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NIKKOR Z 85mm f/1.8 S レンズレビュー Vol.3 遠景解像編

ニコン「NIKKOR Z 85mm f/1.8 S」のレビュー遠景解像編を公開。絞り開放付近で問題無い程度の柔らかさを残しつつ、F2.8まで絞れば非常にシャープな結果が得られるレンズに仕上がっています。

NIKKOR Z 85mm f/1.8 Sのレビュー一覧

今回のまとめ

ポートレートレンズとしての官能的な余韻を残しつつ、現代の高性能レンズらしい結果が得られます。Z MC 105mm F2.8 VR S ほど分かりやすい切れ味ではありませんが、F1.8からフレーム全域で全く問題のない安定感のある性能。F1.8を活かした前ボケのある遠景、低照度における夜の都市風景や星景にも使いやすい。S-Lineらしい光学性能のレンズに仕上がっています。

While retaining the sensual lingering effect of a portrait lens, it delivers results that are typical of a high-performance modern lens. Although it is not as sharp as the Z MC 105mm F2.8 VR S, it has a stable performance with no problems at all from F1.8 to the entire frame . It is easy to use for distant landscapes with a shallow depth of field using F1.8, night cityscapes and starry landscapes in low light. It is a lens with optical performance that is typical of the S-Line.

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2024.8.23 無風
  • カメラ:Z 8
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
  • 露出:ISO 100 絞り優先AE
  • RAW:Adobe Lightroom Classic CC 現像
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズリダクションオフ
    ・レンズ補正オフ

テスト結果

近距離の解像性能テストと同じく、遠景でも非常に良好、隅まで安定した結果。
これと言って指摘するポイントがなく、書くことがありません。

中央

よく見るとF1.8-2.0は細部が若干ソフト。気にならない程度ですが、Z MC 105mm F2.8 VR S ほど分かりやすい切れ味ではありません。残存する球面収差と思われる僅かなハロがあります。ポートレートレンズと考えると、絶妙なさじ加減。ただし、F2.8まで絞ると状況は一変し、細部までシャープでコントラストの高い結果。

周辺

非常にシャープで良好なコントラスト。それ以外に言いようがありません。

四隅

周辺減光の影響はあるもののF1.8から良好な結果。中央や周辺と比べると若干の性能低下が見られるものの、それでも4500万画素の大幅なクロップとしては非常に良好な結果。

まとめ

ポートレートレンズとしての官能的な余韻を残しつつ、現代の高性能レンズらしい結果が得られます。Z MC 105mm F2.8 VR S ほど分かりやすい切れ味ではありませんが、F1.8からフレーム全域で全く問題のない安定感のある性能。F1.8を活かした前ボケのある遠景、低照度における夜の都市風景や星景にも使いやすい。S-Lineらしい光学性能のレンズに仕上がっています。

85mmで風景などの遠景を撮影する機会は少ないと思いますが、その機会があれば、役目を十二分に果たすことができるレンズとなることでしょう。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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