズの弱点を挙げるとするならば、それは逆光耐性。強い光源を正面から受けると絞り全域で目立つ影響が発生します。マクロレンズは複雑なレンズ構成を採用する場合が多く、どの製品にしてもゴーストは目立つ傾向があります。その中でもLUMIXは少し目立つ印象あり。

強い光源がフレーム隅にある場合は軽微な影響。絞るとゴーストが発生するものの、フレームを少しずらすと回避可能。

光条

F8からF11付近で光条が徐々に発生。F16からF22でシャープな描写へと変化します。全体的に先端が分散するタイプの描写で、F22で何とか先細りするように見えます。ニコンほどシャープではありません。

まとめ

撮影距離が長い場合は口径食や周辺減光が目立ちます。このあたりは小型軽量化の影響が大きいと思われます。絞りを調整することで対応可能ですが、F2.8を使いたい場合は状況に応じてカメラやソフトの補正を活用するしかありません。逆光耐性は極端に悪いわけではありませんが、長所が多い本レンズとしては「弱点」と言える部分。100mmマクロで強い逆光をフレームに入れる機会は少ないと思うものの、ポートレートなどで使う機会が多いのであれば注意したほうが良いでしょう。

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